石川遼プロ(21)=パナソニック=には、同じ埼玉県人ということもあって、並々ならぬ関心を寄せている。それだけに、11月の三井住友VISA太平洋マスターズでの2年ぶり優勝に感激し、思わず拍手を送ってしまったのだが、その後が、またはっきりしない。
　それにしても、去年からの石川には"雑音"がヤケに多い。中学(松伏二中)の女友達の話が出ると、一気に「結婚」話にジャンプ。石川自身も隠すことなく米ツアーに同行したりしていたから「いい関係」であるようだ。3月に「婚約発表」の話まで出ているのだから、何をかいわんやだ。スレンダーな容姿に、黒のロングヘアーをなびかせての観戦に、石川のプレーにまさるとも劣らぬ関心が寄せられている。
　シーズン中にやたらとフォームを変えたとか、長年連れ添ったトレーナーとタモトを別ったとか、いろいろとウワサが飛び交っていたが、それもこれも「自分でしっかり計算した上でのこと」だから、周囲がとやかく騒ぎたてることではないかもしれない。父親の勝美氏も「苦しみながら少しずつ前進していることなので、温かく見守ってやってほしい」と話している。
　「とにかくタマをグリーンに近づけるため、飛距離に執心したりしてきたけど、いまは真っすぐ飛ばすことを重視している。ドライバーを振り抜いて、納得のいくスイングができれば…。ええ、パターも短くしたりいろいろやってきたけど、勝つために必要な期間と思えば惜しくはない。次のステップへの我慢のときだと思っています」
　07年、15歳8ヵ月で世界最年少優勝。09年、マスターズに日本人最年少で出場。同年、獲得賞金1億8352万4051円で世界最年少賞金王…。10年までに通算9勝しながら、2年間優勝に恵まれなかった。その石川の座右の銘が「急がば回るな。どこまでも突き進め」だという。「回り道をするより真っすぐに行ったほうがいい」と言ってのける。
　大先輩のジャンボ尾崎は「大きな夢に向かっているわけだから、壁を感じるときだってある。でも、遼はキモが据わっているから、きっとすごいことをやってのけてくれるはず。この前"闘魂"を注ぎ込んでやった」と話していた。元プロ野球選手の桑田真澄氏(元巨人)は「上を目指すためトライしているのはいいこと。ボクも現役時代、毎年どこか一ヵ所フォームを改造していた。改造しながら結果を出すのがスーパースターだ」。横綱・白鵬は「まず流れに乗ること。やっと型が充実してきた感じ。敵は自分。ゴルフの横綱になれ」と最大級の賛辞をおくっている。
　「誰かがやってくれるだろうという考えは嫌いだ。挑戦し続けて、小学校時代からの夢、マスターズ優勝を果たしたい」。サインを求められ「世界へ前進　石川遼」と、迷うことなく大書した。石川遼プロ、2013年、一大飛躍の年がもうそこまで来ている。

　Hi, how are you doing?　いかがお過ごしでしょうか。師走となりました。今年は例年より忙しさを感じるのは私だけでしょうか?　後手後手にならないように、計画的に業務をこなしていきたいと思っています。
　11月6日、オバマ大統領が激戦州を制して、再選されました。選挙期間中は、オバマ陣営、ロムニー陣営とも過激な批判キャンペーンでした。米国が抱える問題が何であるかが連日報道され、政策を選ぶ選挙が行われました。衆院選は、群雄割拠する状況でどのような展開になるのでしょうか。政策で選びたいものです。

　今回の表現は、選挙キャンペーンでオバマ大統領が使ったキャンペーン標語です。"Vote! Voting is the best revenge"「投票しろ!　投票は最大のリベンジだ」です。日本では、勝負事に負けたときだけではなく、何かうまくいかなかったことも、すべてリベンジ(revenge)「復讐、報復、仕返し」という意味なので、何かことを仕損じたり、失敗したりした場合は、意味合いが違ってきますね。そういう場合には、再挑戦というのが良いのではないかと個人的には思っています。一方、ロムニー候補は、"Vote for love of country"「国に対する愛のために投票しよう」と呼びかけました。結果としては、オバマ大統領が使ったリベンジ標語の方が、投票動員力があると評論家は評価しているそうです。衆院選は、どういったキャンペーンになるのでしょうか。しっかりと、政策論を聞いて判断したいですね。

　関東地方もかなり冷え込んできました。北海道、東北地方は雪ですね。いよいよ冬本番です。風邪も流行っています。手洗い、うがいなどの予防と風邪をひいたら無理をせずにお休みください。今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。

古着屋にフロックコート漱石忌　　　　中村かよ
日を返す力の失せし冬紅葉　　　　浅倉サカエ
着ぶくれてインフルエンザの注射待つ　　　　大平光枝
老父母の生活つましく白障子　　　　中園美智代
大根干す男勝りの腕まくり　　　　山　雅之
霜を踏み誰か来るらし勝手口　　　　越後小吹
闇汁や先づ大胆に一掬ひ　　　　駒野英明
門前に尼の手塩の冬菜畑　　　　三根香南
見るからに左利きなり松手入　　　　高橋のぶ子
舞ふ鬼の肩で息せる花祭　　　　都築由佳
風呂吹きの隠し包丁深く入れ　　　　村上智樹
飲み会の口実として年忘　　　　山崎藤雄
ちやんぽんの出前の届く煤払　　　　東　秀文
熱燗や幾度も同じあの話　　　　古賀芳川
濯ぎ物干す足元の霜柱　　　　尾野千惠子
ちらほらと白髪の増えし年忘　　　　浅野柚香
　　　選　者　吟
朝日先づ背山の紅葉目指しけり　　　　成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)