防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年8月1日号
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地域とともに、地域のために
防衛基盤のより一層の強化に尽力
地本便り
「自助」と「共助」の精神を育む
生徒約600名、都立高3校の宿泊防災教育を支援
東京地本

 東京地本(本部長・湯浅悟郎陸将補)は6月1日、14日、20日に立川市内と葛飾区内の都立高校3校がそれぞれ計画した宿泊防災教育を支援した。参加した生徒は3校合わせて約600名。
 昨年度に続き、今年度も都立高校生らに対して「災害から自らの生命を守る『自助』、助け合いや社会貢献など『共助』の精神を育み防災に関する意識の高揚を図る」ことを目的として防災教育を支援。支援項目は「防災講話」「毛布を活用した応急担架の作成・搬送」「三角巾を使用した応急処置法」「自衛隊の活動に関するパネル展示」の4つ。
 1日に実施した立川の高校では防災講話と応急担架作成・搬送、14日に実施した高校では防災講話と応急処置法、20日に実施した高校ではパネル展示を行った。
 防災講話は、自衛隊を身近に感じてもらうため始めの約30分で自衛隊の紹介。その後、阪神淡路大震災の災害派遣DVDを放映し、首都直下地震の脅威を知ってもらった。
 応急担架作成・搬送は、毛布や角材を使用して、応急担架の作成を行い、また3名で協力し負傷者を抱えて搬送要領を体験した。
 応急処置法の教育は、ペアを組んだ相手に実際にケガを想定した腕や膝への被覆を実施。生徒らは皆、協力し真剣に取り組む姿が見られた。
 パネルは、各教室に掲示され、特に災害派遣に関するパネルは目を引き、足を止めて見入る生徒も少なくないようだった。
 参加した生徒からは「人を助けるという責任の重さを感じましたが、自分たちでも役に立てることが分かりました」といった声が聞かれ、防災意識の向上が図られたことが確認できた。
 東京地本は「今後も引き続き宿泊防災教育を支援し、都内高校生に対して、自衛隊を身近に感じてもらえるよう、より一層広報に努めていくとともに、防災に関する知識などの提供により、更に理解を深めてもらいたいと願っている」としている。

まるでドラマの一場面
貰った名刺は宝物
新潟地本加茂地域事務所
「自衛隊ヘリのパイロットになるために」
沖邑東方幕僚副長が小6の男の子に教授

 新潟地本(本部長・宍戸勇1陸佐)の加茂地域事務所(所長・山形洋一3陸尉)は6月17日、東部方面総監部幕僚副長・沖邑佳彦陸将補による実態把握を受察したが、この日は加茂所が推進している「じえい隊探険隊」の小学6年生、船久保大雅君が研修で来所していた。沖邑東方幕僚副長に随行の人事部長・秋葉瑞穂1陸佐が「将来何になりたいのですか」と質問すると、船久保君は「自衛隊のヘリのパイロットなりたいです」。これを聞いた陸自ヘリコプターパイロットである沖邑幕僚副長は「パイロットになるためにはどうしたらよいか」を船久保君に教授=写真。テレビドラマ「空飛ぶ広報室」の第1話を彷彿させた。
 船久保君は同事務所近くの小学校に通っていて、自衛隊が大好きでよく加茂所を訪れる。幕僚副長や人事部長の話には興味津々な様子で、幕僚副長から名刺をもらうと宝物のように両手で抱えて帰っていった。彼にとって素晴らしい思い出ができたこと、将来自衛官になったとき今日の思い出を多くの子供たちに伝えてくれることを願い所員一同、見送った。
 加茂地域事務所は「幕僚副長と人事部長に感謝するととともに、引き続き育てる募集広報の推進に向け所員一同身を引き締め励んでいきたい」としている。

多彩な演出で魅了
ふれあいコンサートを支援
三重地本

 三重地本(本部長・木戸口和彦1陸佐)は6月22日、津市で三重県防衛協会、父兄会、隊友会が主催、県内自衛隊協力諸団体が共催して開催された「ふれあいコンサート2013」を支援した。このコンサートは三重県に自衛隊音楽隊を招聘するとともに、県内大学・高校などにも出演依頼するもので、今年で7回目の開催となった。出演は海自舞鶴音楽隊、第33普通科連隊ラッパ隊、三重大学体育会応援団、三重大アカペラサークルPioneer、暁高校バトン部の計5団体。
 開演1時間前の開場と同時に、初の演出として今年度の「津クイーン」が来場者を出迎える=写真=とともに、舞鶴音楽隊が受付スペースでロビーコンサートを行い、歓迎ムードを盛り上げた。会場内では自衛隊紹介DVDの放映や、三重地本キャラクター命名の表彰式を行った。また33普連ラッパ隊を講師として吹奏体験を行い、高校生を中心に人気を博した。オープニングは出演団体が会場後方から客席通路を通って舞台に上がる演出で来場者の心を掴んだ。33普連ラッパ隊、三重大体育会応援団、三重大アカペラサークル、舞音と暁高校バトン部の順でパフォーマンス。エンディングは出演団体が舞台壇上と客席通路に整列し、ミュージカル「アニー」の主題歌「tomorrow」を全員で合唱し、軍艦マーチで出演者が退場していくという演出でコンサートは終了。
 三重地本は「来場者から『非常に演出がすばらしかった』との賞賛を受けた。自衛隊に対する理解と認識を、音楽演奏などを通じ深めてもらうことができた。今後もあらゆる広報活動を通じ、県民の理解を得たい」としている。

