防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年3月1日号
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寄せ書き
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バックステージHERO
第33普通科連隊(久居) 3陸尉 鈴木佑吾

 第33普通科連隊にとって今年度最大の訓練であるFTXは成功裏に終わった。第7次野営から数えれば3週間、私が連隊第3科での業務支援を命ぜられてから4ヵ月という長期にわたる訓練だったが、今は疲労感より達成感の方が勝っている。
 今回の業務支援には重圧を感じたが、中隊長から「がんばれ」と送り出された以上は、全力でやり遂げようと覚悟を決めた。しかし、経験・知識不足故に調整が後手に回ってしまい、その度に各中隊や関係所掌に迷惑をかけ、落ち込む日々が続いた。しかし、そんな私を支えてくれたのが、3科をはじめとする連隊本部の方々であり中隊長、運幹をはじめとする中隊の方々であった。
 そのときに実感したのは「決して独りで業務をしているわけではない」ということである。
 周りを見渡せば仲間がいて、私だけが辛いのではないと思い直してからは、若手幹部らしく体当たりで業務に臨めたと思う。カウンターパートの面々が私を訪ねてCPに通ってくれたのも、この「体当たり業務」の成果であると自負している。
 FTXは成功裏に終わった。この主役は紛うことなく訓練部隊である。しかし、本訓練を、身を粉にして陰ながら支え、私を励ましてくれた「陰の主役」たちに感謝と敬意を送らせてもらいたい。

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仲間たちは一生の財産
第6施設大隊(神町) 3陸曹 阿部隼也

 私は昨年約3ヵ月にわたり第121期2次陸曹候補生課程に教育入隊しました。教育では初級陸曹に必要な基礎的事項や正しい知識、動作を修得しました。その中で一番重要だと思ったことは「仲間の大切さ」でした。
 様々な部隊から集まった同期は歳や職種、勤務地も違う初対面の人ばかりで、着隊時はコミュニケーションをとるのが大変でした。
 時間をかけ、会話をして少しずつ距離を縮める…なんて暇はなく、厳しい指導を受け、重い銃を握り締めたハイポートに耐える中で、お互いの仲間意識を築いていきました。第2陸曹教育隊共通教育中隊では、自分だけの力で乗り越えられることは何ひとつなく、常に仲間との団結や協力が必要不可欠でした。
 猛暑の中、状況下の訓練では苦難や試練が立ちはだかりましたが、皆の力を結集し全員で乗り越え、汗の量だけ強くなり成長するとともに、同期の絆も深まりました。
 ここで体得したことと、67名の仲間たちのことは決して忘れることはない一生の財産です。
 自分を信じて、仲間を信じて、これからを一生懸命突き進んでいきます。

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2匹は我が家の人気者
第123地警務隊八戸派遣隊 陸曹長 野中秀男

 我が家には、元々動物年齢で50歳ぐらい?と、8歳ぐらい?のオス猫がいます。名前を「チビ」と「マロ」と名付けて呼んでいます。
 今は長男が県外の大学に進学し、長女も県外に就職しましたので夫婦2人暮らしです。ですから、妻は余計に猫の可愛がりように磨きがかかっています。
 たとえば夜中に「チビ」が散歩に出る時、「早く帰って来いよ」と何度も声を掛け、居間の扉を開けて外に出してやります。その後、戻ってくるまで居間の扉のガラス越しにずっと帰りを待っています。
 また、以前外でほかのオス猫と喧嘩をして怪我をしたことがあり、それ以来、外で猫同士の喧嘩の声が聞こえると家を飛び出し、喧嘩をしている猫を追いかけ、我が家の「チビ」を連れ戻して来ます。夏場はまだしも、冬場も一緒なのには厭きれます。
 ちなみに「マロ」は外出しない家猫です。
 そんな2匹の雄猫ですが、妻は「猫可愛がり」して毎日明るい生活を送っています。
 「マロ」と「チビ」は我が家の人気者です。

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バイクミーティング
鳥取地方協力本部 1海曹 山田耕司

 春から秋にかけて、全国各地においてバイカーの集い「バイクミーティング」が行われる。車種を限定するものや、各メーカーが主催するものなど様々だが、ここでは全国で一番盛んと思われる(個人的意見)ショップやツーリングクラブなどが主催するミーティングについて紹介したい。
 この集まりはメーカー、車種、排気量、など関係なし。ハーレーから原チャリまで、一人で来る人や夫婦でタンデム(二人乗り)、チームでくる団体さん、若者から年輩まで、バイクにさえ乗っていれば誰でも大歓迎。知り合いが集まっているのではなく、ホームページやバイク雑誌で開催予定を見た人たちが勝手に集まってくるというもの。
 なぜ見ず知らずの人達がこんなにも集まってくるのか、そこには何があるのか。チャリティを目的としたもの、一日のみのものからキャンプ形式で最長10日間なんてものもある。会場ではバンドのライブが行われたり、バイクを使った遅乗り大会や、その場で作った即席チームでムカデ競争などなど、いろんなイベントが用意されているものや、ただ純粋に集まってそれぞれが自由にしたいことをするシンプルなものもある。
 日が暮れると、全身タトゥーの若者たちとサラリーマンを定年退職した七三分けの年輩の方がテントを並べて一緒に酒を交わして楽しそうに会話する様子を見て、初めて参加した人が「異様な光景だ」と思うのはわかる気がする。ここでは老若男女、身分、人種、上下関係もない。集まる理由は人それぞれだと思うが、皆バイクが好きだということは間違いないようだ。
 バイクなんて、夏は暑いし、冬は寒い、雨にも濡れるし、転けたら死ぬ、会話もできない乗り物であるのに、なぜ、そんな乗り物に乗り続けるのか。私もその一人だが、スピード感を味わう、風を感じることができる、いろいろな理由がある中でバイクを走らせること以外にミーティングやツーリング先で同じ趣味を持った人との新しい出会いや、なつかしい人との再会なども、楽しみのひとつだと思う。
 バイクミーティングについて長々と話をしたが、これから趣味を探そうとしている方がいれば、こちらの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。抜け出すことができなくなるかもしれません。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
秋田中央交通(株) 石井隼人
やりがい感じる感謝の言葉
石井氏は平成22年6月、陸自第6施設大隊を陸士長で退職。31歳

 私は、平成22年6月に自衛隊を退職し、現在は小さい頃からの夢であったバスの運転手をしています。
 バスの運転手に必要な「大型自動車第2種免許」は、自衛官時代に取得しました。
 当社には、路線バス、高速バス及び貸切バスの3種類があり、私は路線バスを担当しています。
 路線バスは、公共の乗り物であることからお年寄りの方の乗車が多く、日々安全に運行できるよう気をつけています。
 最初の頃は、それまであまり大型自動車を運転する機会がなかったため、感覚をつかむまで本当に苦労しました。特に狭い道や左折の際などはかなり気をつかいましたし、天候による道路状況の変化や交通渋滞等による時間のずれ等にも気をもみました。今では、けっして無理をせず、確実に徐行や停止をし、安全確認をしながら運行しています。このような仕事の中にもうれしいこともあります。それはお客様から「ありがとうね」と言葉をかけられる時です。
 これからもいろんなことがあると思いますが、一生懸命頑張っていきたいと思います。
 現在、退職予定の皆様、再就職する時は、やりたい仕事に向けて資格免許を取得する事が大事だと思います。
 最後に道路は、みんなが使う場所ですのでマナーと譲り合いの気持ちを持っていただければと思います。


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