防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年8月1日号
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寄せ書き
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更なる精強化に努める
第32普通科連隊(大宮) 3陸尉 小渕奈緒

 私は6月14日から22日までの間、折からの豪雨と暴風の中、東富士演習場で補給小隊の訓練検閲を受閲しました。
 今年3月に、第10普通科連隊から第32普通科連隊に異動となり、その3ヵ月後に小隊検閲を受閲することになり一抹の不安はありましたが、やりがいと希望を抱いていました。
 小隊検閲の任務完遂のため、着隊した翌日から小隊訓練を開始しました。駐屯地内や朝霞駐屯地および東富士演習場を訓練の場として段階的に訓練を行いました。
また成果を累積するためにAARおよびミーティングを重ねました。すると「小隊員が何を考えているのか、何を求めているのか」を理解できるようになりました。小隊長として厳しい要求、指導を行い、時にはぶつかることもありましたが、すべては小隊の精強化と連隊への兵站支援のために、熱意を注ぎ続けた結果、小隊員が私の気持ちに応えてくれて小隊検閲前の私は何も不安要素が見あたりませんでした。
 「普通科隊員たれ」「ひとりは皆のために、皆はひとりのために」を小隊検閲で隊員に要望しました。年齢、階級および性別も違いますが、目指しているものと見ている方向は皆同じでした。「絶対に勝てる!」敵の襲撃等あらゆる困難に打ち勝つことを確信しました。
 また状況間、敵の襲撃・伏撃を受けたり、補給業務を行いつつ、各交付所の構築、有線構成、障害構築、警戒・巡察等を継続的に実施し、肉体的にも精神的にも限界に挑戦している小隊員の姿を見て、大変勇気づけられました。
 小隊検閲を受閲して、小隊長として至らなかった部分を是正するべく勉学を重ね、小隊の更なる精強化に努めていきたいと思います。
(小渕3陸尉は連隊初の女性小隊長)

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負けるはずないのに
第6施設群(豊川) 陸士長 今田俊介

 私はバレーボールをやっています。毎週月曜日の課業外、自宅に帰るとすぐ準備をして地元の体育館で仲間と練習に励んでいます。チームの人数が少なく、試合はいつもぎりぎりの人数での出場となります。
 まだできたばかりのチームで勝ったことはありません。地元には全国大会に出ているチームも多く、レベルが高く歯が立ちません。メンバーの素質的には他のチームに負けるはずがないのに勝てない状況です。
 私は、もともと中学からバレーボールをやっていて全国大会に出る成績を残してきたのですが、趣味のバレーボールを通じてバレーボールは一人でやるものじゃなく、周りのみんなと力を合わせることで勝利できるものであり、また、楽しめるものであると実感しています。
 これからの活動については「勝つバレーボール」ではなく「負けないバレーボール」を目標に、集まった仲間と週一回の短い時間を、楽しく有意義に取り組んでいこうと思っています。
 体育館の確保や大会エントリーの準備など大変なこともありますが、バレーボールを通じて職場以外の仲間と共有できる時間は私にとってとても大切な時間と感じています。
 皆さんもバレーボールを楽しんでみませんか。

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父親に憧れて入隊
第37普通科連隊(信田山) 3陸尉 高橋耕助

 父親に憧れて自衛隊に入隊し、今年3月に3等陸尉に任官しました。
 父に戦闘服姿を見せたいと思っていたら饗庭野演習場において四曹教本部の訓練幹部の父と偶然会うことができました。
 自衛官として初めての対面は、多少照れくささもありましたが、改めて身の引き締まる思いでした。
 父に負けない幹部自衛官を目指します。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
いまでは「天職」と実感する
阪神高速パトロール(株) 木村達也
木村氏は平成22年6月、第37普通科連隊本部管理中隊を陸士長で退職。24歳

 私は第37普通科連隊本部管理中隊・施設作業小隊の元隊員で、現在は阪神高速パトロール(株)に勤務しております。
 普段は、阪神高速をご利用になられる方はご存知かと思いますが、黄色いパトロールカーでの巡回業務が主な仕事になります。本線を通行する一般通行車両の障害になりうる落下物や、故障・事故・救急等で本線に停止している車両のもとへ、いち早く駆け付け、且つ迅速に事態の収拾に務めるのが私の職務となります。
 時には高速警察隊と協力して動かなくなってしまった車両を安全な非常駐車帯や一般道に移動、排出する等、危険を伴う仕事ではありますがやりがいのある仕事だと思いますし、今では「天職」だと実感しております。
 私がこの仕事に就く事になったきっかけは、大阪地本が行った就職補導教育でした。当時、再就職で悩んでいた私はその教育に参加させて頂き「自衛隊OBの講話」の講師として来られていた今の上司の方のお話に感銘を受け、元々車やバイク、車両に関わる仕事に就きたいと考えていた私の希望に合っていた事と、他の仕事と比較しながら熟考し将来の事を考えた結果、「阪神高速道路の平和と安全」を守る仕事を一生の仕事にしたいと考え、私にはこの仕事しかないと決断しました。
 色々と悩みましたが、この道を選んで良かったと今は思っています。
 再就職をするにあたり、ご協力頂きました大阪地域援護センターの方々には本当に感謝していますし、これから再就職する隊員の方も相談にのってもらえば再就職への近道になると思います。
 最後にこれから就職活動をする隊員の方に一つアドバイスするとしたら結局は全て「自分自身のことである」と言う事です。私も沢山相談しましたし悩みましたが、最終的には全て自分自身で決断しなければならないのです。自衛隊を退職すると今までの様に周囲にいつも手助けしてくれる人がいるとは限りません。よく自分自身を分析し、時には一人で考える事も大切な事であり、希望にかなう再就職に繋がると思います。
 自衛隊時代は「国防」が任務でしたが、これからは「阪神高速道路の平和と安全を私が守る」という初心を忘れずに日々精進したいと思います。再就職希望の皆さん頑張って下さい。私も頑張ります!


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