防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年10月1日号
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復興願う地元祭り支援
福島地本
震災時の現地活動部隊も参加

 福島地本(本部長・安田孝仁1陸佐)は8月6日に開催された「なんだかんだ言ったってやるしかねぇべ祭」に新地町商工会からの依頼を受け参加した。当日は天候に恵まれ、約3千人の町民及び近隣市町村民が訪れた。
 祭りには、福島地本の他に音楽演奏支援として第6音楽隊(山形県・神町駐)、そして東日本大震災発生時に新地町で活動していた部隊だった第2施設群(福岡県・飯塚駐)第13特科隊(岡山県・日本原駐)第44普通科連隊(福島駐)が参加し共に復興を願った。
 会場に設置した広報ブースでは、軽装甲機動車等の自衛隊車両展示、災害派遣時パネル展示及び子供用迷彩服の試着コーナー等を実施、たくさんの来場者で溢れた。
 祭りの最後には、広報ブースの隣に用意された「自衛隊の皆さんありがとう!」と書かれた横断幕に来場者が感謝の意を込めて寄せ書きをし、各部隊に送られた。また、仮設住宅の住民から「津波で何もかも流された時、いち早く駆けつけてくれた自衛隊員の方々の姿を見て勇気づけられ安心しました」との言葉が紹介された。
 福島地本の広報室長は、「今回の祭り参加において、多くの町民等の方たちと触れ合い、地域との交流を図ることができた。今後も福島復興のために積極的に参加していきたい」と話した。


YS—11 SH—60
体験搭乗を実施

自衛隊への理解深める

栃木地本
 栃木地本(本部長・新田栄二1陸佐)は7月31日、陸自北宇都宮駐屯地で海自第61航空隊(YS—11)による体験搭乗を実施した。
 前日から続く悪天候で実施が危ぶまれたが、フライト前に天候が回復し、無事実施された。参加者は、募集対象者など60人。参加者は駐屯地講堂で安全教育後、2回に分けてフライトを実施した。
 約20分間のフライト時間内で、機内から宇都宮市内の様子をカメラで撮影したり、上空から自宅などを確認して歓声を上げていた。フライトまでの待ち時間に海上自衛隊の管制官による広報説明があった。普段接することがない管制官の話に夢中で聞き入り、空だけでなく海への興味も増した様子だった。
 栃木県には海がないことから、海上自衛隊に対する認識を更に深めるとともに自衛隊の活動に対しても一層理解を深める好機となった。
福井地本
 福井地本(本部長・黒木忠広1海佐)は7月31日、第23航空隊の支援を得て、SH—60Kによる体験搭乗を若狭ヘリポート(小浜市)で実施した。
 参加者は募集対象者ら28名で、搭乗前に飛行隊の若いパイロットから注意事項を受け、少し緊張した様子でヘリコプターに搭乗した。
 約15分間の飛行を終えた高校生からは「いつ離陸したのか分からないくらい全く揺れませんでした。気がついたら眼下に大きな地図が広がっていて感動しました」と笑顔で感想を話した。
 搭乗者は真夏のフライトを堪能し、海上自衛隊への理解を更に深めた一日となった。


企業説明会を開催
旭川地本

 旭川地本(本部長・豊田和男1陸佐)は7月28日、自衛隊援護協会札幌支部とともに任期満了退職予定隊員を対象に旭川駐屯地北体育館で合同企業説明会を開催した。
 説明会には旭川市内及び道内外から33社の企業と、任期満了等退職予定隊員124名、部隊長、中隊長を含む部隊等の関係者113名が参加した。説明会開催では、参加隊員が企業の実態及び状況が十分に理解できるよう事前に求人情報等を提供し、希望する業種及び関心のある企業で十分な説明が受けられるよう地元、道内、道外の地域毎にブースを配置した。
 参加隊員には緊張した雰囲気が漂いながらも、パンフレットを片手に各企業のブースを積極的に訪れ、企業の担当者の説明を真剣な眼差しで聞いていた。企業の担当者からは「熱意が感じられた」「就職に対して真剣に取り組んでいる」などの声が多数寄せられ、隊員の意識の高さが伺えた。
 今年も昨年同様、部隊関係者の姿が多く見受けられ、積極的に隊員に声をかけたり、面談の様子を後ろで見守る等、部隊一丸となって取り組んでいた。また、会場内に進路相談コーナーと即応予備自衛官等制度相談コーナーを開設し、隊員からの質問及び疑問点に答えるなど、制度の普及を図った。
 旭川地本では、「この説明会を通じ、退職予定隊員の早期内定獲得に期待を寄せている」としている。


