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自衛隊ニュース   2013年12月1日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
人生は最後までが勉強 ぜひ得意な分野の資格を
菊地氏は平成24年7月、陸自第9特科連隊を2陸佐で定年退職。55歳
 私は平成24年7月、陸上自衛隊第9特科連隊を最期に定年退職しました。
 定年退職後、現在の職場岩手済生医会岩手看護専門学校・岩手看護高等専修学校の嘱託職員として勤務することとなり、1年が経過しました。勤務内容は、学校の施設管理及び体育館の管理、冬期には、各施設の暖房に関する事項の整備、調整等を行っています。
学校の教育方針は、「誠の人の育成」を原点に、慈愛と奉仕の心を磨き、知識と実践力を身につける。でありその方針に沿って自分のできるものについて誠実に職務を行っております。
 1年が経過し、振り返ると自衛隊との違いが見えてきて、それを覚えるのに一生懸命な日々と、自衛隊生活で覚えた事柄を効率的に活用する日々の連続でした。今思うことは、自衛隊生活で覚えたことは自衛隊以外の職場においても有効に活用できるものであるし、物の考え方についても大いに役立っています。
 再就職してまだ1年で多くの先輩に比べれば、まだまだ経験が浅いですが自衛隊で習得した物を上手く活用しつつ、「人生最後までが勉強」という気持ちを忘れずにこれからも勤務して行きたいと思います。
 最後に現職の隊員の方へ再就職した者からの拙いアドバイスですが、自分が得意な分野の資格を持つことが重要です。資格を獲得するまで結構な時間を必要としますので計画的に勉強して資格を獲得することが再就職の職種を絞り込むことに役立つし、職場に対するPRになります。どうか就職したあとに後悔を残さないよう自衛官である時から頑張って下さい。

担当者が一堂に会す
陸幕募集・援護担当者会議
 陸上幕僚監部募集・援護課主催で、平成25年度「募集・援護担当者会議」が11月6、7日の両日にわたり市ヶ谷で行われた。
 本会議は、各方面総監部募集・援護担当者等に対し、平成25年度募集・援護業務の現況及び平成26年度業計事項を説明して、一貫性ある業務の推進を図るとともに、募集・援護に関する課題について意見交換を実施、今後の募集・援護施策の資を得ることを目的として毎年実施しているものである。少子・高齢化が進行し、また、定年退職者が増加傾向にある中で、募集・援護ともに厳しい状況であり、今年度の会議では、このような環境の中、懸命に募集・援護業務に取り組む現場からの意見が各担当者から述べられた。
 募集業務について、参加者からは、「自衛官という職業に関する理解を広め、安定した隊員の確保に邁進していきたい」という力強い声が聞かれた。また、援護業務については、「長年国家の防衛の力となってきた自衛官を、新たな形で国の力となっていただけるよう、就職援護に尽力していきたい」との声が聞かれた。
 本会議を主催した募集・援護課は、「現在の状況や将来に向けた施策について、内局、各幕及び各方面総監部の担当者が一堂に会し、認識の共有を図ることは非常に重要。今回得られた現場の意見を大綱・中期防の議論や将来施策に積極的に反映し、良質な隊員の安定した確保と退職隊員の有効活用を目指した就職援護に取り組んでいきたい」としている。

退職者へ業種説明会
55社、隊員100名超参加
中空司令部援護業務課
 中部航空方面隊司令部援護業務課は、10月23日、入間基地東地区体育館で、平成25年度入間業種説明会を開催した。この業種説明会は、入間基地退職者雇用協議会及び自衛隊援護協会との共催で、定年退職予定隊員及び任期制退職予定隊員を対象として毎年行われており今回で第6回を数える。
 当日は、定年退職予定隊員60名、任期制隊員49名が参加、企業側は、雇用協会員企業39社、援護協会推薦企業7社を含む計55社が参加して、そのうち40社が面談ブースを開設した。
 開会式では、主催者である中部航空方面隊司令官 清藤 勝則 空将、続いて共催の雇用協 豊田 義継 会長、援護協会 西野 哲 東京支部長があいさつし、会の成功を祈念した。
 航空自衛隊の定年退職予定者数が今年度から急増高止まりすることもあり、今年は、会場をこれまでの基地会議室より広い体育館に変えるとともに、参加企業数及び面談の回数も増やす等、退職予定隊員の要望に応える工夫が施された。説明会は、隊員の多くが6回の面談時間を有効に使い、昼休みも積極的に企業参加者に質問するなど、最後まで活気に満ちていた。
 参加した企業からは、「多くの隊員の皆さんに話を聞いていただき、ありがとうございました。次回も是非ご案内下さい」といった感謝の言葉や、「一般応募者に比べ真剣な表情でお話しされる方が多く、感心しました」といった驚きの言葉を聞くことができた。
 また、参加した隊員からも、「各種業種の企業と意見交換ができ、また、会社の業務内容を直接聞けたことは、とても有意義で勉強になった」、「今現在の雇用状況を知ることができ、とても参考になった」と、今後の再就職活動へ向けて前向きの話を多く聞くことができた。
 中部航空方面隊司令部援護業務課は、「この説明会を機に今後も、一人でも多くの隊員がより良い条件で再就職できるよう、隊員、企業双方にとって意義のある就職援護施策を続けていきたい」とこれからの抱負を話していた。

わたあめ配布、有志音楽隊
1師団支援で車両展示など実施
区民まつり参加
東京地本
 東京地本港出張所(副所長・富永3陸佐)は、10月12、13日、港区芝公園一帯で行われた「みなと区民まつり」に参加し、広報活動を実施した。同まつりは、例年20万人以上の来場者で賑わう地域最大のイベント。港出張所は広報ブースを設置し募集相談員の渡部義信氏からご協力頂き、わたあめを作成。児童約1800名に無料配布(写真)するとともに、災害派遣等の活動パネル展示、第1師団から支援を受けた自衛隊車両の展示説明を行うなど自衛隊の活動を紹介した。
 また、陸自高射学校の有志で結成された音楽隊隊長・立石陸曹長以下15名の参加が実現。『国民の象徴』、『エル・キャピタン』、『富士山』の3曲を演奏しながら大門から日比谷通りを抜け、御成門までの約1500mを凛々しく、溌剌と行進した。来場者からは、「わたあめ ありがとうございます」といった子供からの可愛らしいお礼の声、「俺らが現役の頃こんな装甲車両は無かった。コンパクトで素晴らしい」といったOBからの感想、「演奏が素晴らしかった、また見てみたいです」といった有志音楽隊への感想が寄せられた。
 東京地本港出張所は、「今後も創意を凝らしPR活動を実施し、防衛省・自衛隊を身近に感じて貰えるよう努力していく」としている。

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