「自衛隊への道、選択肢の一つに」
高校教諭との募集連絡会議開催
宮崎地本
 宮崎地本(本部長 西谷正文1空佐)は7月12日、空自新田原基地で平成25年度の高校教諭との募集連絡会議を開催した。宮崎県内の高校など55校中35校37名の進路指導教諭などの参加を得た。
 はじめに西谷本部長が「自衛隊へ進む道も一つの選択肢として子供たちに話していただきたい」と強調した。続いて募集課長が各種目の募集ガイダンス、昨年度の各種目の募集成果、今年度から新たに始まる防衛医科大学校医学教育部看護学科学生(自衛官コース)について説明した。
 その後、防衛大学校人材確保統括官から防大の教育理念・方針、充実した教育内容、自衛隊におけるキャリアプラン、入学試験制度について、他大学にはない魅力の具体的で分かりやすい説明が行われた。説明を熱心に聴いていた参加者からは「志のある生徒には、ぜひ受験を勧めたい」との声が聞かれた。
 会議終了後は、出席した教諭の高校出身隊員との会食・懇談。午後からの研修では管制塔やF—15戦闘機の見学を行った。参加した教諭らは本物のF—15戦闘機や日頃、見ることのできない管制塔に興味津々の様子だった。また「コックピットを見学できたり、パイロットの方から勤務内容の説明を受けるなど、貴重な体験になった」などの感想のほか、勤務内容に関することや各種試験の合格ライン・発表時期などについて熱心な質問が寄せられた。
 宮崎地本は「本連絡会議の開催により、高校教諭に自衛隊および自衛官募集に関する理解を得られ、今後の募集に弾みをつけることができた」としている。
和歌山地本、鳥取地本が早朝に
全職員で街頭広報

 和歌山地本(本部長・青木泰憲1陸佐)は7月1日、今年度の募集解禁に合わせJR和歌山駅をはじめ県内主要13駅の駅前で一斉に、地本全職員総出で募集チラシ入り携帯電話クリーナーを配布し、自衛官募集の街頭広報を行った。
 この行事は朝の通学時間帯に合わせて高校などに通学する学生に自衛官募集を広報するもの。地本員たちは「おはようございます自衛隊です。よろしくお願いします」と声をかけながらクリーナーを配り、募集対象の学生たちは笑顔で受け取ってくれた。
 和歌山地本は「今後も様々な機会を利用し、優秀な隊員確保のために幅広く広報活動を実施していく」としている。
案内5800配布
 また7月5日には、鳥取地本(本部長・吉浦健志1陸佐)が県内の東部、中部と西部各地域で地本部員全員による総員募集を行った。梅雨時期のため当日は悪天も懸念されたが、地本部員全員の祈りが通じたのか雨の心配もなく各地域で予定どおり実施された。
 早朝、高校生の通学時間帯に県内15箇所の駅前や街頭で溌剌とあいさつしながら自衛官募集案内が入ったポケットティッシュ等=写真右下=を配布すると「ありがとうございます」と受け取り笑顔で応じてくれる学生も多く見受けられた。地本部員はもちろんのこと、吉浦地本長自らも多くの学生にポケットティッシュを手渡した。この日、県内で計5800個のポケットティッシュを配布した。
 鳥取地本は「隊員がポケットティッシュを配っている姿を広く市民の方に認識していただき、家庭の中で『自衛隊』というフレーズが出るだけでも大きな募集広報効果が期待できるものと確信する。引き続き地本部員が一丸となって各募集種目の締め切り日まで諦めず、受験者の獲得に努めていく」としている。

「自衛官募集号」発進!
市電開業100周年に合わせて
函館地本

 函館地本(本部長・別府 安紀1空佐)は7月1日から自衛官募集広告を施した「ラッピング電車」による募集広報を開始=写真、8月31日まで2ヵ月間行う。
 函館の市電は市民の通勤・通学の足として、また観光客にも注目されており、近年は利用者も増加傾向にある。今年は市電開業100周年という記念すべき年にあたり各種の催しが行われ、市民や観光客の大きな関心事となっている。その中で電車のラッピングデザインを昨年更新した地本近傍の交差点付近の看板と隊舎壁面の看板、マイクロバスのラッピングと共通性を持たせた斬新なデザインとした。電車は湯の川温泉地区—五稜郭—函館駅前—西部地区を1日4から6往復運行、高い広報効果が期待できる。併せて市内中心部にあるデパートの外壁に自衛官募集の「サイン広告」を掲示、隣接する大型遊戯施設に出入りする若者をはじめ通行する多くの人の目に留まり、その効果も期待される。
 函館地本は「この広報で弾みを付け、8月1日からの受付開始に向けて自衛官募集活動に広報官をはじめ部員が一丸となって全力を尽す」としている。


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