防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2011年11月1日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 8面 9面 10面 12面

スポーツよもやま話
根岸直樹
来季のイチローに期待
身体能力の衰えなし
心配なのは体力維持

 マリナーズのイチロー選手(37)が、11年連続200安打に失敗したときは、日本のイチローファン、というよりも、プロ野球ファンが無念の溜息をついたことはいうまでもない。184安打、あと16本。一体、この1年、イチローに何があったのか。
 チャンブリス打撃コーチは「世間がいうほど脚力の衰え、バットスイングの衰えなど、何もない。強いてあげれば5、6月の不調が最後まで尾を引いてしまった、という以外に説明のしようがない」と語っていたが、本人でさえ「これといって説明のしようがない」というのだから、他人がとかく詮索してみたところで結論が出るはずもない。
 「いつも全力プレー、必死のプレーを続けてきた。その点に関しては誰にも後指をさされることはないと自負している。ただ、周りから"もう(200安打は)無理だろう"といわれると、かえって"ようし……"という気持ちが沸いてくる。監督からは"来春までに心と体の準備だけ、しっかりしておけ"といわれている」
 オリックス時代から続けてきた17年連続3割の記録に対しても「特別な感情はない。かえって肩の荷がおりた」と話している。何しろ2012年まで、5年総額9千万ドル(約110億円)の契約を結んでいるのだから、何があっても39歳までは「安泰」ということか。
 一部で「日本復帰」のウワサが流れてもいる。中日の新監督に就任する?木守道監督が「何とかしてクドき落としたい」と話しているとか、不安定な打線で苦戦する原・巨人も「看板」として欲しい打者だろう。オリックスなどは「近い将来の監督」を条件に「復帰」を画策している話まで伝わってきている。
 しかし、44歳になる2017年まで現役を続けて、4500本以上のヒットを重ね(大リーグで4000本以上は、4256本のP・ローズと4191本のT・カップだけ)米国の野球殿堂入りを期待するというニュースが地元から流れ出たりしてくると、日本復帰は「日本なら50歳までは現役で……」などといわれても、?印がついてしまうのだ。チチロー(イチローの父・鈴木宣之さん)も「私が元気な間は帰って来ることはないでしょう。昔と違って、いまはアメリカなんてひとっ飛び。逢おうと思えばいつでも逢えますからね」と話している。
 心配なのは体力維持で「食生活、特に夏場の食事が気になる」という声が周囲から流れてきた。「ユンケル(イチローがCM出演中の健康飲料)飲むのはいいけど、ソーメンなんか食ってたら力がつかないんじゃないか」と大リーグ通がいっていたのは、去年まで弓子夫人手造りのカレーで「朝カレー」の話をよくしていたのが、今季は「ソーメンがいい」などといっていたからか。
 朝は「ソーメンとトースト2枚」では「ハラに力が入らないのでは……」というわけ。「外人がハンバーグにピザなら、日本人は牛ドンだろう。朝から牛ドンというわけにいかないなら、せめてハンバーグと牛乳。肉を食わなきゃ力がつかないよ」というのだ。
 「200安打を口に出して目標にしたことはない」というが、周囲に年令的な体力の衰えと記録を結びつける声が高まってきているだけに、来季はイチローの身辺がいっそう騒々しくなってきそうだ。


HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
We're here to put a dent in the Universe.
ウイアー ヒアー トゥ プット ア デント イン ザ ユニヴァース
宇宙に衝撃を与えてやるんだ

 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。涼しくなってきましがが、日中かなり気温が上がる日もあり、気温の日較差があり汗をかいたり、体が冷えたり、難しい気候ですね。もう少しで冬将軍がやってきます。短い秋を堪能してください。
 さて、今回の表見は"We're here to put a dent in the Universe"「宇宙に衝撃を与えてやるんだ。」です。アップル創業者のスティーブ・ジョブズの言葉です。想像力と湧き出るアイデアを次々と商品化し、世の中のマックユーザーのみならず、多くの人々を魅了し続けたジョブズの言葉は、いつも刺激的でした。56年の生涯は波乱万丈でした。彼の残したスピーチは、インターネットで公開されています。興味のある方は、検索してみてください。Put a dentは、へこませるですが、そのあとにin the Universe(宇宙に)があるので衝撃を与えると訳されています。彼の持つ非常に強い個性が表れています。そのうちジョブズの一生が映画化されるのではないでしょうか。世界の人々に、技術を通して、夢を与えてくれた起業家でした。
 金木犀も花を終えあれほど強く漂っていた香りもしなくなりました。一日一日と冬が近づいてきますね。そろそろ冬物を出して冬支度をしないといけませんね。今年の冬は寒くなりそうな気配です。ストレスが少ない陽気で明るい生活を楽しみましょう。それでは、皆さん。See ya!


防衛ホーム俳句コーナー

母看取るともなく虫を聞きをりし  鈴木和加恵
竹垣のゆるびなかりしそぞろ寒  小長谷敦子
校正の朱筆念入れ夜長の灯  井上桑条
障子貼ることしも夫と二人して  山内瑞江
身に沁むや握り返せる病臥の手  川端初枝
黄泉の国よりぬつと出て曼珠沙華  藤原恋水
献立を湯豆腐に替へ秋深し  山口寛子
じつくりと枝振り眺め松手入  三根香南
遠き日を想ふ眼差し赤とんぼ  中尾惠美子
親芋のやうな母居し少年期  加川師亨
茶臼岳日和の風に大根干す  人見冬菜
いつまでも草に縋りて蝉の殻  柏木和風
街道に灯の点りそめ秋の風  西出藤子
虫干や母の青春夢二の書  須釜嚠子
眥を決して?翔ちにけり  南雲浩一
金色の笛の音紡ぐ秋の風  浅野有香
秋簾半ば巻き上げ鮎の宿  小田智佳
   選 者 吟
落葉舞ふ校舎の玻璃を暗めつつ  成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc