防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年5月1日号
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輝かしい実績を残して決意新たに
中央即応集団が創隊5周年

 中央即応集団の創隊から5周年を迎えるにあたり4月6日、山本洋司令官が儀仗広場において約200人の隊員を前に訓示を行った。冒頭では、特に中央即応集団設立の経緯と活動功績を振り返り、諸先輩の創意と熱意に敬意を表した。更に昨年発生した東日本大震災における活動と、6つのミッションに対する要員派遣と3つの国際緊急援助任務の完遂に触れ、その献身的かつ勇敢な活動実績を多とした。また今年度予定の座間移駐にも触れ、今回の移駐は陸上自衛隊と米陸軍の緊密な関係の象徴と捉え、新たな歴史の一歩であると位置づけた。中央即応集団は自衛隊・国家の『魁』であり、平素からの物心両面の備えと任務に対してはあらゆる制約・困難を克服して完遂することの重要性を述べた。
 隊員一同は満開に咲き誇る桜の下、引き続き錬磨の道を歩むことを誓った。
 5周年記念行事は、5月下旬を予定している。


米太平洋軍司令官が緊迫の市ヶ谷を来訪

 4月11日、米太平洋軍司令官サミュエル.J.ロックリア海軍大将が防衛省を訪れた。3月9日着任のロックリア大将は初訪日。田中防衛大臣、岩崎統幕長をそれぞれ表敬訪問し初懇談に臨んだ後、岩崎統幕長の案内で、北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」と称した弾道ミサイル発射予告に対応し市ヶ谷基地に配置されていたPAC-3を視察した。
 ロックリア大将の訪日及び防衛省来訪は着任後程なく既に決まっていたものだったが、北朝鮮が予告した弾道ミサイル発射時期の直前とあって朝から多数の報道陣が詰め掛け、視察を終えた直後の両者にはマイクを携えた人垣が出来た。
 「昼食を挟み午前・午後と北朝鮮について様々な情報交換をした。米軍もBMD(ミサイル防衛)の拠点を色んな所に配置している。非常に良い意見交換が出来た」(岩崎統幕長)、今回、自衛隊の指導部と話が出来る良い機会に恵まれて嬉しく思う。日米同盟の様々な分野の話し合いをした。日米同盟はアジア太平洋地域の安定の基礎であり、日米間の将来、地域の将来にとっても非常に重要な同盟関係だ。日米間には多くのテーマがあるが、今回の私の訪問では、従来と同様、それらについて対話、会議、調整を行い、情報を交換した(ロックリア大将)というコメントをそれぞれ残している。
 同日、岩崎統幕長、ロックリア大将、在日米軍司令官フィールド中将の3者は「日米共同声明」を発表。その中で「北朝鮮がミサイルを発射する場合に備えて、日米両国民の生命と財産を守る観点から、自衛隊と米軍が情報の共有をはじめとする緊密な連携を行うことを確認した」などの声明を明らかにしている。


日米兵站幕僚会議を開催
陸上幕僚監部
2国間協力の実効性向上テーマに

 陸上幕僚監部装備部(部長・小川清史陸将補)は4月9日から4月11日の間、 日米兵站協力の実効性向上をテーマとして、「日米兵站幕僚会議(BLST:Bilateral Logistics Staff Talks)」を開催した。米陸軍参謀本部、米太平洋陸軍司令部、米太平洋海兵隊司令部及び在日米陸軍司令部の兵站関係者8名を招へいし、統合幕僚監部、中央即応集団司令部、中央輸送業務隊、研究本部、補給統制本部等からの参加者を含め総勢約50名が参加した。
 会議では、日米双方のブリーフィングに基づく意見交換を行うとともに、国際緊急援助活動の場面において日米の後方支援活動を検証するための机上演習実施要領等について討議し、日米共同兵站施策の資を得た。

【来年3月の検証訓練に向けて】
 また、今回は来年3月に行われる予定の国際緊急援助活動等のシナリオに基づく検証訓練に向けて、「日米兵站ハンドブック」の細部検証が行われた。同ハンドブックは、国際緊急援助活動等で日米の兵站部門が円滑な部隊運用を行うために平成19年に作成され、両国が協調して後方支援任務に取り組む際に役立てられている。

【後方支援活動の日米連携強化へ】
 防衛省・自衛隊では、国際平和協力活動に積極的に取り組むとしており、各国との協力・連携を深めていく必要がある。自衛隊と米軍は平素から各種の共同訓練を重ねるなど、多岐にわたる分野で協力態勢を築いてきた。アジア太平洋地域の緊張が高まる中で、日米同盟を軸とした安全保障体制の充実は、今後益々その重要性を増していく。


海外派遣隊員からの便り
異なる商習慣の中で会計業務と後方業務
第377会計隊(釧路) 1陸尉 荒木修平

 ゴラン高原に派遣され、ちょうど1ヶ月が経過しました。日本国内における語学教育や訓練などで、任務に対する不安は除去できたつもりでしたが、いざゴラン高原へ来てみると最初の1ヶ月間は商習慣や言語、文化等の環境の違いに驚かされてばかりでした。ここで私が派遣間に担任する会計業務と後方業務(物品の管理)に関して少し紹介したいと思います。
 会計業務における本邦との違いは、この地域で使用されている通貨です。ゴラン高原という地域の特性上、USドル、シリアポンド、新イスラエルシェケルの3種類を日常的に使い分ける必要があります。当初は小銭の見分けがつかず、買い物をするたびに小銭でいっぱいになりました。商習慣に関しては、シリアでの調整、特に小さな商店では、お茶を出され、世間話に耳を傾け、それからやっと仕事の話ができるという、日本に比して非常にゆっくりとしたリズムで契約を行う特性があります。この様に通貨や商習慣の違いに習熟し、隊員にこれらを普及教育することも重要な任務だと考えます。
 物品の管理に関しては、自衛隊が管理する物だけでも400件以上の品目があり、物品管理が非常に大変ではありますが、私自身初めての業務ですので、一つ一つの根拠・規則を確認して整斉と後方業務を実施したいと思います。また我々の派遣期間中に日本隊の倉庫が移転するのに伴い、物品の効率的な配置及び未活用物品の活用に力を注ぎたいと思います。
 派遣間における日本隊の任務達成に最大限寄与できるように精一杯努力します。

遥か南スーダンで想う ありがとう、そして…
中央即応連隊(宇都宮) 2陸曹 小沼光一

 先発隊が出国し、気が付けばあっという間に隊長以下、我々主力1波の出国となった。いざ自分が南スーダンに派遣されると決まった時、真っ先に妻に話をした。以前にイラク派遣を経験していたが、妻にとっては「また不安な日々を過ごすのか」という思いで私の話を聞いていたことだろう。
 その時、妻にも話したことなのだが、私は常に大事にしているものがある。それは、「仲間」である。一旦派遣されれば、日本から遥か遠く離れた場所で普段では考えられないような強いストレスの中で生活をしなければならない。その様な中でも自分の心を解ってくれるのが、寝食・苦楽を共にする「仲間」である。まさに家族そのものである。どんな職場でも人間関係が大事と思っている人は多いのではないだろうか?私自身もその一人である。仲間との付き合い方で私が着意していることは、喜怒哀楽を出すことである。大人になればなる程、それがなかなか出せない環境や状況があり、まるでロボット同士のやりとりのようになっている関係を所所で目にする。仲間と本気でぶつかり、本気で泣き、本気で笑う。本派遣でも我が分隊、小隊の仲間とそれを実践中である。
 いつ何時でも私を励まし共に笑ってくれる分隊・小隊の仲間に"ありがとう"。また、私たちを快く派遣に出してくれた日本に残る中央即応連隊第1中隊の仲間達、本当に"ありがとう"。
任務を完遂し、日本において笑顔で盃をくみ交わすことを楽しみに残りの数ヶ月を頑張ろうと思う。
 最後に、送り出してくれた私の妻、里子への感謝と「愛している」の一言。実はこれが一番言いたかったことである。


「わが戦友、金澤編集長に贈る」

 23年度を終える日、防衛省の高官異動の陰で、永く自衛隊に貢献した我等の戦友が市ヶ谷台を後にした。防衛ホーム編集長の金澤修治氏である。今は、ただただ、寂しさだけが残るが、今後我々にできることは、編集長が心血を注いだ防衛ホームに、常に斬新な、部隊・隊員に思いをはせた記事の元を提供することだろう。
 報道係長時代、陸幕広報室の机上で、赤鉛筆片手に陸自の記事が少ないと喧々諤々議論したのが昨日のようだ。編集長の人柄を一言で表せば、「請われれば一差し舞うことのできる人物」と月旦できる。第2の人生でも、持ち前の粘り強さでもう一差し舞い、そして、活躍されんことを祈念し、戦友に贈る言葉の結びとしたい。
 「金澤編集長に幸あれ。」これまでの活躍、本当にありがとうございました。

陸上幕僚監部装備部装備計画課長
1陸佐 前田 忠男

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