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自衛隊ニュース   885号 (2014年6月15日発行)
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空自
准曹士先任集合訓練
「強くしなやかに」
 航空自衛隊の編合部隊以上の准曹士先任11人を対象として、意見交換、不測事態対処の事例研究、人事諸制度等の教育などからなる准曹士先任集合訓練が5月27日から2日間、防衛省内の会議室で実施された。今回の集合訓練も、前2回の集合訓練同様に参加型スタイルとし、課題研究と意見交換、事例研究等を通じて実践力を養成することに力点がおかれた。このため訓練に参加した准曹士先任には、これまで実務を通じて培ってきた経験や教訓を基に、問題認識の共有、准曹士先任に必要とされる知識や能力についての理解を深めることが求められた。
 課題研究では、「強くしなやかな折れない心を育成するための方策」について発表と意見交換を行った。発表では、課題を「レジリエンス(心理学用語で精神的回復力の意味)」を高めることと理解したうえで「精神、体力、社交性、価値観などをバランスよく備えるために精神的回復力に重点をおいた方法論」を中心とする内容と「航空自衛隊がこれまで培ってきたノウハウを総動員し、自分達の様々な経験を後輩に伝承していくこと」を軸とする内容の二つが主に展開された。
 メンタルヘルス・マネジメントについては、基礎知識を再確認すると同時に隊員のプライバシーへの配慮、コミュニケーションの重要性に関する教育を行った。指揮官が隊員の心身両面の健康に普段から充分に配慮し、隊員が不調になった場合に対応していく上で「准曹士先任として何ができるか」を再確認した。
 また、隊員の自殺についても「一般的に原因特定は困難」としながらも、「強く折れないしなやかな心の育成」を行いつつ、職場環境や家庭環境、人間関係の健全性を、隊員自身のみならず職場の管理者や同僚、家族や友人等が重層的にケアしていくことが不可欠である、との認識を参加した全ての准曹士先任が共有できた。
 この他、各准曹士先任の今年度の活動方針の発表と任期付自衛官登録制度(育休等で不在となる配置に元自衛官を採用できる制度)に関する説明が行われた。特に任期付自衛官登録制度については、女性の更なる活用・登用が国家的課題とされている中、出産・育児で不在となる自衛官の戦力を補完することが大いに期待できる有効な制度であり、今後部隊や隊員への浸透の必要性を再確認することとなった。また、業務の参考として、「木のいのち木のこころ 天・地・人」(西岡常一著、新潮文庫)はじめ、後輩育成、人材登用、セクハラ防止、司令部活動のあり方等に関する書籍が准曹士先任相互に紹介される等、前回以上に有意義な切磋琢磨の場となった。

市ヶ谷基地長縄跳び大会
航空中央業務隊
 5月27日、東京都新宿区市ヶ谷の防衛省内の市ヶ谷基地体育館で航空自衛隊、市ヶ谷基地司令(司令・安藝一1空佐)主催による「長縄跳び大会」が行われ、16チーム(1チーム10人)が参加、熱戦を繰り広げた。
 長縄跳びは各チームの跳び手の8人が回し手2人の回す長縄を同時に跳ぶもので、2分間に8人が連続して跳んだ回数で順位を競う。
 空自では市ヶ谷勤務の隊員の健康増進と融和団結を目的に平成18年度からほぼ毎年開催しており、職場単位の各チームは昼食時などを利用して練習を積み重ねてこの日の本番に臨んだ。
 大会には幕僚副長の福江広明空将が視察に訪れたほか、隊員や職員多数が駆けつけ選手に声援を送った。
 競技の結果、見事優勝したのは123回を記録した空幕運用支援・情報部チームで以下、準優勝が119回の空幕総務部A、3位が97回の空幕防衛部となった。

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