防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2012年3月1日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 8面 9面 10面 12面

海自隊員 冬の活動
下関市駅伝競技大会に参加
21年連続シード権確保の好走
下関基地隊
小月教育航空群第62期航空学生は連覇

 下関基地隊(司令・杉原耕二1海佐)は、2月5日、下関市陸上競技協会主催の第57回下関市駅伝競技大会に参加した。選手相互の団結と市民との触れ合いを目的として、昭和57年から参加しているもので、下関基地隊は初参加以来、一般一部を維持している。
 同大会は、下関第1球場をスタートし、下関考古博物館を周回(5・5キロ)するコースで、一般一部・高校男子・中学校男子(五区間16・3キロ)と、一般二部・教員(五区間16・3キロ)、一般高校女子・中学校女子(五区間15・6キロ)の計7部門に分かれており、参加者は寒空の下、健脚を競った。今年は260チームが参加し、西日本有数の駅伝大会となった。
 午前9時20分、審判長の号砲により、一部(一般一部・高校男子・中学校男子・一般高校女子・中学校女子)の競技がスタート。タスキの中継地点となった考古博物館や沿道には、杉原司令以下応援の隊員や家族が、力走する選手一人ひとりに温かい声援と大きな拍手を送っていた。
 下関基地隊チームは官公庁や事業所、学生らに混じり力走。結果は、下関基地隊チームが一般一部で20位の成績を収め、来年第一部のシード権を確保した。
 なお、昨年一般一部で1位を飾った小月教育航空群の第62期航空学生は2連覇し、海上自衛隊として同大会を大いに盛り上げた。
 この大会に参加した隊員は、全員でタスキをつなぎ、改めて団結の大切さを噛みしめ、その重責を果たした。競技終了後、応援に駆け付けた隊員とともに記念撮影を行い、来年はさらに上位を目指すことを誓いあって競技場を後にした。

4600人の聴衆がつめかけた
第31回静岡音楽祭で演奏
横須賀音楽隊

 横須賀音楽隊(隊長・内堀豊3海佐)は1月28日、グランシップ静岡で行われた「第31回静岡音楽祭」(主催・静岡県防衛協会)で演奏を行った。この音楽祭は昭和57年1月に「軍歌祭」の名称で始まり「静岡音楽祭」と名前を変えてから今年で31回目を迎えた。音楽を通じ自衛隊に対する理解と認識を深めることを目的に開催され、毎年多数の入場応募がある人気の音楽祭。横須賀音楽隊の出演は第29回以来2年ぶりとなった。当日は県内各地から約4600人の聴衆が足を運び、会場は開演を待ちわびる人々で熱気に包まれていた。
 「絆」をテーマにした今回の音楽祭はらっぱ吹奏による国歌に始まり、続けて「国のしずめ」で東日本大震災により亡くなられた方々へ黙祷が捧げられた。
 2部構成の同音楽祭、第1部は横須賀音楽隊、第2部は航空自衛隊中部音楽隊がそれぞれ演奏を披露した。第1部を飾った横須賀音楽隊は、内堀豊3海佐の指揮で行進曲「軍艦」に始まり「ソング・オブ・ライフ」や前川味加3海曹のアルト・サックスソロで「トワイライト・イン・アッパー・ウエスト」を演奏。続いて「上を向いて歩こう」や「坂本冬美メドレー」など親しみやすい曲や演歌で聴衆を楽しませた、また、村上渚3海曹の歌で「トゥモロー」が演奏されると、その澄んだ歌声にひときわ大きな拍手が沸き起こった。その他、同隊委嘱作品「ブルー・ドルフィンズ」や「三つの音詩」など計9曲を披露。演奏終了後、今春、海上自衛隊に入隊予定の山本真理菜さんから隊長に花束が贈られ、アンコールを求める声とともに会場からは惜しみない拍手が巻き起こり、大盛況の中、第2部の中部航空音楽隊へバトンを渡した。


決意の想いなど計14名が披露
成人の主張発表会
第25航空隊

 1月25日、第25航空隊(司令・岡田真典1海佐)は、大湊航空基地海曹会主催による「成人の主張発表会」を開催した。
 成人の主張発表会は、大湊航空基地で成人を迎える隊員が、新成人としての自覚、心構え、抱負等を発表し、今後の勤務の糧にすることを目的として、同基地で平成16年から開催されており、9回目を数える。今年は第25航空隊13名、第73航空隊大湊分遣隊1名の隊員が成人を迎え、新成人として各々の主張を発表した。
 発表者の一人、佐々木大和海士長は、「昨年発生した東日本大震災を機に自衛隊に対する価値観が変わった。これまでは、ただ決められたことを計画的にこなしていれば良いと思っていたが、震災で救援・救助に携わっているうちに、このような非常時に迅速に対応するために訓練をしていたのだと再認識し、自衛官としての使命感を持つことができた」と成人としての認識を新たにしていた。
 終了後、岡田司令から「自衛官としてすでに社会人となっている諸君だが、これからも"大人の心"を目指し、同期の絆を大切にして切磋琢磨して頑張って欲しい」とお祝いの言葉が贈られた。


ソマリア沖・アデン湾海賊対処
派遣隊員を各基地で見送り
館山 厚木

 第21航空群(群司令・中田芳基海将補)では、1月17日、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動への派遣護衛艦(第1護衛隊群第1護衛隊「むらさめ」)に臨時乗組する第21航空隊搭乗員(派遣隊長・小川哲幸3海佐以下8名、SH—60K哨戒ヘリコプター2機)の出発壮行会を行った。
 壮行会は、秋山光章千葉県議会議員をはじめとする約50名の来賓及び派遣隊員の家族の参加を得て、基地の隊員総員が整列する中行われた。派遣隊長小川3海佐が力強く任務完遂を誓う出発報告を行い、中田群司令は、「派遣中は、長く厳しい行動になるが、明るく前向きに、精神面で挫けることなく、任務を完遂することを期待する」と訓示した。また、引き続き秋山県議から、「各国から、非常に高い評価を受けています。健康には十分気をつけて任務を完遂して下さい」と激励の挨拶を送られた。
 その後、派遣隊員8名は、盛大な見送りを受け、護衛艦「むらさめ」に向け館山航空基地を離陸していった。

 1月30日、厚木基地において、ソマリア沖アデン湾で船舶の護衛にあたる派遣海賊対処行動航空隊の第9次要員本隊の出国行事(執行者・菊池聡第4航空群司令)が行われた。
 神風防衛大臣政務官栄誉礼の後、ターミナルビル内で出国報告、第3航空隊格納庫内にて式典がそれぞれ行われた。
 神風政務官は整列した隊員を前に、「これから人類共通の敵である海賊から我が国並びに世界各国の船舶を守り、海上交通路に安寧秩序をもたらす崇高な任務に従事する。日頃の訓練の成果をいかんなく発揮し、日本から遠く離れたソマリア沖・アデン湾において、日本国民の大きな期待に応えていただきたい」と述べた。
 第9次派遣要員は向井強1海佐を指揮官に、海自第4航空群(厚木)及び陸自第1空挺団(習志野)を基幹として構成されており、女性自衛官3名(航空機整備員2名及び医官1名)も含まれる。派遣海賊対処行動航空隊への女性自衛官の派遣は今回が初めてとなる。


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc