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自衛隊ニュース   2013年9月1日号
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夏休みの子供及び保護者と交流
ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー
 「母と一緒に今朝早くに家を出て来ました。沢山の自衛隊の方に話を聞きたい」(新潟県在住・中学年生)、「他省庁のツアーにも足を運んだことがありますが、防衛省は内容が充実しているので楽しみ」(練馬区在住・保護者)など、今年も、様々な動機を胸に夏休み期間中の小中学生とその保護者が参加した一般募集イベント「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」が8月7、8の両日、防衛省で行われた。今年度は両日併せて215人の参加者があった。
 ツアーは、「自衛隊はなぜ必要なのか」を、テレビゲームをモチーフにした内容の広報ビデオで分かりやすく説明した後、陸幕・海幕・空幕の広報担当自衛官が子供たちの質問に応える座学でスタート。目を輝かせながら次から次へと挙手する子供たち。「(訓練は辛い?)最初は大変だけど慣れれば辛くないよ」、「(戦闘機のパイロット、潜水艦乗りになるには?)何にせよ、『○×になりたい』という強い気持ちをずっと持ち続けることが一番大事です!」など、熱心なやりとりが尽きることなく続く。タイムアップで質問コーナーは終了となったが、「ツアーの間じゅう私たちは付いて回りますから何でも質問して下さい」とのフォローがあり、その後は、屋外ヘリ展示見学、広報展示室での体験装着、隊員食堂での体験喫食、手旗信号体験、儀じょう訓練見学、警務隊の装備品展示などのイベントが午後3時まで続く中、移動の最中なども含めツアー同行、各イベント担当の事務官・自衛官に機会を見つけては質問をぶつける子共たちの姿があった。
 子供たちと小野寺五典防衛大臣との大臣室での懇談(保護者たちは同時刻に市ヶ谷記念館の見学)では、小野寺大臣が机の上の航空機や戦車の模型を指さして自衛隊について簡単な説明を行った後、お待ちかねの質問コーナー。「どうしても大臣と話したい!」という気合いのこもった元気な挙手が相次ぐ。小野寺大臣は、「(リーダーとして心がけていることは?)一番大切なのは現場で苦労している人たちに感謝の気持ちを持つこと」、「(一番遣り甲斐のあることは?)防衛大臣の仕事はなるべく何もしないこと。何も起きず『1日無事に終わったなあ』と思う時が一番良かったなあと思います」、など、一つ一つの質問に丁寧に受け答えしていた。
 ツアーも半ばを過ぎ、何人かの参加者に話を向けると、「元々自衛隊に興味がありました。(自衛官になりたい?)ツアーに参加して『いいなあ』って思いました」(東京都在住・小学生)、「説明が非常に分かりやすい。自衛隊についてのマスコミの報道は曖昧です。とてもスッキリしました」(埼玉県在住・保護者)など好意的な意見が多数聞かれ、参加者が防衛省・自衛隊への興味を更に喚起され、理解を深めている様子だった。

第302保安警務中隊が訓練展示
笑顔弾けた特別儀じょう隊
 「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」の一環として、陸自第302保安警務中隊(中隊長・中川原伸吾3陸佐)の特別儀じょう訓練展示が行われた。A棟講堂での手旗信号体験を終え、儀じょう広場に子共たちと保護者が姿を現わすと、第302保安警務中隊が特別儀じょう訓練展示用の編成で出迎えた。「わあ、カッコイイ!」「ぜんぜん動かない!」などと歓声を上げる子どもたち。まず、国賓や他国の高官に対する中隊の任務などについて説明が行われた。その後、訓練隊長・宇多賀大介3陸尉の指揮の下、一糸乱れぬ動作で訓練展示を行う隊員たちの一挙一動に、見学者の人垣の中から溜め息や歓声が漏れ聞こえた。
 訓練展示終了後、警務隊の装備品展示などと共に、第302保安警務中隊の活動を紹介したパネルも展示され、見学者は興味深く見入っていた。また、訓練展示を終えた第302保安警務中隊の隊員もその場に残り、見学者の記念撮影のリクエストや質問に快く答えていた。普段、表情一つ変えず特別儀じょうを行う隊員が子共たちに囲まれ満面の笑みを見せる姿は新鮮で、見学者からは「皆さんとっても優しいんですね」と感激の声も。隊員側からも「こうして子共たちに見てもらうのは、隊員たちも励みになると思います」(中川原3佐)、「少しでも興味を持って貰い、その中から将来の後輩が生まれたら嬉しい」(宇多賀3尉)などの手応えが語られ、有意義なひと時だったことが窺えた。

北朝鮮ミサイル事案
迅速な通信回路構築等に感謝状
空自・航空システム通信隊
 航空システム通信隊は7月29日、隊本部講堂(防衛省B棟4F)においてNTTコミュニケーションズ株式会社第3営業本部に対して感謝状贈呈式を第三営業本部副本部長 打手邦彦氏、営業部長 安藤一彦氏 横山重冶氏をはじめ多くの同社主要幹部列席の中、実施した。
 これは、同社が数回にわたる北朝鮮による弾道ミサイル等に対する措置に当たり、困難な状況下にも関わらず、高度な技術を駆使して迅速に通信回線を構築したこと等に応えるためのもので、同隊所属隊員が見守る中、隊司令加866-8幸良1佐から取締役 第三営業本部長 細川雅由氏に感謝状が贈呈。細川氏は「このような賞を賜り弊社の誉れとします。今般の不透明な国際情勢下、国民の自衛隊に対する期待は益々高まっており、自衛隊の皆様と共に国家国民のために引き続き全力を尽くしたいと思います」と述べられた。
 航空システム通信隊は、情報通信専任部隊として同社との連携強化に取り組んでおり、弾道ミサイル等に対する措置のみならず、災害対処をはじめとする今後の両者の発展に高い期待が寄せられる。

開館時間を延長し夜間の光景を提供
浜松広報館
 航空自衛隊浜松広報館は7月29〜30日、通常の開館時間では来館できない方たちに来館してもらうため、開館時間を4時間延長した。初日の29日は、あいにくの雨で浜松基地の夜間飛行訓練は中止となったが、広報館エプロンに地上展示した浜松救難隊のUH—60Jと救難員救助用装具の見学とあわせ、ライトアップした常設展示機とともに昼間とは違う風景を楽しんでもらった。2日目は、天候にも恵まれUH—60Jによる訓練飛行展示と浜松基地の夜間飛行訓練を同時に見学してもらうことができた。

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