防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年5月1日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
トヨタ自動車(株)  永留 学
業務の多さにやりがい感じる

 私は、平成20年3月に6年間の陸上自衛隊生活を任期満了し、同年4月よりトヨタ自動車株式会社で新生活を迎えて3年が過ぎました。
 陸上自衛隊では、戦車教導隊第2中隊に所属し日々90式戦車の操縦手として基本に忠実に行動していましたが、3任期満了の際、自分のこの経験を活かせるほかの舞台はないかと思い、今のトヨタ自動車に再就職することを決意しました。
 トヨタ自動車の勤務と言っても販売や製造ではなく、警備や消防・救急・救助など様々な分野を取り扱っている保安係に所属しています。最初は、こんなに多い業務を覚えきれるかと不安を感じましたが、自衛隊での経験・知識を発揮できる機会が数多くあり、今やこの業務の多さにやりがいを感じる様になりました。今でもパソコンでの文章や資料作成・QC活動やら自衛隊では行う事の無かった業務に苦労していますが、日々積極的に挑戦する事で、確実に自分のスキルアップに繋がっていると感じ、楽しみながら新たな就職生活を送っています。
 これから就職活動をする方に対し、アドバイスになるか分かりませんが、再就職に不安を感じている人は、自衛隊での経験を思い出し、今の職場に何が活かせるか考えると共に、積極的に行動し失敗が成功に繋がるよう改善してみるのも良いかも知れません。これから色々な課題があると思いますが、明るく元気にがんばっていきましょう。


山岡本部長が着任
大阪地本
府庁訪問など精力的に業務開始

 3月30日付で大阪地本部長に山岡健男陸将補が着任し、さっそく部内外において精力的に業務を開始した。

府知事と意見交換 非常時の連携強化へ
 山岡本部長は4月4日、着任に伴い大阪府庁を訪問し、大阪府知事(松井一郎氏)と会談した。会談では、主に大阪府下の国民保護及び災害発生時の協力体制についての意見交換と、募集及び援護に係る状況の説明が行われた。松井知事は会談で、「大規模地震など、大阪府内で非常事態が発生した際は、自治体と自衛隊との連携に大いに期待しています」と述べ、相互の連携の強化を約束し、固い握手を交わした。

"ありのままの自衛隊" を発信〈女性モニター〉
 また、同13日には「第13期女性防衛モニター委嘱状授与式」が行われた。
 「女性防衛モニター制度」は、大阪女性のクチコミによる自衛隊PRを目的として平成13年に開始され、これまで約250名の女性が本制度により活動した。今年度は書類選考と面接により20代の学生から40代の主婦12名を選出した。
 委嘱式の中で山岡本部長は「自衛隊のありのままの姿を女性ならではのネットワークで多くの方達に伝えて欲しい。また、ここで知り合った同期との繋がりを大切にして欲しい」と要望した。
 今後、13期生は陸海空自衛隊研修、防衛講話及び体験入隊を通じて自衛隊の理解に努め、クチコミやSNS、ブログ、ツイッター等により「ありのままの自衛隊」を発信していく。


新入社員が自衛隊体験
青森地本

 青森地本(本部長・増田友晴1空佐)は3月27日から29日の間、第5普通科連隊(連隊長・青木広治1陸佐)が実施した(株)青森ダイハツモータースの新入社員の隊内生活体験を支援した。
 これは青森地区自衛隊退職者雇用協議会会員の青森ダイハツモータースから青森地区援護センターに依頼があり実現したもの。
 参加した社員8名(男性5名、女性3名)は、自衛隊の概要説明を受けたあと、基本教練、体力検定、AED実施訓練、行進訓練など様々な訓練を体験した。社員は慣れない各訓練に戸惑いながらも熱心に取り組み、自衛隊の仕事の一端に触れていた。
 中でも行進訓練では、まだ雪の残る演習場で10kmの行程を約8kgの背嚢を背負い行進した。当初余裕のあった者も後半になると足が上がらなくなり、「キツイですねぇ」などの声が聞こえ始めたが、互いに励ましあい、遅れだした者の背嚢を後ろから押し支えるようにするなどして、誰一人脱落することなく完歩し、無事すべての訓練を終了した。
 青森地本は、「今後も各部隊の協力を得て、職場体験等の行事を積極的に支援し、自衛隊に対する理解と認識を深めてもらえる広報活動を推進する」としている。


入隊前に自治体から激励受ける
広島地本

 広島地本(本部長・浮田隆1海佐)は、三次地域事務所管内の入隊予定者(当時)とともに三次市・庄原市両市長及び世羅町長を訪問し激励を受けた。
 3月23日、世羅町役場で本部長、募集相談員及び父兄会支部長が見守る中、世羅町の山口寛昭町長が入隊を目前にする2名に「国民の期待を背に入隊を誇りに頑張って下さい」と激励した。同行した本部長等の激励の言葉に続き、入隊する栗原良太君が「心身を鍛え国民に貢献したい」と力強く抱負を述べた。この模様は世羅町ケーブルテレビ局で町内全体に放映された。
 同26日には庄原市役所で庄原市の滝口季彦市長が入隊を控える5名を、翌27日には三次市役所で三次市の増田和俊市長が同じく6名を激励した。
 三次市長は、同市出身のハイチPKO初代派遣隊長・山本雅治1陸佐の活躍の様子を説明し、「皆さんも努力して国に貢献して下さい」と激励した。これに対し、渡辺菜穂さんが「自衛官の兄の活躍を見て、私も社会に貢献したいと思いました」と入隊動機と決意を述べた。
 入隊予定者は各市・町長、本部長と固く握手を交わした後、感激した面持ちで各役場を後にした。


協力団体の尽力で荻窪駅に募集垂幕
東京地本

 東京都杉並区の荻窪駅ビル「タウンセブン」において、4月1日から「陸海空自衛官募集中」の懸垂幕の掲示が可能となった。
 これは、日頃から高円寺募集案内所を支援している協力団体(募集相談員連絡協議会高円寺支部、自衛隊父兄会杉並支部・中野支部及び隊友会杉並支部・中野支部)の尽力があり実現した。
 懸垂幕は、荻窪駅の青梅街道沿いに面した非常に目につく場所に掲示されている。荻窪駅の1日平均乗車数は15万人以上あり、通勤・通学者等の人通りが多いため、今後の募集効果が十分に期待される。


本部長がラジオ出演
香川地本

 香川地本部長・青井常治1佐は3月11日、「西日本放送(RNC)ラジオ番組・私の観た香川」に出演し、地方協力本部の任務や自衛隊に入隊・入校する若者のPRを行った。
 RNCアナウンススクール校長の小橋克彦氏の軽妙な司会進行で、青井地本部長は前半部分で自衛隊に入隊したきっかけ、若い頃の失敗談や印象に残った勤務、影響を受けた人などについてユーモアを交えて語った。リクエスト曲「栄光の架橋」の後、後半部分で平成23年度入隊・入校予定者が、東日本大震災や自衛隊災害派遣の状況を踏まえ、「国家・国民を守る」という仕事を選択したことに対し、「心から感謝する」と述べるとともに、「自衛官及び社会人として大成することを祈念する」と言葉を贈った。


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