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自衛隊ニュース   2012年7月15日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)日産クリエイティブサービス 小田政弘
小田氏は平成22年8月、多用途支援艦「えんしゅう」を1海尉で定年退職。55歳

 定年を半年後に控え、自分の将来や退職後の生活などに不安を感じたため、横須賀地方総監部援護業務課に出向きました。そして最近の再就職の状況や自分に何ができるか、どのような職業があるか等について相談にのっていただきました。一方で、ハローワークに通うなどしましたが、社会の厳しさを実感し、再就職に対する認識を新たにすることができました。
 その結果、私は「株式会社 日産クリエイティブサービス 追浜セキュリティ営業所」に再就職することができました。
 職場は、陸海空OBが全体の4割を占めており、毎日楽しく仕事をしています。
 業務としては、不審車両・不審者侵入の未然防止、お客様への対応(案内等)、重要施設の監視などを主として実施しています。勤務地は広大な敷地に多数の施設があり、特に工場内に出入りするお客様には気を遣います。私が対応を誤ればお客様に不快な思いをさせ、会社の大きな損失と信頼の失墜に繋がることもあります。そのため不安な毎日を送る日々でしたが、ある時職場の先輩が「誰でも失敗はするし、焦らないで一つ一つ覚えていけばいいよ。分からない事があったら遠慮しないで言ってくれ」と言って下さった時は、本当に救われた思いでした。
 懇切丁寧なアドバイスと、厳しく指導していただいたおかけで、一連の業務を出来るまでにはなりました。未熟者の私が、皆さんに助言できる程の経験はありませんが、三つ紹介しますので参考にして頂ければ幸いです。
 一つ目は、仕事を選ぶ際に「目先の牡丹餅(高い給料)に食いつくな」です。
 旨い話には必ずリスクを伴っていることを認識してください。「就職先の福利厚生関係は?自宅から職場までの通勤時間は?」「この給料で大丈夫?」など家族とよく話し合って、身の丈に合った職探しをしてください。
 二つ目は、素直に先輩方の指導を受け入れてください。
 就職先の方々全てが仕事の先輩であり、経験と知識を持った方達です。素直に先輩方の指導を受け入れ、誠実に先輩方に接する事で多くのものを得ることができます。
 三つ目は、健康管理を万全にしておく事です。
 健康を損なった人を雇用してくれる会社はありません。病気をお持ちの方は現役の間に完治してください。30余年に亘り、強い責任感と行動力と精神力で勤務されてこられた皆さんです。新たな人生を切り開くべく自信をもって挑戦してください。
 再就職と将来、其れを決めるのは貴方です。


寄せ書き
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妻は「予備自補」
中部方面航空隊(八尾) 2陸尉 中条大介

 私達夫婦は現在、自衛隊で勤務しています。夫の私は入隊して18年になる現役自衛官、妻はパートをやりながらの主婦と予備自衛官という家庭です。
 結婚して何年も自衛官である私の姿を見ていた一般的な家庭の妻が「私も自衛官として国のために働いてみたい」と突然言い出したのは、2年前の平成22年4月頃でした。自衛隊に入隊するにはいくつもの手段があります。しかしながら妻は年齢が30を超えていて残された手段は「予備自衛官補」のみでした。国のために働きたいと熱望する妻は、予備自衛官補を受験することを決意、十数年ぶりに勉強を始め、そして見事、合格。昨年度から念願の予備自衛官補として訓練に励んでいます。
 今まで一度も自衛隊の入隊を勧めたことはありませんが、妻は入隊を自主志願し、その意欲を持ち続け自宅でも体力練成や学んだことを復習している姿は現役自衛官として誇らしくあります。現在はまだ予備自衛官補として訓練中ですが、予備自衛官になることを目標に訓練を積み重ね、その先は国のために貢献することを熱望しています。
 我々自衛隊員が活躍する場がないほうが平和ではありますが、いざというときのために我々夫婦は「国のために」今後も切磋琢磨し、それぞれの訓練を重ねていきたいと思います。

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マドンナ、実は?
第20普通科連隊(神町) 陸曹長 佐々木真奈美

