夏の人事異動で高知地本長の杉本章嘉さんが転出した。2年前に着任して1ヶ月で県内全市町村を訪問した杉本さんは県民に溶け込むことを最優先に考えたようだ。自分から高校の説明会にも出席して自衛隊の現状を話し、県小中学校PTA連合会総会を含む60回を超える講演もおこなった。また杉本さんはメディアに自衛隊を取り上げてもらうことにも熱心だった。関連行事があるときにはテレビ局や新聞社の記者さんたちと「記者勉強会」を行い事前レクチャーにより現場への取材を強く勧めた。海自の艦船が寄港するときや自衛隊コンサート、駐屯地行事にもマスコミの顔が多く見られるようになり、前年度に比べてマスコミへの露出度が飛躍的に増加した。また県庁をはじめ自治体との交流は職務を忘れるようなお付き合いだった、防衛協会をはじめ協力団体との関係も前任、前前任、歴代の本部長の蒔いた種を刈り取るように目に見える形でしっかりしたものになった。31日、高知駅には杉本さんを見送る人が一般の人だけでも100人近くをを数えた。県会議員、地元銀行や企業のトップ、マスコミ、主婦らが万歳を2回も3回も繰り返した。杉本さんには離任の当日高知県知事から「県観光特使」が委嘱されたがこの様子もテレビのニュースに流れた。高知地本に限らず全国50の地本では血のにじむような最前線の活動を続けている。