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自衛隊ニュース   2012年7月15日号
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全日QC大会で好成績!
第7航空団偵察整備隊 3空曹 糟谷 勉
 私たちQCサークル「機上電子小隊 かめらじお。」は6月19日、東京千代田区の日経ホールで行われた第5回「JHS部門全日本選抜QCサークル大会」に出場しました。平成21年度から活動してきた我がサークルは昨年、関東大会で金賞を受賞し全国大会への出場が決まっていましたが、東日本大震災の災害派遣等により辞退し、今年は念願の初出場となりました。
 大会前日には、本省特別会議室で空幕長及び各幕僚の前で発表を行いました。とても緊張したなかでの発表でしたが、空幕長から「エクセレント」との言葉をいただき、自信をつけることができました。
 その自信を胸に私たちはいざ本番へ。最高潮に緊張した前日の発表に比べると、本番は少しリラックスして発表できました。途中、パソコンの動作が不安定になるなど多少のアクシデントもありながら18分の発表を終えることができました。結果、QCサークル本部長賞銀賞をいただくことができました。
 当然、金賞を狙っていたのですが、参加した他11サークルの活動成果を見て全国大会のレベルの高さに圧倒されました。
 金賞を取れなかったのは残念でしたが、これからも活動を継承し更なるスパイラルアップを目指していきたいと思います。
(サークル・リーダー=永見友伸2空曹、メンバー=糟谷勉3空曹、芹澤真隆3空曹、池永敬太郎3空曹)

全国の地本へエール

 今回の取材の過程で、関係者の話から、地本の置かれている環境が見えてきた。
 東日本大震災後、自衛隊の認知度や好感度はアップしたが、親心から「あんな危険でキツい仕事を自分の子供には、やらせたくない」という人も出てきた。
 「少子高学歴化」で高校生の採用が減り、学校とのこれまでの良好な関係の維持が難しくなった。2士採用試験の応募者に大卒が増え、中には大学院卒もいるという。
 今年度から来年度にかけては定年退職者が増える。「若年定年制」の自衛隊にとって、地本の援護業務はますます重要になる。退職者の人数分、新規採用も増えるが、それに伴う質の確保も大きな課題だ。
 「協力会等の方には本当に感謝しています。ご協力がなければ対応できない部分がたくさんあります」。今までとは違う状況突破に向け、あらためて協力者への謝意を口にする関係者も多かった。
 表彰式の日の夜に行われた懇親会で、ある地本長は思わず、こう漏らした「挨拶の言葉を述べる必要のない酒の席は、なんと楽なことか」。
 全国の地本勤務の方へ、本紙より心からエールを送りたい。
 「大変な努力をされていることは防衛省・自衛隊の皆さん、関係者全員が理解し、そして感謝しています。お体にはくれぐれもお気をつけください。この国のために、ありがとう」


雪月花

 囲碁の本因坊挑戦で山下道吾本因坊と井山祐太9段の対戦の時、日本棋院の解説会で石倉昇9段が解説の途中にこの私の本を読めば絶対に負けませんよと言った。部屋には20人くらい居たが「エーッ」「みんなが買ったらどうなるんですか」大笑いになった。もちろん石倉9段流の冗談だ。イタリアにも昔からこの手の話がある、コラクスのジレンマとして知られている。弁論術師コラクスの弟子が人を説得する術を教えてもらいながら授業料を払わない。「コラクス先生に授業料を取らないように説得をしました、説得に応じれば払わないし、応じなければ授業の成果が認められないので授業料を払わなくてもいい」というのが弟子の理屈だ。コラクス先生の反論も似たようなもので裁判所で終わりのない論争がつづく。そしてご存知の「矛と楯」。この矛はどんなものでも討ちのめすことができる、そしてこの楯はどんなに鋭い刃物からでも守ることができる。街頭に立ってこの二つを売る男は得意気に大声で叫んでいた。群衆の一人がその矛でその楯と戦ったらどうなるの?ここから矛盾という言葉ができたのだとか。最近の新聞に目を通しているとこれに似たようなことがいっぱいある、昨年3月からの原発や、永田町界隈の動きは分かったような分からないような話ばかりだ。世の中は単純でストレートが一番わかりやすい。


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