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自衛隊ニュース   886号 (2014年7月1日発行)
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部外講師を招き
安保講話を受講
航安隊
 6月10日、立川の航空自衛隊航空安全管理隊(隊司令・橋本進空将補)で部外講話が行われた。降り続いた雨も上がった中、訪れた東京工科大学教養学環・落合浩太郎准教授は、講演に先立ち橋本隊司令と懇談し「防衛省・自衛隊で唯一このような飛行安全・航空事故防止に係る特化した任務を有する航安隊の存在と任務の意義」に驚きと感銘の念を持ったという。
 講演のテーマは「中朝露の展望」。シナリオ分析による3カ国の現情勢や今後の展望、日本との関係について様々な角度から、橋本隊司令を筆頭に約50人に解りやすく講演を行った。
 落合准教授は、テレビやラジオにも多く出演しており、自衛隊でも20カ所以上講演をしているためか、非常に解りやすい講演で聴講した隊員にも「今後、新聞やテレビを見るときの参考になった」などと大好評だった。
 講演を企画した航安隊も「日本を取り巻く国際情勢等について理解を深める事ができ、個人訓練の一環として部外講師による講話で防衛教養の知識・能力の向上という目的は十分に果たせた」と手応えを感じていた。日本唯一の部隊航安隊は、飛行安全教育や航空事故調査支援などをするだけでなく、自らの防衛教養も積極的に養っている。

「相乗と向上」テーマに研究開発成果発表
開発集団
 航空自衛隊航空開発実験集団(開発集団)の平成26年度研究開発成果等発表会が6月12日、空自入間基地で行われた。
 開発集団は平成2年度から毎年入間基地において同発表会を開催しており、主として空自運用部隊等に対して各種研究開発業務の成果を説明している。また、防衛省内における研究開発部門の情報共有の場ともなっている。
 本会では、25年度から設定しているテーマ「相乗と向上」に加え、サブテーマとして「ニーズへの対応」を設定した。
 開会冒頭の挨拶では、開発集団司令官の岩成真一空将が「昨今の情勢は厳しくなっており、我々は運用部隊のニーズに迅速に対応するとともに、陸海空の相乗効果をもって、今後ともより良い装備品を作っていきたい」と会の意義を強調した。
 発表は、開発集団司令部、飛行開発実験団、電子開発実験群及び航空医学実験隊からなる開発集団のほか、防衛医科大学校、陸上自衛隊、海上自衛隊及び技術研究本部によって行われ、試験、調査研究等について動画や写真を用いる等、専門外の参加者にとっても理解し易いような説明がなされ、質疑応答も非常に活発であった。
 また、展示ブースでは、パネルや映像による展示に加え、研究等に用いた器材等の体験コーナーも設けられ、器材に触れながら説明を受けることができ、開発集団は「これからも研究開発業務に対する運用部隊の理解の促進、陸海自衛隊等の研究開発部隊等との意見交換、情報共有を図っていきたい」としている。

児童に南極氷
阪神基地隊
 阪神基地隊(司令・高島辰彦海将補)は5月30日、兵庫県内陸部に位置する多可郡多可町立杉原谷小学校(石丸恒夫校長)の実施する3、4年生の社会体験授業に協力した。
 阪神基地隊のある神戸市東灘区から多可町までは約2時間半の道のり。当日は阪神基地隊の隊員3人が砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極の氷を車両に積んで同校を訪れ、海上幕僚監部から提供された多数の写真やDVDを用いて「南極の氷」に触れる体験会と、海上自衛隊が行っている南極地域観測支援に関する授業を行った。
 児童たちはユーモアを交えた隊員の話す南極の話に熱心に聞き入り終始笑顔をみせ、南極で撮影されたアザラシやペンギンのビデオが流れると目を輝かせながら興味津々の様子であった。また「南極の氷」を砕き水に浮かべると、1万年前の空気が弾けるパチパチという音が。その氷が一人ひとりに配られると児童たちのテンションは最高潮に達し、手に持った氷の冷たさもなんのその、教室の床が溶けた氷のためビショビショになってしまうほどの熱気であった。
 今回参加した隊員たちは、知らない世界に想いを馳せる子どもたちの笑顔に癒されたことに感謝しつつ、今後も機会をとらえて地域や未来を担う子どもたちのために様々な活動を続けていこうと決意を新たにした。

無事故表彰
第1高射群
 6月12日、航空自衛隊第1高射群(群司令・田中耕太1空佐=入間)は航空幕僚監部において齊藤治和・航空幕僚長から「地上安全褒賞及び盾」を授与された。これは今年4月21日に達成した「無事故継続25万人日」に伴う褒賞状の授与であり、群司令は「高射部隊は地上走行のプロとして引き続き無事故を継続する」ことを強く誓った。
 これに対し齊藤空幕長は「年間飛行で入間基地へ立ち寄った際には、コックピット内から部隊に地上安全名誉旗が掲げられていることを確認させてもらう」と笑顔で応えた。
 帰隊後は、第1高射群創立50周年記念の年にこれからも無事故を継続し「地上安全のプロ」を自負し続けられるよう全隊員で誓いを新たにした。

全自空手選手権
健軍Aなど優勝
 第52回全自衛隊空手道選手権大会(会長・西正典防衛事務次官)は6月7日、東京九段の日本武道館で開催され、選手、関係者ら約700人が参加、終日熱戦を繰り広げた。各種目の入賞者は次の通り。
〈組手団体戦〉
優勝・健軍A 準優勝・国分A 3位・国分B、朝霞
〈組手男子個人〉
優勝・村枝優成(健軍)
準優勝・福島徹哉(健軍)
3位・箕輪貴之(国分)、萩原哲太(健軍)
〈組手女子個人〉
優勝・山崎侑子(富士)
準優勝・中北絢奈(築城)
3位・中村祐実(朝霞)、大川摩莉(健軍)
〈形団体〉
優勝・国分 準優勝・防医大 3位・市ヶ谷、十条
〈形男子個人〉
優勝・中村圭登(朝霞)
準優勝・能勢太志(国分)
3位・梶山翔平(健軍)、土井翔太郎
〈形女子個人〉
優勝・中村祐実(朝霞)
準優勝・橋上悠代(伊丹)、谷口愛奈(防医大)

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