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自衛隊ニュース   2013年6月1日号
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台湾の支援に感謝伝える
東日本大震災での多額の義援金など  
秋田駐竿燈部員が交流イベントで演技披露

 陸自秋田駐屯地(司令・橋爪良友1陸佐)の竿燈部は4月3日から8日までの間、秋田市竿燈協会会長からの依頼を受け、台湾南投県埔里鎮、草屯鎮で開催された交流イベント「台日鼓舞節」に参加した。
 「台日鼓舞節」は、秋田県仙北市の温泉施設経営者と台湾の国会議員の交流が縁で、台湾之心文化芸術基金と馬文君国会議員公室の主催で、東日本大震災で被災した東北の復興と震災後も風評被害に苦しむ東北の観光を応援しようと2011年9月以来、2回目の開催となった。
 駐屯地竿燈部を代表して参加した佐々木拓也陸曹長以下7名の部員は3日に秋田空港で行われた結団式で秋田・山形・岩手・青森4県の出演者180名とともに「頑張ろう」と気勢を上げチャーター機で台湾に向けて出発した。
 台北に到着後は、各県代表の出演者と埔里鎮へ移動。イベント初日の参加パレードで「東日本大震災の台湾の支援に感謝します」と記した横断幕を掲げ出演者と行進した。その後、各日程に合わせイベント会場で竿燈を披露。目白押しの演技に地元の人たちからの歓声が途絶えることなく「台日鼓舞節」は大成功で幕を閉じた。
 すべての日程を終え帰国した佐々木陸曹長は「大震災で多額の義援金を送ってくださった台湾国民の皆様に精一杯の演技を披露することができました。私たちが竿燈で感謝を伝える機会を与えていただいた秋田市竿燈協会に感謝します」と話した。


地元小学校へ寄贈
海自舞監がベルマークポイント

 海自舞鶴地方総監部(管理部長・西和男1海佐)はこのほど、舞鶴地区の各部隊で集めたベルマークポイントを教育に役立ててもらうため、舞鶴市の倉梯第2小学校に寄贈した。従来から舞鶴地区各部隊で使用されている使用済みトナーカートリッジなどがベルマーク財団のポイント付与対象品目であることに着目し、在籍部隊全体で回収することにより得たポイントを21年度から小学校に寄贈してきたもので、今回で4度目。
 当日は、舞監管理部長、舞地隊および舞造補所先任伍長参列の下、舞鶴地区海自を代表して、総監部総務課の梅原佑未海士長から同小学校環境委員会の生徒代表に24795ポイント分の証明書を手渡した。梅原海士長は舞鶴市出身で11年前にこの小学校を卒業、母校への寄贈となった。
 懇談中、小学校の配慮で梅原士長の卒業アルバムを準備してもらい、当時のかわいい顔に校長および参列者一同が顔をほころばせる場面もあった。また舞地隊先任伍長・松本竹俊海曹長は子供2人が在校中ということもあり、いつもの吉本芸人を超えるユニークなトークにも更に磨きがかけられ、終始和やかな雰囲気に包まれた寄贈式となった。
 寄贈後、校長から「今回の舞鶴地区海上自衛隊から寄贈したいただいたポイントは本校の教育の教材などに役立たせていただきます。たくさんのポイントをありがとうございました」とお礼の言葉があった。
 舞鶴地方総監部は「今後とも社会貢献を具現化できる極めて意義深いこの活動を、地域に根ざした海上自衛隊の活動として継続していく」としている。


市民500人とパレード
海自大湊音楽隊が交通安全運動

 海自大湊音楽隊(隊長・樋口好雄3海佐)は4月4日、むつ市交通安全パレードに参加した。
 このパレードは全国で一斉に行われる「春の交通安全運動」の一環として、むつ市が毎年実施しているものでパレードの先導を大湊音楽隊(ドラムメジャー高本佳典3海曹ほか32名)が務め以下、市内各所の保育園児を含めた市民約500人が参加し、約1キロのコースを練り歩きながら、行き交う市民に交通安全を呼びかけた。
 スタート地点では、むつ市のイメージキャラクター「ムシュ・ムチュラン1世」も駆けつけ華を添えた。
 また、パレードに先立ち市内施設で、交通安全宣言大会が行われ「子どもと高齢者の交通事故防止」「自転車の安全利用の推進」「すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」など交通安全思想の普及・浸透、交通事故防止の徹底が宣言され、市内保育所児童による「交通安全誓いの言葉」で大会を終了した。