山梨地本が紹介
頼もしい応援団長

 今回は、山梨地本から募集相談員の小高秀之氏を紹介します。小高氏は、昭和51年、海上自衛官として横須賀教育隊に入隊、練習員(#166)課程(優等賞受賞)修了後に木更津基地(航空補給処)で調理員として勤務しました。
 家業を継ぐためやむなく退職、現在は大月市に在住し母校である山梨県立都留高等学校(山梨県内でも有数の進学校)にて学生食堂を開業しています。
 小高氏は持ち前の明るさで、良き兄貴(親父?)として生徒に慕われています。その人柄の影響もあってか、平成21年度自衛官候補生女子、平成22年度防衛大学校学生(推薦)など例年、同校から入隊者を輩出しています。
 アポなしで話を聞きに行った当日、小高氏は「特攻隊長」のイニシャル入りのTシャツを着込みいつものように厨房で仕込みをしていました。食堂内には自衛官候補生から防衛医科大学校まで全ての募集案内をパンフレットスタンドにきれいに整理し掲示するとともに、東日本大震災における自衛隊の活動コーナーや、自身が所属した海上自衛隊の広報コーナー、防衛大学校、防衛医科大学校及び、高等看護学院のオープンキャンパスの案内も貼り出し「希望の方は学食まで!一度行って見てください」と壁面に掲示し、募集事務所に引けを取らないほど自衛隊の活動や募集種目を広報しています。本人曰く、「昭和51年に入隊した大多数の同期も本年度に定年退官を迎えると思うと、とても寂しい。お世話になった先輩や同期が勤務している海上自衛隊に優秀な人材を入隊させたい」と今年度の募集広報に対する意気込みを力強く述べていました。
 写真撮影を依頼すると「特攻隊長のシャツはまずいな〜」と調理服を慌てて着用するお茶目な一面もある頼もしい応援団長でした。なお、都留高校の生徒に聞いたところ、学食でのおすすめは「豚丼」と「カラアゲ」だそうです。
(山梨地本投稿)


即自雇用企業主らが召集訓練を研修
東京地本

 東京地本(本部長・湯浅悟郎陸将補)は8月9日から8月10日の間、第31普通科連隊が実施した即応予備自衛官招集訓練で、東京地本所掌の雇用企業主等5社5名を招へいした。
 この研修は、即応予備自衛官を雇用する東京、神奈川、埼玉、千葉、山梨及び静岡の各雇用企業主等を招へいし、北富士演習場で実施される即応予備自衛官の中隊訓練の状況を研修してもらうことを目的に計画されたもので、今年度は1都5県から19社23名が参加した。
 1日目は、連隊広報班によるブリーフィングの後、ヘリコプター体験搭乗を実施した。各雇用企業主等からは、「不安はあるが、自衛隊の安全管理に対する厳しい姿勢や2名のパイロットによる指差確認しながらのスムーズな機器の操作から練度の高さを感じたので、安心して搭乗することができた」「何度かヘリには搭乗しているものの、機会があれば、また搭乗してみたい」などの声が聞かれた。離陸後、巡航高度まで上昇すると、上空から見る駐屯地とその周辺の風景に感嘆の声が上がった。
 2日目は、北富士演習場で重迫撃砲の分隊訓練研修を行った。訓練に臨んだ即応予備自衛官にとっては、部隊改編後初の雇用企業主等の招集訓練研修であることから、緊張している様子が伺えた。雇用企業主等は、初めて見る重迫撃砲の砲布置・撤去に係る訓練に臨む隊員の旺盛な気勢を目の当たりにし、普段、社内では見ることのできない即応予備自衛官としての真摯な姿に感慨無量の面持ちで、熱心に研修していた。
 研修終了後、各雇用企業主等からは、「自衛隊の任務や活動を知ることができ、国防と即応予備自衛官制度の重要性について、改めて考える良い機会となった」「引き続き、出頭環境の整備に最大限の協力を惜しまない」との言葉が寄せられた。


駐屯地記念行事で積極的に募集広報
函館地本

 函館地本(本部長・小林磨1海佐)は9月4日、函館駐屯地創立61周年記念行事で募集広報を実施した。
 当日は台風の影響から悪天候が心配されたが、真夏日並みの天気に恵まれての創立記念行事となり、函館市内及び近郊市町より多くの人が来場し観閲式、迫力ある戦闘訓練展示等に見入っていた。
 函館地本は、講堂内の広報・災害派遣コーナーにおいて募集パンフレットの配布と広報官による募集説明、東日本大震災での災害派遣活動パネルの展示を行った。多数の人が立ち寄り、「詳しく話を聞きたい」と広報官の説明に聞き入る家族や、「防衛大学校に挑戦したいと思っている」とパンフレットを手にする学生等募集対象者の姿も多く見られ、函館地本では、「効果的な募集広報を実施することができた」としている。


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