防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年8月15日号
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統合作戦能力の向上目指し
第26普通科連隊が海自と協同し防災訓練

 第2師団(師団長・友部薫陸将)は、7月11日、天塩町が実施した防災訓練に第26普通科連隊から1個小隊の隊員、海上自衛隊第1輸送隊と協同で参加した。訓練は、自治体との連係強化による災害対処能力の向上とあわせて統合作戦能力の向上を目的に実施された。訓練は、「マグニチュード7の地震で陸路が寸断され町内が孤立した」と想定し行われ、町民を陸自の誘導で、ホーバークラフト型舟艇「LCAC(エルキャック)」に搭乗させ輸送艦「おおすみ」まで避難させた。
 町としては、初めて海路を使用した訓練となった。参加隊員達は、真剣な眼差しで訓練に挑み安全確実に誘導等任務をこなし事故なく訓練を終了した。
 浅田弘隆天塩町長は、「孤立地域での人命救助という設定や避難方法は参考になった」と感想を語った。


大盛況 夏の祭典
出雲駐屯地開放行事に県内外から約2300人が来場

 出雲駐屯地(司令・稲吉正孝2陸佐)は7月21日、サマーフェスタ2013(駐屯地開放行事)を開催した。気温33℃の真夏日の中、県内外から家族連れなど約2300人の来場者で大いに賑わった。
 駐屯地近隣の浜山中学校吹奏楽部の若さ溢れる音楽演奏で幕を開け、第13偵察隊による技術・妙技を披露したオートバイドリルと続き、第8普通科連隊(米子)・第13特科隊(日本原)・第13戦車中隊(同上)の支援を受けた駐屯地所在部隊(第13偵察隊・第304施設隊・第104直接支援大隊第1直接支援隊・偵察直接支援小隊)の訓練展示では、「FH-70」や「74式戦車」の空包射撃など実戦さながらの展示に歓声と驚愕の声が鳴り止まなかった。午後からは「74式戦車」、「高機動車」の体験試乗が行われ、終了まで長蛇の列が途切れなかった。また、装備品展示のほか、駐屯地曹友会による模擬売店や第304施設隊が担当した、ちびっ子広場も大盛況だった。来場者は満足そうな笑顔で駐屯地を後にした。
 出雲駐屯地は、「浜山中学校の生徒さんやその同級生、保護者の皆さんを含め、隊員とのふれあいを通じて、駐屯地に対する認識が深まったと思われる」としている。


雪月花

 夏の甲子園の時期になると毎年のことだが無性に野球小説が読みたくなる。小説と言えるかどうか分からないが山際淳司さんの30年前の「江夏の21球」は今でも心理描写を克明に憶えている。歴史的名作と言えるかもしれない。捕手だった水沼四郎さんの「江夏の21球を受けた男」もよかった。少年野球小説では、あさのあつこさんの「バッテリー」は10年ほど前だっただろうか、巧と豪のバッテリーの成長に少年のように夢中になり全6巻を一気に読んだ。ことしは堂場瞬一さんの「大延長」に熱中した。-甲子園の決勝戦が延長15回で再試合になり対峙するリトルリーグの元チームメイト、今大会屈指のピッチャー牛木は昨日15回を投げ膝も痛めているが急遽リリーフに、対するバッター久保は今日2本のホームランを打っている。「久保が打席に入る。無言。静かなスタートはいつも通りだ」。両チームの監督の監督だった滝本さんも病をおしてテレビ解説をしているが放送の最中に誰にも知られず息を引き取っていた。時は流れて15年後、牛木と久保は神奈川県大会で監督として今、甲子園をかけ決勝戦を戦っている。「試合をするのは選手だがこれは俺たちの戦いだ、野球は永遠に続く輪なのだ」-夏の甲子園は今真っ盛りだが小説でも思いつかないシーンが今年も続出することだろう。昔の野球少年が元気になる季節だ。


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