防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年8月15日号
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地域との絆を一層強く 地本便り
手旗で「アリガトウ」
槻沢小の「親子レクリエーション」を支援
栃木

 栃木地本(本部長・小林勇夫1陸佐)は、7月4日那須塩原市立槻沢小学校4年生の総合学習の時間「親子レクリエーション」について、大田原地域事務所の広報官等が支援した。
 はじめに、児童43名及びその保護者などに対し、自衛隊の技能を活用した実習(手旗信号、ロープワーク)を行った。
 児童たちが手旗を振り、覚えたばかりの信号で「アリガトウ」と送信すると、向かい側の保護者達は、手を振りそれに応えた。
 また、ロープワークでは新聞紙などの梱包に役立つ本結び・引き解き結びを学習した。隊員に手を導かれながら真剣に取り組み「できた!」と笑顔を輝かせていた。
 次に地域事務所長による東日本大震災における自衛隊の災害派遣活動を伝える講話の後、南極観測船「新しらせ」が持ち帰った南極の氷の説明を実施した。
 児童は、本物の南極の氷を目の前に歓喜をあげて興奮した。興味深げに触れたり、匂いを嗅いだり、ソーダ水の様にはじけながら解ける音に耳を傾け、「10万年前の空気の音だね」とロマンに浸っていた。
 親子の触れ合い、絆をテーマとした企画の中で「皆さんとお友達になって帰ります」と地域事務所長から挨拶したとおり、児童たちと隊員との触れ合いも多く持つことができた。
 最後の質問コーナーでは、元気な児童たちから、「どうして自衛隊に入ったんですか?」「敬礼の仕方を教えて下さい」「制服の色が違うんですね?胸につけてるバッジは何ですか?」「海外には何回くらい行きますか?」「自衛官の人数を教えて下さい。女性のパイロットはいますか?」など、途切れることなく、多くの関心が寄せられた。栃木地本は、「今後も学校や地域の要望に応え、身近で親しみのある自衛隊、かつ、より信頼される自衛隊を広報していきたい」としている。

憧れのカレーふるまう
「せんだい」の支援で艦艇広報
愛知

 愛知地本(本部長・田渕忠史1陸佐)は7月10日〜12日の間、海上自衛隊第12護衛隊護衛艦「せんだい」の支援を受け、名古屋港ガーデン埠頭において艦艇広報を実施した。
 これは、海上自衛隊に関する認識を高めるとともに、防衛意識の普及を図り、募集対象者などに対する広報を実施して、募集・援護環境の基盤を確立することを目的としたものである。
 初日には、一般幹部候補生1次試験合格者、海上自衛隊入隊希望者を含む23名に対して特別公開を実施し、体験喫食、艦内見学を行った。体験喫食のメニューはカレーライスで、通常は金曜日に作るメニューであるが、今回、特別公開対象者のため、日程を変更して準備されたものであった。
 乗組員から「カレーを日本に持ち込んだのは旧日本海軍であり、味は艦艇ごとに違うがどの艦艇も味に自信を持っている。ぜひ『せんだい』」自慢のカレーを食べて欲しい」との言葉に、参加者全員が皿に溢れるほどカレーを盛り、「おいしい。海上自衛隊のカレーは特別な感じがして、いつもより多くよそった。やはり家のカレーとは違う」と笑顔で口いっぱいに頬張っていた。体験喫食は和やかな雰囲気の中進み、食事中も現在の職務について、海上自衛官としてのやりがいなどを質問する姿も見受けられた。
 その後、「せんだい」の概要と艦内編成などの説明を受け、艦内見学では乗組員の説明を興味深げな表情で聞いていた。士官室を見学した際には、有事の際には士官室が手術室にもなるという説明と手術用の照明が装備されている事には参加者も驚いた様子であった。参加者からは「説明を聞く度に新しい発見があり、もっと海上自衛隊の事を知りたくなった。入隊していろいろと勉強したいという気持ちが強くなった」との感想を聞くことができた。
 翌日からの一般公開では愛知県には海上自衛隊の基地がないことから、普段見ることも出来ない護衛艦を一目見ようと平日にもかかわらず約1300人が見学に訪れ海上自衛隊の魅力を伝えるよい機会となった。

未知の世界へ誘う
東谷山小へ南極の氷を贈呈
鹿児島

 鹿児島地本(本部長・内野誠1海佐)は、7月10日、鹿児島市立東谷山小学校において「南極の氷の贈呈」を実施した。
 この取り組みは、理科教材としての提供を目的に県教育委員会を通じて、県内の小・中学校に行っているものであり、今回は東谷山小学校全校生徒813名を対象に実施した。
 冒頭、校長先生から児童・先生一同が待ちに待った機会であるとの挨拶があり、校長先生の話の後、南極の紹介として約15分間の「しらせ氷海をいく」のDVDを鑑賞してもらい、続いて、広報班長早川1海尉が南極の氷ができるまでの過程を説明した。
 児童は、南極という未知の世界に大きく想像力を膨らませ、現生活環境では体験できないことなどを肌身で感じていた。特に、氷に触れる際には、氷に耳をあて「パチパチ」という音に聞き入るとともに、氷の中に含まれている数万年前の気泡を何とか探そうと、必死に氷を見つめていた。
 児童からは、「氷がとても硬く、冷蔵庫の氷よりも冷たかった」、「氷が溶けるときに、パチパチと音が聞けて感動した」などの意見があった。
 最後に、児童代表から「今までの南極のイメージは、日本から遠く寒いところという印象しかなかったが、今回の南極の氷に触れたことで、少し南極が近く感じることができた」とのお礼の言葉があった。
 鹿児島地本では、「今後も小・中学校とのつながりを維持しながら、育てる広報を実施していきたい」としている。

学校との絆深まる
職場体験学習を支援
郡山駐屯地、白河地域事務所で2日間
福島

 福島地本(本部長・安田孝仁1陸佐)白河地域事務所(所長・秋元2海尉)は、7月10〜11日の2日間、福島県白河市立白河中央中学校2年生15名に対し、職場体験学習を支援した。
 1日目は郡山駐屯地の支援を受け、自衛隊及び駐屯地概要説明、基本教練体験、結索訓練、喫食体験、更に指揮通信車の体験搭乗等を実施、2日目は白河地域事務所で海・空自衛隊の概要説明及び基本教練の復習などを体験させた。
 特に郡山駐屯地での副連隊長による概要説明時は、熱心に聞き入り活発な質問を行うなど自衛隊に対する興味深さが伺えた。また、指揮通信車体験搭乗は自衛隊でしか体験できない経験であり、生徒達は大変喜んでいた。
 更に、基本教練体験後の見違える程の節度ある行動に、担当の先生も驚く程であった。
 中には、将来自衛官を希望する生徒もいて、「今回の体験学習を通じ自衛隊の任務や仕事について学ぶことができ、有意義な2日間となりました」と感想を述べていた。
 白河地域事務所は、「今後も学校・協力諸団体との良好な関係維持に努め、少しでも多くの人に自衛隊への認識を深めてもらえるよう努力して行く」としている。

今後の活躍にエール
予備自衛官補の辞令書交付式
石川

 石川地本(本部長・福應光二1空佐)は7月4日、金沢新神田合同庁舎において平成24年度予備自衛官補(技能・一般)に採用となった社会人及び学生等22名に対し辞令書交付式を実施した。
 本部長から全員に辞令書が交付された後、代表者が力強く「宣誓書」を読み上げ、今後の教育訓練に励む事を誓った。
 緊張した表情の面々の前で本部長は、「自衛隊の教育訓練は、とても行き届いているので心配はいらない。自信をもって頑張ってもらいたい」と訓示し、今後の活躍にエールを贈った。
 その後、担当者からの予備自衛官補制度説明の中では、緊張もほぐれて活発な質疑が行われ、今後の訓練に対する意気込みが感じられた。

3600人が東京湾へ
護衛艦の支援で体験航海実施
埼玉

 埼玉地本(本部長・山本方之1空佐)は7月21、22日の2日間、護衛艦「たかなみ」「おおなみ」2艦の支援を受けて晴海埠頭において体験航海を実施した。今回の体験航海は、東京、群馬地本などと合同で実施し、今年度採用試験受験予定者をはじめ、協力者やインターネット公募の当選者など2日間で約3600人が参加した。
 乗艦地域では、第32普通科連隊の装備品展示とラッパ吹奏、ミニ制服試着コーナーや模擬売店など乗艦待ちの参加者に楽しんでもらえるように様々な趣向を凝らしたイベントが実施された。
 また、埼玉地本のゆるキャラ「サイポン」がデビュー。「かわい〜」と大人気となり、写真撮影に引っ張りだことなった。
 2日目には一日艦長としてタレントの福島和可菜さん、小日向えりさんが各艦に乗艦した。「たかなみ」に乗艦した福島さんは陸自OBで、在隊中ラッパの教育を受けた経験があるため、自前のラッパを持参し、「出港用意」のラッパを自ら吹奏。隊員も驚く澄みきったラッパの音色と「出港よ〜い!」の力強い号令を合図に艦は晴海埠頭を出港した。
 レインボーブリッジをくぐり、お台場などの人気スポットを見ながらの約2時間のクルージングに、参加した小学生達は目を輝かせて「すげぇ!」を連発。夏休み明けに友達に自慢するためたくさん写真を撮っている姿が見られた。
 埼玉地本は、「今後も近隣各地本等とも連携することで効果的な広報イベントを実施し、募集・援護目標達成に邁進をしたい」としている。


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