防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年3月1日号
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県民に広く活動PR
群馬地本
危機管理フェア
本部長講演や装備品展示で

 群馬地本(本部長・壁村正照1陸佐)は1月20、21の両日、群馬県庁で開催された「危機管理フェア」に参加した。この催しは、群馬県が県民に対し、災害やテロなどに対する危機管理についての理解を深めてもらうことを目的として毎年実施しているもので、今年で9回目。
 陸自第12旅団や県警、消防など10機関が参加し、講演会と各種車両や救助器材などの展示が行われた。
 初日の講演会の第1部では、壁村本部長が「自衛隊と国民保護」と題して、国民保護制度について約1時間にわたり丁寧に説明し、続く第2部「東日本大震災での活動」でも、前職(第6特科連隊兼郡山駐屯地司令)での福島・宮城両県における災害派遣活動状況を自らの経験を交えて講演した。
 2日目は、地本ブースで東日本大震災における自衛隊の活動状況を伝える映像をマルチビジョンで放映するとともに、写真パネルや救助器材、偵察用オートバイの展示などを行った。
 来場者からは、「子供と一緒に触れることができ、勉強になります」などの声が聞かれ、多くの家族連れなどが偵察用オートバイの前でポーズをとって記念撮影を楽しんだ。
 屋外では各機関の特殊車両が並べられ、第12旅団からは化学防護車や水タンクなどが展示されたほか、炊事車による豚汁の炊き出しが行われ、来場者にふるまわれた。
 群馬地本では、「今後もこのような機会を通して、広く自衛隊の活動をPRするとともに、各関係機関と連携を深めていきたい」としている。


国民保護訓練に参加
山形地本

 山形地本(本部長・小泉秀充事務官)は2月7日に山形県庁で実施された平成23年度山形県国民保護共同図上訓練に参加した。
 訓練は、県内の駅で化学剤を使用した爆破テロが発生し、多数の死傷者が出ているとの想定で開始された。山形地本は第6師団とともに状況付与班(コントローラー)として参加し、関係機関相互の機能確認を行いながら、国民保護等派遣における山形地本の対処事項を検証した。その後、自衛隊の国民保護等派遣による住民避難の開始をもって訓練は終了した。
 一般に地方協力本部というと主に自衛官募集のイメージが強いが、国民保護等派遣の際には、部隊LO(連絡幹部)到着までの間、情報収集のため各地に所在する出張所等から連絡要員をいち早く派遣し、自治体との連絡調整に当たる役割も担っている。
 山形地本は「今回の訓練で得た教訓をよりリアリスティックな視点で分析、検証し、来年度実施予定の山形県国民保護共同実動訓練に反映させるとともに、今後の国民保護業務の糧にしていきたい」としている。


気分は早くも自衛官
着隊準備 順調に進む
宮城地本

 宮城地本(本部長・吉見隆1陸佐)は2月4、5の両日、多賀城駐屯地で119教育大隊の支援を受け、一般曹候補生、自衛官候補生入隊予定者に対し制服等の試着、教育部隊の説明及び施設研修を実施した。これは入隊意欲の高揚と着隊業務の円滑化に資する「つなぎ広報」施策の一環として、平成20年度から実施している宮城地本の事業で、今回も家族を含め約200人という例年以上に多くの入隊予定者が参加した。
 当日の天候は、あいにくの曇り空で朝から冷え込み参加者の減少も心配されたが、受付時間よりかなり早く訪れる入隊予定者もおり、一人の欠席者もなく予定通り順調な滑り出しとなった。
 参加者は、当初全般説明の中で、ハイスクールリクルータの先輩隊員から「今回の参加者は、皆同期である。どんな困難も、同期の支えがあれば乗り越えられる。同期を大切にして頑張ってもらいたい」と熱いエールを受けた。続いて2個グループに分かれ、制服等の試着及び教育部隊の説明・施設研修をそれぞれ交代で実施した。
 制服の試着では、広報官等の支援を受けつつ「かっこいい」などと興奮気味に語りながら、憧れの制服にうれしそうに袖を通す参加者の姿が見られた。また、教育部隊の説明・施設研修では、入隊後の生活等説明及び実際の居室等の見学が教育隊隊員により実施されたが、参加者は皆期待と不安の面持ちで熱心に研修していた。
 試着を終えた参加者からは、「自衛隊に入隊をする実感が持てて良かった」「入隊前に知り合いが出来て安心した」という感想が聞かれた。また、一緒に参加した家族も「制服を着ると我が子が急に成長したように感じ感激した」など満足の様子を見せた。
 宮城地本では、「引き続き入隊予定者との連絡を密にして入隊準備を推進し、全員無事入隊できるように努力していく」と話している。


看護学生・航空学生合格者
入隊前の不安解消へ
宮崎地本

 宮崎地本(本部長・林英治1空佐)は2月5日午前に看護学生採用試験合格者5人、同日午後に航空学生採用試験合格者4人に対して、保護者を交え説明会を実施した。この説明会は合格者が抱く入隊に関する不安を解消し、諸準備を促すことが目的だ。
 説明会では、募集課長が「難関を突破されての合格、本当におめでとうございます」と挨拶した後、"入隊後の一日"などを紹介したビデオを放映した。引き続き、担当係から入隊に関する諸準備事項の説明があった。看護学生に対する説明会では都城駐屯地業務隊衛生科長の内山恵美1陸尉、航空学生に対する説明会では日南地域事務所長の一ノ瀬博人3海佐及び新田原基地第5航空団の本部智之2空尉が、それぞれ体験に基づいたアドバイスを行った。参加者は日頃聞けない興味深い内容とあって、真剣な表情で聞き入り、最後の質疑応答でも具体的な質問が多数寄せられるなど、強い入隊意欲が感じられた。航空学生採用試験に合格した亀田純平君は、初めて見るGスーツに釘付けで「戦闘機での飛行では、どれくらいの最大圧力がかかるのですか?」「戦闘機のパイロットになるための基準はあるんですか?」と熱心に質問していた。
 宮崎地本では「陸自高等工科学校生徒、防衛大学校学生採用試験合格者に対しても説明会を行う。合格者全員が入隊することを期待している」と話している。


護衛艦入港を支援
沖縄地本
県民との架け橋に

 海自第1護衛隊群所属の護衛艦「しまかぜ」が1月30日午前9時に石垣港に入港し、沖縄地本(本部長・上尾秀樹陸将補)石垣出張所(所長・片岡士郎3陸佐)は、石垣港入港及び特別公開の支援を行った。
 「しまかぜ」(艦長・矢野浩治2海佐)は長崎県佐世保基地が母港で、南西海域における訓練中、災害に備えるための同港の調査と乗員の休養のため同港へ入港した。矢野艦長は中山義隆石垣市長及び川満栄竹富町長を表敬訪問し、「乗員も石垣入港を楽しみにしている。住民との交流に期待したい」と話し、中山市長は「国境に近い離島は自衛隊に守ってもらっている。住民は大歓迎だ。遠慮無く立ち寄ってほしい」と協力を約束した。
 翌31日、護衛艦の特別公開を行い関係者80人が見学。艦橋のほか対潜水艦ロケット発射機、速射砲、魚雷発射管、食堂、医務室なども公開され大盛況のうち終了した。
【ボランティア清掃も】
 石垣港入港中には、「しまかぜ」の乗員28名と八重山防衛協会青年部及び石垣出張所の所員5名が、ボランティアで崎浜公園及び港湾の清掃を行った。
 乗員が何か地元との交流事業が出来ないかとの思いから、石垣出張所長に相談したことから実現したもの。清掃活動に参加した高岸周平海士長は「初めての入港でもあり、地元に奉仕したい。清掃活動を通じて、自衛隊をより身近な存在に感じてほしい」と話した。
 清掃作業は、崎浜公園内の落ち葉拾いやゴミ拾いを重点に約1時間行われた。


冬まつりで募集広報
旭川地本

 旭川地本(本部長・豊田和男1陸佐)は2月8日から2月12日の間、旭川市を流れる石狩川河畔会場において開催された「第53回旭川冬まつり」会場イベントブースで募集広報を実施した。
 広報を行った2月10日は吹雪の悪天候(気温マイナス10度、体感温度マイナス約26度)にも関わらず、大雪像のステージ上で開催された子供たちに人気のキャラクターショー効果もあり、子供たちを含む多くの旭川市民や観光客が募集広報ブースを訪れ、自衛隊に興味を示していた。
 旭川地本では、「今後も各種イベントを通じて、一人でも多くの人々に自衛隊に興味を持ってもらい就職を考える時、選択肢の一つとなるよう広報活動をしていきたい」と意気込みを話している。


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