防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年3月1日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
自衛隊での経験が十分役立つ
医療法人大和正信会しょうぶ苑 山下好徳
山下氏は平成21年3月、九州補給処装備計画部を1陸佐で定年退職。57歳

 私は、医療法人大和正信会に再就職し、介護老人保健施設「しょうぶ苑」の事務長兼ねて佐賀県介護老人保健施設協会の事務局長として勤務しています。
 介護老人保健施設は、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、理学療法士や作業療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスを提供する施設です。
 利用者一人一人の状態や目標に合わせたケアサービスを専門スタッフが協同で行い、高齢者が尊厳をもって生活できるよう支援しています。
 再就職するにあたり、全く初めての職務で多少の不安もありましたが、自衛隊において第一線から司令部や地連・補給処等、常に新たな職務において勤務し、色々な経験をしたことが大いに役立ちました。
 事務長として、理事長・施設長の意図を体し、在宅復帰率の向上、新しいケアマネジメント方式の導入、データーベースソフトの活用等、如何に業務を効率的に遂行するか、職員が物心両面において勤務しやすい環境を如何に整えるか、日々努力しているところです。
 また、事務局長としては、佐賀県の介護老人保健施設相互の関係強化を図るとともに、今年度は、佐賀県において九州ブロックの介護老人保健施設大会があり、約1年間の準備期間を経て、5月19、20の両日、約1100名の参加を頂き、無事成功裏に開催することができました。
 自衛隊での各種勤務における経験が、新たな業種においても十分役立ち、自信を持って遂行出来たのではないかと思います。
 最後に、新しい職場において座右の書とした、D・カーネギー著「人を動かす」と、國分康孝著「カウンセリング技法」を紹介し、皆さんの再就職及び職場での健闘をお祈りいたします。


ロンドン五輪出場権獲得
小原1尉が母校で講演
青森地本
後輩から「ファイト日登美!!」の声援受ける

 青森地本(本部長・増田友晴1空佐)は1月31日、八戸市立白銀中学校で開かれた陸自体育学校所属・小原日登美1陸尉による「教育講演会」を支援した。当日は同校生徒及び教職員をはじめ、父兄等約400人が参加した。
 昨年末に八戸地域事務所の広報官・三田村1曹が小原1尉の母校である同校の黒田教諭から「ロンドン五輪出場権を獲得した小原選手を招いて、後輩達に向けた講話をお願い出来ないか」との依頼を受けたことがきっかけとなり、ロンドン五輪に向けた合宿直前という多忙な時期にも関わらず、母校で2005年以来2回目となる講演会が実現した。

後輩にメッセージ
 講演会で小原1尉は、挫折や引退を乗り越え、2大会越しの五輪切符を獲得するまでの過程をビデオで紹介した。また再起にあたり懸命に支えてくれた家族や学校の先生、仲間等のことにも触れ、「皆の笑顔を思い出すと苦しいときも乗り越えられた」と語り、生徒に向けて「苦しいときほど前向きにがんばってほしい」とメッセージを送った。
 その後の質疑応答では、多くの生徒達が挙手をして「僕も格闘技をやっているのですが、どうすればオリンピックに出られますか」「世界までの道のりは遠かったですか」といった質問が寄せられた。中でも、元柔道部女子部長の女子生徒から腕相撲の勝負を挑まれ、これに応じた小原1尉と壇上で勝負する場面があり、会場は大いに盛り上がった。

小原さんのように…
 最後に生徒会長が「世界選手権で8度も優勝した小原さんが、白銀中学卒業であることを誇りに思います。これから僕達が生きていくうえで何度も壁にぶち当たることがあるかと思いますが、小原さんのように最後まで挑戦することを目標にして努力していきたいです」と話した後、全校生徒が「ファイトファイト日登美」とエールを送った。後輩からの熱い声援を受け、小原1尉は「今度はオリンピックの金メダルを持って、またここに報告に来ます」と約束を交わした。
 青森地本では、「今後も講演会等の行事を積極的に支援し、自衛隊に対する理解を深める広報活動を推進していきたい」と話している。


地元演奏会を支援
長野地本

 箕輪町自衛隊協力会記念行事「がんばろう日本・新春箕輪ふれあいコンサート」が1月29日、長野県箕輪町文化センターで開かれ、陸自松本駐屯地の松本アルプス太鼓、相馬原駐屯地所属の第12音楽隊が出演した。
 コンサートは長野地本部長・井上一1陸佐の挨拶と東日本大震災での自衛隊の活躍を記録したDVD上映後に開演。松本アルプス太鼓は、松本駐屯地隊員9名が全4曲を演奏し、昨年の自衛隊音楽まつりで選抜された実力を披露した(写真)。第12音楽隊は「いとしのエリー」「上を向いて歩こう」など十数曲を演奏したほか、ご当地ソング「箕輪のうた」を地元の婦人合唱団「箕輪コーラス隊」と一緒に披露し、満員の観客を楽しませた。アンコールでは、県歌「信濃の国」が演奏され、来場者も演奏に合わせて歌い、場内は大合唱に包まれていた。


