防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年8月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
"古葉マジック"存分に発揮
東京国際大学が大躍進!!
東京新国際リーグを制覇
全日本大学選手権でベスト4入り

 私の小学生時代からの仲間に、音楽大学の教授がいる。その男が、ある町のお母さんコーラス・グループを指導することになったところ、そのグループが思いがけない大変身をとげたという話をしてくれた。
 最初はハシにも棒にもかからなかったグループが、指導者に恵まれたおかげで、県内でも有数のグループに"変身"したというのだ。
 指導の重要性を改めて語るつもりはない。スポーツの世界などでは、もっとはっきりその差が出てくるのを仕事上常に耳にし、目で見てきた。そしてつい最近、またしても「やっぱり指導者に恵まれたチームは強くなる」と改めて実感した。
 実は2年ほど前、この欄に東京国際大学(埼玉・川越)の野球部監督に、元プロ野球監督(広島—大洋)の古葉竹識さん(当時73歳)が就任したという話を載せたことがあった。
 古葉監督は現役時代から超一流の内野手として活躍し、監督に就任してからは、11年間にリーグV4、日本一3回の金字塔を築き上げた殿堂入りの大監督。その超一流監督の就任とあっては、近い将来、東京国際大学を大学野球界を席巻してしまうほどのチームに育て上げてくれるのではないかと、期待を込めて書かせていただいたことを思い出した。
 その予感がたった2年で実現可能なところまで立ち至った。古葉監督率いる東京国際大学は、東京新大学春季リーグを制すると、勢いをかって6月の全日本大学選手権に出場、並みいる強豪チームを相手に善戦して4強入りを果たしてしまったのだ(準決勝で慶大に惜敗)。
 まさに「古葉マジック」の再現と、野球ファンは絶賛した。倉田信靖・東京国際大総長は「優れた選手は優れた指導者から生まれ、育つ。人間育成という意味で、建学の精神にも通じるものがある」と、その才腕を最高に評価している。
 古葉監督の座右の銘は「耐えて勝つ」。いまチームはエース・伊藤和雄(4年・坂戸西)を中心に榊原(4年・秀学館)今井(3年・鎮西)らの打線が中心となって春・秋リーグ連覇に向け前進を続けている。
 今井は古葉監督が広島時代、代走の切り札として使った駿足・今井譲二選手(現在54)の二男。「オヤジの若い頃の話は、いつも聞かされてきた。同じ監督のもとで野球を教えてもらえるなんて、こんな幸せなことはない」と、50m6秒の父親ゆずりの駿足を生かし"切り込み隊長"役に徹している。
 埼玉では生徒数300人足らずのため、学校存続の危機を、野球部強化で乗り切ろうとして、町ぐるみで努力している県立高校(小鹿野)が、いま野球ファンに注目されている。元早大監督で、社会人野球監督、プロ野球編成部長の経験もある石山建一さん(68)を招へいしようというのだ。成功を祈りたい。
 それにしても、古葉監督の才腕「おみごと」と改めて頭の下がる思いだ。秋の東京新大学リーグ戦開幕が待たれる。


HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
He is aggressive!
ヒー イズ アグレッシヴ
彼は、押しが強いなあ!

 皆さん。如何お過ごしでしょうか。先週は夏の暑さもひと息ついたような涼しさでしたネ。一度収納した毛布を取り出した人も周りでは多くいました。温度差に風邪をひいた方もいます。これから暑さが戻ってきますが、くれぐれもご自愛下さい。
 今回の表現は"He is aggressive!"「彼は押しが強いなあ!」です。aggressiveは、「攻撃的な、刺激的な」という意味ですが、何ごとにも積極的、自己主張が普通になっている米国では、良い意味に使われることが多く、口語では「すごいな」を意味することもあります。今回のフレーズでは、「図太く、非常に積極的で思ったことを実現させる性格」を表現しています。米国人の中に多い、ポジティヴなタイプを表現する時に使えます。
 最近は日本人にも多くなって来たのでしょうか?
 今年の夏はさらに暑くなりそうな感じがします。省エネにも協力して、「快適に」夏を乗り切りたいものですネ。
 暑さも大きなストレッサーになります。一日一日を大切にしてストレスの少ない陽気な生活をおくりたいと思います。〈スワタケル〉


小学生が部隊見学
釧路駐屯地

 第27普通科連隊(連隊長・福永正之1佐)は6月3日、地元釧路町内の小学6年生9人の「総合的な学習の時間」に協力した。
 学習に対する協力は、約3時間のスケジュールで実施し、当初、自衛隊及び釧路駐屯地の概要について説明した後、駐屯地資料館や厚生センター等の施設見学を行い、小学生たちは普段目にすることのない自衛隊の施設に目を輝かせていた。


防衛ホーム 俳句コーナー

噴水の秀の一呼吸しては落つ 清水文江
子つばめを写して馬場の大鏡 本多令佳
立ち止まるなく橋を行く秋日傘 大谷弥栄
夏霧の谿埋め嶺を呑み込みぬ 藤井功風
赤とんぼ砂丘の空をほしいまま 棚橋弘子
橋渡るとき誰彼も炎天下 中條弘道
告別の刻ひとしきり蝉しぐれ 八木多佳子
喪心を持て堂縁に虫を聴く 早坂洋子
石庭の火照を収め蝉時雨 阿部久美子
芭蕉句碑読む足元に蝉の穴 一ノ瀬恵昭
婚約の佳き日となりぬ夏の月 坂元順一
雷鳴を聞きて吹き込む風涼し 村上智樹
戸渡る列車の窓の大西日 守家政子
逝きし子の下りてきさうな星月夜 東 秀文
秋耕の媼独りの影を曳く 中尾惠美子
日燒の手もて馬を撫づ少女かな 立川美佳
空蝉に心残りのなき軽さ 米田ふさゑ
   選 者 吟
曉光に蝉の声張る原爆忌 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


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