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自衛隊ニュース   879号 (2014年3月15日発行)
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中東各国と防衛交流
海自初
キング・アブドル・アジーズ最高勲章を受章
 海上幕僚長(河野 克俊海将)は、2月9日(日)から18日(火)までの間、アラブ首長国連邦、サウジアラビア王国及びオマーン国に出張し、海洋安全保障を巡る情勢や各国海軍との防衛交流を通じた相互理解の深化等について幅広く意見交換した。アラブ首長国連邦では海軍司令官・国防省高官、サウジアラビア王国ではサルマン皇太子兼副首相兼国防大臣・海軍司令官・統合参謀総長・西部艦隊司令官、オマーン国では海軍司令官・国軍参謀長・空軍司令官・国防省高官に表敬等をし、今回の出張目的である「各国との相互理解の促進と信頼関係の構築」を果たした。
 また、サウジアラビア王国副首相兼国防大臣である、サルマン皇太子への表敬の際、日本とサウジアラビアの友好及び協力関係の強化に貢献したとして、海上自衛隊として初めてキング・アブドル・アジーズ最高勲章(サウジアラビアとの協力関係強化に貢献した各国閣僚や軍司令官等に対し授与されるものであり、近年では、アメリカ、フランス、パキスタン等の司令官、参謀長等が受章)を受章した。

海氷観測を公開
第2航空群
 海上自衛隊第2航空群(司令・明石健次海将補=八戸航空基地)は2月27日、首都圏の報道関係者を対象に対潜哨戒機P—3Cによる海氷観測状況などを公開した。
 P—3Cは哨戒任務として日本周辺海域の監視活動の他、遭難漁船員の捜索活動等を行い、また平成21年にはソマリア沿岸の海賊対処活動として2機がジプチに派遣されている。
 海氷観測は、例年1月から4月上旬に実施。北海道近海の船舶の安全な航行に影響のある海氷の状況を観測するもの。得られた資料をもとにして気象庁で海氷状況等の予報を作成。これらを関係機関等に通報し、海難の未然防止に役立てている。
 取材当日は、奇麗に晴れ渡り、視界良好で絶好の観測日和。定刻通り2機はオホーツク海を目指し、紺碧の空へ八戸基地を飛び立った。
 下北半島を北上、函館・札幌・留萌・稚内を経由し1時間もすると、眼下に無限に広がる白銀の海氷と雄大な知床半島といったこれまで経験したことのない自然の迫力に圧倒される。
 P—3Cは、「飛ばし屋」の第2航空隊だけではなく、同じく「直し屋」の第2整備補給隊、「よろず屋」の八戸航空基地隊の日々の任務によって安全な運航が支えられている。こうして今年の海氷観測は予定10回中、既に5回を実施済みだ。昭和35年からの54年間で、取材日現在1、065回を数える。平成17年度からは気象衛星技術の向上で観測実数は減少したが、それだけでは把握できない氷の形状や厚さは現在も現地にて観測を行っており、その必要性は高い。

漂流船を救助
「さみだれ」アデン湾にて
 3月2日夜(現地時間2日午後)、護衛活動開始までの間待機していた第17次派遣海賊対処行動水上部隊(指揮官・第4護衛隊司令 田尻裕昭1海佐)の護衛艦「さざなみ」(艦長・林泰弘2海佐)搭載ヘリが、白い布を振っているダウ船の乗組員をアデン湾西部で発見。当該情報を受け、ゾーンディフェンスを実施中の護衛艦「さみだれ」(艦長・斎藤貴2海佐)が現場海域に向かい、当該乗組員に対して救助の要否を確認したところ、当該乗組員が救助を要請。
 「さみだれ」に乗艦している隊員が、当該ダウ船の乗組員に対して聞き取りを実施したところ、当該ダウ船はソマリアのボサッソー港からイエメンのムッカラ港に向け航行中にエンジンが故障し、約10日間漂流していたことを確認。その後、当該隊員は、当該乗組員に対して、飲料水及び食料を提供。
 「さみだれ」は、現地の日の出まで、当該ダウ船の付近で警戒監視を実施。その後、「さみだれ」は、CTF151を通じてイエメンの沿岸警備隊と調整した当該ダウ船の引渡し予定海域に向け、当該ダウ船の曳航を開始。3月3日夜(現地時間3月3日午後)、イエメンのアデン港の沖合において、「さみだれ」は、当該ダウ船をイエメンの沿岸警備隊に引き渡した。

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