寄せ書き
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念願の陸曹になる
第304施設隊(出雲) 3陸曹 米田高志

 平成24年1月1日、念願の陸曹になることができました。
 これから私が陸曹として勤務していく上で心掛けたいことが3つあります。
 1つ目は「感謝」です。 入隊して約6年、沢山の人たちと出会い、色々なことを学ぶことができました。そのおかげで陸曹になることができたので、お世話になった人たちへ感謝の気持ちを持って一人前の陸曹になれるように努力していきます。
 2つ目は「率先躬行」です。これからは必ず小部隊の指揮や後輩隊員の指導をする機会があります。その中で自分が手本を示すことが最も説得力があり重要だと思うので、陸曹としての知識と技術をしっかりと身に付けたいです。
 3つ目は「メリハリ」です。やる時はやる、休む時は休む、遊ぶ時は遊ぶ、としっかり区別することは陸曹として必要だと思うので、意識して取り組んでいきます。
 以上の3つのことを心掛け、日々精進していきます。

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趣味はサーフィン
第43普通科連隊(都城) 3陸曹 鵜戸晋一

 「趣味は何ですか?」と、いろいろな場面で聞かれることがある。自分はいままで長く続いたものがなく、これといって趣味と言えるものがなかった。そんな自分がずっと嫌いだった。
 だが4年前にサーフィンと出会って変わった。先輩に誘われて始めたが、思った以上に奥の深いスポーツで本当に難しい。
 その反面、やっとの思いで波に乗れたときの達成感は何とも言えず、サーフィンに出会ってからは、毎週のように海へ通うようになった。いまでは体力も向上し、たくさんのサーフィン仲間が増えたのはもちろん、自分にも自信が持てるようになり、公私ともに充実した毎日を過ごしている。
 そして、いまなら言える「僕の趣味はサーフィンです…」と。

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素晴らしさ伝える
第8通信大隊(北熊本) 陸士長 清川智典 (熊本地本投稿)

 私はこのほど、宇城募集案内所においてハイスクールリクルータとして勤務させていただきました。1ヵ月という短い期間でしたがその間いろいろなことを学び経験することができました。この勤務を通じ私が特に感じたことは広報官の大変さと優しさでした。私が入隊を決意したのも広報官の丁寧な説明や、親身になって相談に乗っていただき入隊への不安を取り除いてくれたお陰だと、いまさらながら感謝しています。
 私は今回の勤務において自衛隊を目指す学生に対し話をする機会をいただきました。その中で私が自衛官として経験したいろんなエピソードや、訓練が厳しくとても辛いと思うときでも常に私のことを心配し励ましてくれる上司や同僚の存在に気づいて、改めて「自衛隊は人を大切にする素晴らしい組織」であると思ったことを、学生に伝えることができました。
 また、宇土市で行われた「うと地蔵祭り」に参加し、自衛隊の広報PRや装備品展示などの支援を通じ、地本の幅広い活動の一端を体験することができました。そして、地本の地道な努力により自衛隊のことが一般の方々に広く知れ渡り理解が得られるものだと認識しました。
 この勤務で得た貴重な体験を今後の勤務に活かし、さらに努力を重ね「私の職業は自衛官です」と胸を張って言えるよう頑張りたいと思います。

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演芸大会で優勝
第47普通科連隊(海田市) 3陸曹 大田浩司

 「駐屯地年忘れ演芸大会」で第47普通科連隊が優勝という結果は、平成23年を締めくくる最高の出来事であったと思います。
 そこで、この優勝までのあれこれを私なりに振り返ってみたいと思います。
 まずは私自身がビックリしたことです。1つ目は、演芸大会のメンバーも決定、練習も始まって自分の出番はないと安心していたのに、急遽メンバー入りしたこと。
 2つ目は、私はまだ全然、踊れていないのに、私の代休中に本人の承諾を得ずセンターポジションに変えられていたこと。
 3つ目は、EXILEやAKB48、芦田愛菜などの流行に見向きもせずマツケンを選択したこと。4つ目は、踊り終わった後の47連隊の皆様の大歓声と予想外の優勝です。
 次に優勝できた要因について私なりに分析してみました。1つ目は、13旅団内の各部隊が武装走競技会で忙しい中、47連隊は演芸の練習に集中できたこと。
 2つ目は、ピンマイクを付けたボーカルの声がDVDの音声にかき消されて本当にうまく歌っているように会場を騙せたこと。3つ目は、第47連隊代表の長として、そしてボーカルとして恥じらうことなく、常に無表情で演じ切った山口2尉の人間性であったと思います。
 最後に「第47普通科連隊の演芸=とても面白い」という印象を多数の方に持ってもらったことは、これから大変なプレッシャーになると強く感じました。


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