防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   878号 (2014年3月1日発行)
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スポーツよもやま話
根岸 直樹
「マワシを締め直して再出発」
もう一度期待、稀勢の里の綱取
「精神的にかなり弱いんじゃないか。期待の大きさに圧し潰されてしまっていた」と東京・両国の初場所で横綱に挑戦した大関・稀勢の里(27)=田子ノ浦=を見たある関係者が、同情まじりに話してくれたものだ。
 大関として7場所。「次ぎこそ横綱」と大きな期待を寄せられながら、もう一歩のところでつまづいてしまう。両国場所でもそうだった。初日、いきなり豊ノ島(30)=時津風=にすくい投げで倒され、黒星発進。何とか土俵には上がっていたが「生気がなかった」と内山斉横綱審議委員会委員長は、いまでも初日からの相撲を振り返っている。「5日目などは、もっとひどかった」と。
 5日目は碧山(27)=春日野=との1戦だったが、平幕相手に5回も仕切り直しをした。相手の碧山は「大関がボーッとしてオレを見つめていたので、何を見ているんだろうと思った。心ここにあらずの感じだった」と取り組み後、話していたのを思い出す。
 稀勢の里が綱取りを期待されてから長い。先場所もチャンスだったが、どうしても途中で挫折してしまう。横綱昇進には内規があって「2場所連続Vか、それに準ずる成績」だ。ちなみに平成以降昇進の横綱は、すべて2場所連続Vだった。
 稀勢の里は、初場所千秋楽の不戦敗を加えて7勝8敗。12日目に右足親指関節靱帯損傷では仕方のないことかもしれないが、元横綱・千代の富士の九重事業部長は、稀勢の里の横綱昇進への条件として@自分の形を作れA攻め急ぐなB序盤で取りこぼし厳禁の「3カ条」を出している。
 @でいうなら昨年の6場所で、5日目までに6敗もしているのに対し、横綱・白鵬は1敗しかしていなかった。初日相手の豊ノ島などは過去24勝7敗の相手なのに攻め急いだ結果、離れて取ったため「墓穴を掘ってしまった」のだ。
 稀勢の里は入門間もない頃、先代の鳴門親方(元横綱・隆の里)に「不変の立ち合いを覚えろ。本当に強い人は、立ち合いからスカッとしているもの。映画俳優でいうなら座頭市の勝新(勝新太郎)や用心棒の三船敏郎、立ち姿がきれいだった」と聞かされたそうだ。横綱昇進への金言ではないか。
 2月3日、稀勢の里は横綱・白鵬、人気絶頂の若手・遠藤(23)=追手風=らと千葉・成田山新勝寺の豆まきに参加したとき、白鵬から「自分も3回、綱取を経験してその独特の雰囲気の中で"何か"をつかみ取った。まだ27才なんだから、これからうんとけいこして強くなれ」と激励されたという。
 「遠藤はもっと強くなる。オレは追い越されるかもしれないが、ことしはそれこそマワシを締め直して再出発したい」と改めて発言した稀勢の里。九重親方(協会事業部長)は「ヒマを惜しんでもっと四股を踏め。強い相手、例えば白鵬のような横綱に、出げいこでどんどんぶつかっていくことだ」と話していた。
 故障の経過も気にならなくなったという。大阪場所(3月9日初日)での奮起にもう一度、期待してみたい。日本人横綱は平成8年名古屋場所の第13代若乃花以来16年ぶり。本人も緊張するだろうが、ファンはもっと緊張して久々の日本人横綱誕生を待ちわびている。

HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
I'll believe it when I see it
アイル ビリーブ イット ウェン アイ シー イット
実際にそのとき確認しなきゃ、信じられないよ
 Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。大雪で甚大な被害がでています。自衛隊も大活躍です。国防の任務さらに災害派遣と、日夜問わず一所懸命に活動されている姿をみると、頭が下がります。お疲れ様です。都会は数センチの雪でも、いろいろな不具合が出て、それが事故につながります。都会の脆弱性が露見すると、そこは危機管理では、国防の脆弱性でもありますね。難しい話はともかく、積雪による輸送機関の運転見合わせで、朝の6時過ぎに出て、振り替え輸送で乗り継ぎを繰り返し、職場についたときには、10時でした。長い通勤となりました。考えてみればこれも良い訓練ですね。
 さて、今回の表現は、I'll believe it when I see it!「実際にそのとき確認しなきゃ、信じられないよ」です。相手のことをかなり疑っています。言っていることは信じないけど、見たら信じますよという意味です。口約束ではなく、実行してほしいという気持ちを表しています。こういった感じで英語はかなりきついことを、さらっと言えますね。日本語だったら、「そりゃウソだろ、見なきゃ信じないよ」ととげのある言い方をしがちですね。しっかりと主張することも時には必要です。百聞は一見にしかずという意味でも使えます。強調したいときは、with my own eyes「自分の目で」という表現を付け加えるとはっきりします。
 まだまだ、積雪もありそうです。何が起きてもおかしくないという感覚が、身を護ることになるのかもしれません。情報とその分析は、日常の生活でも大切です。被災された皆さんにはこころからお見舞い申し上げます。毎日を大事にして、前向きに生きていきたいと思っています。陽気でストレスの少ない生活を楽しんでください。
 それでは、みなさん。See ya!〈スワタケル〉

防衛ホーム 俳句コーナー
御典医の昔ありけり雛の宿  亀田多珂子
風に乗りチャイムの流れ日脚伸ぶ  江口景舟
舞ひ上り行方を定め花散れる  柴垣千風
木の芽風心地良く吹く車椅子  晴山雅之
杖と句帳手放さずゐて春うらら  渡辺美惠子
しみじみと妻語りつつ雛飾る  黒石誠一郎
彼岸会を忘れて居らず介護妻  中村秀昭
路地を抜け切りし刹那に花の風  藤岡孝子
雛の日の雛は納戸で眠りをり  関口絹江
旧谷中村役場跡犬ふぐり  氷川杜夫
啓蟄や子らの布団を蹴り始め  浅野柚香
暖かや老にやさしきバスの旅  清家義輝
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後継ぎのなくても畦を塗りつづけ  人見冬菜
みすずの詩閉ぢて夕餉の目刺焼く 若松芳明
   選 者 吟
桃の花俯きがちに魁し  成川雅夫

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