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自衛隊ニュース   2012年9月1日号
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アラビア半島周辺海域へ
「うらが」「はちじょう」
米国主催の国際掃海訓練に参加
20カ国海軍が9月16日から27日まで

 8月12日、海上自衛隊船越地区で米主催国際掃海訓練出港行事が行われた。
 同訓練は、掃海及び潜水に関する技量の向上・参加約20ヵ国海軍との信頼関係の増進を目的に、アラビア半島周辺海域で掃海訓練、潜水訓練、掃海シンポジウムなどを9月16〜27日の日程で行うもの。派遣部隊は訓練派遣部隊長の第51掃海隊司令・河上康博1海佐を筆頭に人員約170名、掃海母艦「うらが」(艦長・触井園淳2海佐)、掃海艦「はちじょう」(艦長・小林倫彦3海佐)で構成され、派遣期間は11月22日まで。訓練海域は日本の主要な石油輸入ルートとして重要なエリアが含まれ、イランがホルムズ海峡の封鎖をほのめかすなど緊張感が高まってもいる。
 出港行事は、掃海隊群指令・徳丸伸一海将補を執行者に、部内から自衛艦隊司令官・松下泰士海将ら幹部などが出席し、派遣部隊の家族など約160名が見守る中で行われ、派遣部隊は盛大な見送りを受けて横須賀を出港した。


海外から便り ハイチ
慰問ライブ大盛り上がり
1対戦ヘリ隊 1陸尉 日高孝一郎

 ハイチ時間7月15日(日)午後から、ハイチ派遣隊宿営地において歌手の内田あやさんと、ギターリストで米国において広く事業を展開する山中条さんご夫妻による慰問ライブが行われた。
 この慰問ライブは、上級部隊であるCRFをはじめ多くの方々のご協力があって実現したもので、隊員はこの慰問ライブにむけファンクラブを結成する等して心待ちにしていた。
 内田あやさんらは、宿営地に到着後、派遣部隊との歓迎昼食会に参加し、活動状況の説明受け及び記念撮影の後、慰問ライブを行った。
 慰問ライブでは、内田あやさんが山中条さん作曲による10曲を熱唱するとともに、日本舞踊の師範である山中さんの奥様(佳子さん)による華麗な日本舞踊が披露された。
 慰問ライブ終盤においては、派遣隊でバンド活動を行っているメンバーとの「夢の共演」もあり、会場は大いに盛り上がった。 
 また、在ハイチ日本大使(南大使)を含む邦人の方々も内田あやさんの美声に聞き惚れていた。
 ライブ終了後に行われたサイン会及び握手会には長蛇の列ができ、派遣隊員からは「暑い中で、一所懸命歌ってくれてありがとうございました。残りの派遣期間を頑張る活力になりました」、「ぜひ、北海道にも来て下さい。またお会いしたいです」といった感想が寄せられた。
 内田あやさんからは「派遣隊の皆さんに盛大に迎えて頂いて感激しました。6次隊のバンドとのコラボも楽しく、ライブを盛り上げて頂きました。引き続き、帰国までお仕事頑張って下さい。また会える日を楽しみにしています」とのコメントをいただいた。
 今回の慰問ライブにより内田あやさん、山中さんご夫妻から多くの元気と癒しをいただいた。ハイチでの6次隊の任務も残すところ約1ヶ月となったが、派遣隊一丸となってハイチの復興のため頑張っていきたい。


節目の開隊50周年祝う
奄美基地分遣隊

 佐世保警備隊奄美基地分遣隊(隊長・木下昌男3海佐)は7月20日、開隊50周年記念行事を挙行した。これは、同隊が昭和37年開隊以来、今年で50年の節目にあたることを記念したものである。当日は南国特有の強い日差しが照りつけるなか、来賓として佐世保地方総監・吉田正紀海将をはじめ、地元である瀬戸内町長、隊友会会長、父兄会会長その他多くの来賓を招き、盛大かつ厳粛に行われた。
 式典ではまず、分遣隊長が、同隊のこれまでの歩みと地元の方々から寄せられたご厚情に深く感謝し、分遣隊はこれからも国防の任にあたるとともに地元への協力、貢献を果たしていく旨の決意を述べた。
 これに引き続き、来賓として吉田佐世保総監からはこれまでの功績に対する賛辞と更なる活躍を、佐世保警備隊司令(分遣隊長代読)からは労いと今後の発展を、また町長からは地元への協力、貢献に対する感謝とともに今後も密接な信頼関係を維持していく旨の祝辞があった。
 その後、式典は、記念植樹、写真撮影、総員での茶話会と進み、隊員たちは来賓と懇談するなかで自分たちに寄せられる感謝と期待に、あらためて自分たちの任務の重要性を再認識し、和やかな雰囲気のうちに節目の50周年式典は終了した。


千歳で海空協同訓練
空自第2航空団飛行群と2日間
2空隊
P—3CとF—15J参加

 海上自衛隊第2航空群所属の第2航空隊(司令・?戸慶一1海佐)は、7月11、12日の両日、航空自衛隊千歳基地及び同周辺空域において、航空自衛隊北部航空方面隊第2航空団飛行群と協同訓練等を実施した。
 11日は、第2航空隊司令以下22名の隊員と飛行群所属の201及び203飛行隊隊員によるフェイス・トゥー・フェイスの事前ブリーフィングを経て、太平洋上の訓練空域においてP—3C1機、F—15J2機による各種協同訓練を実施した。また、同飛行群所属の搭乗員数名がP—3Cに体験搭乗し、同訓練及びP—3C単独による戦術飛行を見学することにより、P—3Cの運用等について理解を深めた。さらに、夕刻には千歳市内において海空自両搭乗員相互の関係強化を目的とした懇親会が催され、活発な意見交換が行われた。翌日は、203飛行隊において協同訓練の事後ブリーフィング、相互意見交換、アラート待機所等の研修が実施された。
 今回の協同訓練等終了後、?戸2空司令は「海空自の連携強化は、統合運用能力の向上に必要不可欠であると認識しており、今後とも定期的に部隊レベルでの訓練を継続し、更なる相互理解の深化及び連携の強化に努める」と述べた。


若き隊員が夢への一歩を踏み出す
自衛官候補生課程入隊式
第117教育大隊
宣誓、武山の地に声高らかに

 真夏の太陽の光が降り注ぐ8月8日、第117教育大隊(大隊長・宗稔2陸佐=武山)は、第3期自衛官候補生課程入隊式を挙行した。
 244名の自衛官候補生は、多数の来賓や父兄の見守る中、真新しい制服に身を包み式場の暑さをものたもせずに、「国民の負託に応えることの出来る自衛官になる」と、声を高らかに宣誓を行った。
 宗大隊長は入隊者に対し、「使命の自覚」「自主自立」「同期の絆」の3点と、区隊長・班長などの熱い情熱を持った指導者に最後までついていくようにと要望し式辞とした。
 式の最後では、武山の地に響き渡る力強い声で第117教育大隊歌を歌い入隊式が終了した。
 入隊者の多くは、テレビ等を通じて活躍する自衛官の姿を目にし、憧れや夢を抱いてこの入隊式を迎えた。約3ヵ月に渡る課程教育の間、若き隊員達は夢を現実とするべく一歩一歩自分の道を進んでいく。


オリジナルフレーム切手を販売
8師団創隊50周年を記念

 第8師団創隊50周年を記念した切手が8月1日から熊本県内限定で発売された。師団隷下部隊の雄姿がデザインされた切手が10枚セットされたオリジナルフレーム切手で、熊本県内330局の窓口で販売されているほか、8月25日からは郵便局ウェブサイト「郵便局のネットショップ」でも取り扱いを開始、遠方の希望者も購入することが可能になっている。(http://www.postal-jp.com/psc/goods/index.html)
 8月1日にはオリジナルフレーム切手の発売記念として、北熊本駐屯地の第8師団司令部庁舎で師団長・松尾幸弘陸将、熊本城東郵便局長・三宅啓喜氏が参加した切手受贈セレモニーが行われた。


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