 連隊本部班所属の女性自衛官が一人しかいないということで「マドンナ」と煽てられながら人事班で勤務している佐々木曹長です。しかし、連隊勤務も9年目になり、しっかり歳を重ね態度も大きくなったのか若い人には「お局」と呼ばれているようです。
 普通科部隊で勤務し、女性を一番意識することは、持続走競技会の時に知らない人にもライバル視されることです。私の目の前で「WACには負けられない」と言われ、走っていれば「WACには負けるなよ」とヤジられます。でも、これも女性自衛官の活用の場なのかなと思い、負けじと走っています。
 現在、連隊所属人員の中で女性の割合は1%強の12名です。それぞれできること、できないことは違いますが、男性社会の中で自分の活躍できる場所を見つけようと頑張っています。「WACは要らない」と言われることもあります。でも、もうここにいるのです。
 普通科部隊の活性化のため、女性自衛官の上手な活用をお願いします。

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初心を忘れず努力
第7普通科連隊(福知山) 陸士長 井口沙織

 私はこのほど、饗庭野演習場で行われた平成23年度「師団重迫撃砲射撃競技会」に通信手として出場しました(写真)。優勝が分かった瞬間の興奮は今でも忘れることができません。
 この間、中隊は競技会優勝に向け悪条件下での非実射訓練を何度も積み重ね基本基礎の徹底を図り、数度の実射訓練に臨みました。
 その時に得た教訓に基づいて話し合い、そして試行錯誤を繰り返して仲間と強い絆を作り上げた結果が優勝に繋がったのではないかと思います。
 しかし訓練、本番においても初歩的なミスや基本基礎の欠けていた面もあったことも事実です。それは今後の訓練の教訓として、初心を忘れることなく更に上の練度を目指し努力します。
 「追う側より、追われる側のほうが何倍もの努力が必要」と、ある陸曹の方に教えていただきました。今年度の競技会も優勝できるよう頑張ります。

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モテたい方いかが
第303高射直接支援中隊(八戸) 3陸曹 多加和弘

 昨年11月末から今年3月までの間、第2陸曹教育隊で実施された第47期陸曹基礎英語課程に入校しました。私は中学・高校時代から英語に興味を持っており、語学留学経験があることや自衛隊での英語能力の活用という観点から、この課程に入校させていただきました。そこで、私から陸曹基礎英語課程について、お話させていただきたいと思います。
 1点目は「基礎」ということもあり、中学校で履修する「Be動詞」から授業が始まり、ここ最近英語に触れていない方でも臆することなく、英語に触れられると思います。また、基礎的なことだけでなく大学レベルの文法、読解スキルやTOEIC対策まで、幅広く履修させていただきました。2点目は、よりよい英語の勉強方法を学べるということです。私は以前「書き取り」によって英語の勉強をしておりましたが今課程間は、ほとんど「口に出すこと」によって暗記をしていました。この方法を使えば、どんな長い文・単語でも簡単に暗記することができます。
 このほかにも外国人講師による英会話実習、三沢基地現地研修、スピーチコンテストなど行事が盛り沢山なので、英語に興味のある方、海外渡航したい方、異性にモテたい方などなど、入校希望を出しては、いかがでしょうか。

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優勝して更に精進
第32普通科連隊(大宮) 陸士長 深迫大樹

 私はこのほど、第18回「全国自衛隊レスリング大会」に74キロ級で参加し、高校と体育学校で積み重ねた練習の成果を発揮し、優勝することができました。
 しかし、優勝に見合った内容の試合ができていない場面もあり、特に3回戦では試合終了間際に勝利を確信してしまい、逃げの姿勢になっていたところを場外に出されポイントを許してしまいました。他の試合でも危ない場面が多く見受けられ、とても自分の納得できるような試合内容ではありませんでした。
 大きな原因は、体育学校出身の私は周りからの期待や注目を感じ、それがプレッシャーとなり、普段の自分らしい試合ができなかったからだと思います。
 改めて自分の弱さも見えたので今後は、このようなことを踏まえて更に練習を積み重ね、心技体を鍛えていきたいと思います。
 最後に、今大会まで練習などをさせていただいた体育学校に感謝するとともに、今後は私の原隊である第32普通科連隊第2中隊の隊員としてこの大会に参加し、2連覇できるように頑張りたいと思います。この目標達成のためには、自分一人の力ではどうすることもできません。周りの方の支えをいただいて、更に精進したいと思います。


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