美保基地にブルーインパルス
募集相談員など航空祭特別公開に招待
鳥取地本

 鳥取地本(本部長・吉浦健志1陸佐)は5月18日、空自美保基地で航空祭を翌日に控え実施された特別公開に、同地本のため特に力を尽くしている募集相談員や援護協力者、女性防衛モニターなど計44人を招待した。
 週間天気予報では雨が心配されていたものの、この日は雲一つない天気となり、まさに「特別」にはうってつけの日となった。見学前に吉浦本部長が、日頃からの自衛隊への理解と尽力に対する感謝の意を参加者に伝えるとともに、今後も引き続き協力を求めるお願いをした。
 気温は徐々に上昇し汗ばむよう陽気となった中、参加者はエプロンへと移動、展示された自衛隊機をはじめ、歩哨犬訓練展示や航空学生によるファンシードリル、高尾山レッドクラブの華麗な演技を楽しむとともに、機内開放されたC—1輸送機やエンジン、救命装備品などを見て、体験して、大いに満喫した。
 ブルーインパルスの曲芸飛行は3年ぶり。航空機に乗り込むパイロットや整斉と行動する整備員、そしてエンジン始動からタクシーアウトまで、間近で出発準備を行う自衛官の姿を見て、これまで飛んでいるブルーインパルスしか見たことのない参加者の多くは「かっこいい!」を連発。終始興奮した様子で曲技飛行を見学し、6機が着陸しランプインするまで見守った後、「1機の航空機を飛ばすのにも多くの方々が携わっていらっしゃるのですね。これからも頑張ってください」などと激励するとともに、この招待を機に自衛隊の任務や活動への理解を更に深めたようだった。
 昼食後は美保管制隊の協力を得て、完成してから日の浅い運用前の新管制塔を見学。まだ器材の設置されていない管制室で、近い将来、C—2新型輸送機などが管制されることが空自管制官から話されると、参加者たちは「県内にそのような航空機が配備されることは県民として誇りに思います。わくわくしますね」と期待を膨らませていた。
 鳥取地本は「今後も様々なイベントへの招待をはじめ、部隊見学などを積極的に実施し、募集相談員や援護協力者等の自衛隊に対する関心と理解を更に深めることはもとより連携を密にし、引き続き協力を賜ることにより、地本としての任務を果たしていきたい」としている。


厳しくも温かい御指導
京葉銀行大原支店 川城陽平

 京葉銀行の新人研修の一環として、習志野駐屯地に2日間体験入隊をしました。
 駐屯地に入るとそこは別世界、味わったことのない独特の雰囲気が漂っていました。始まってすぐに教官の一喝が飛び、その瞬間、私は2日も持たないと思いました。整列などの基本動作から始まり体力向上運動、20キロのポリタンクの運搬訓練。厳しい運動から遠ざかっていた私にとっては大変でした。
 ただ、それ以上に強く感じたことがあります。それは"時間の大切さ"です。5分あれば身支度がきますし、10分あれば食事をし、次の行動のための準備ができます。集団生活だったので、より時間の重要性を認識できたのではないかと思います。「自分一人で行動し、時間を使っているという認識ではなく、みんなが共有している時間を使うという認識でないといけないのだ」と強く感じました。
 人生死ぬまで勉強と言いますが、まさに1分1秒を無駄にせず、時間を有効に使い、銀行業務だけでなく、多くの物事を学んでいきたいと思います。
 また、お客様と接していく上で「仕事だから」などと自分本位になるのではなく、お客様の大切な時間を使わせていただいている、共有している、という姿勢で業務に励んでいきたいと思います。
 この2日間で学んだ不屈の精神力と時間の重要性を今後の自己の成長に活かし、お客様、京葉銀行のために頑張っていきたいと思います。


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