防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2011年7月1日号
-
1面 2面 3面 4面 8面 12面

防府南基地観閲式を実施
堂々たる行進で訓練成果披露
 防府南基地(司令・柏原敬子1空佐)は6月4日、恵まれた天候の下、「防府南基地観閲式」を実施した。
 例年はこの時期に、基地開庁記念日行事として一般の市民にも基地を開放して課程学生及び指導教官による観閲式のほか、近傍部隊の支援を得て展示飛行等やアトラクションを行っている。今年は東日本大震災の発生と災害派遣への対応などに鑑み、基地開放は見合わせるとともに行事の規模も縮小して、招待者や4月に入隊した課程学生の家族に学生の訓練成果の一端を観閲式として披露することを主眼に実施された。
 午前9時45分から中央訓練場で行われた観閲式には、国及び県の議員、防府市長、共催の防府地区自衛隊協力会をはじめとする協力団体の長など来賓が列席。はじめに第1教育群司令・太田久雄1空佐を指揮官とする観閲部隊は整然たる隊列を組み、観閲官の柏原司令による巡閲を受けた。続けて司令の式辞、来賓の挨拶、観閲行進が行われた。
 観閲行進では、西部航空音楽隊による行進曲にあわせて、平均年令70歳の航空自衛隊防府OB会などによる現役時代を彷彿とさせる行進を先頭に、課程学生により構成された観閲部隊が威風堂々たる行進を披露した。
 観閲行進の後には、西部航空音楽隊による音楽演奏が行われ、行進曲などを披露。引き続き、中央訓練場では防府北基地で教育訓練を受けている航空学生によるファンシードリルが披露された。軽妙な銃さばきと調和のとれた動作に招待者や家族からは盛大な拍手が送られた。
 このほか、災害派遣の際に用いられる装備品や課程学生の様子を撮影した写真パネルなどの展示が行われた。

ミス日本 災派部隊を表敬
隊員に感謝の言葉贈る
 「第43回2011年度ミス日本グランプリ決定コンテスト」でグランプリを獲得した谷中麻里衣さんらミス日本受賞者が6月20日、海自横須賀基地に停泊中の護衛艦「はるさめ」を慰問に訪れたほか、防衛省で中江公人事務次官を表敬訪問した。
▼災派部隊を訪問
 谷中さんら5名は午前11時過ぎ、東日本大震災直後の3月12日から被災地で活動し、現在は横須賀に寄港している護衛艦「はるさめ」(艦長・川上司朗2海佐)を訪問した。副長の原弘章3海佐から艦内で説明を受けたあと、ミス日本受賞者側から、艦内に集まった約50名の乗組員に「隊員の皆様、献身的なご活動ありがとうございました。暑くなりますのでお体ご自愛下さい」などと書かれたメッセージカードが贈られた。
▼事務次官表敬も
 午後に行われた防衛省での事務次官表敬では、ミス日本の審査員バッジを記念品として贈るとともに和やかに懇談した。中江事務次官は「皆さんの感謝の気持ちを全ての隊員に伝えたいと思います。隊員にとっても大きな励みになります」と感謝の気持ちを述べた。

雪月花
 政府は福島第一原発から半径20キロ圏内に残る家畜を安楽死させることにした。同区域には震災前には牛約3500頭、豚約3万頭、馬約100頭、鶏約68万羽がいたが、5月中旬には牛約1300頭、豚が約200頭しか生存は確認されていないという。多くが餓死したのではないかとみられている。テレビ画面に映る牛は皮と骨になり背中も痩せて窪んでいる、立っておられないのか顎も地面にもたせ眼はカメラマンに救いをもとめるようにみえた。精いっぱい生き延びたこれらを殺処分にするらしい。当局は餓死に任せること、野生化することに問題があるとしているが飼い主にとっては諦めきれないものがある。「殺したくない」飼い主は殺処分しないで被爆研究用としてでも飼育を続けられないかと手探りをはじめている。衆院予算委員会でも食用にしないなどの条件のもとで取り上げられた。そんな時、相馬市の酪農家の男性が自ら命を絶った。原発事故で原乳出荷停止になり、その後もしぼった原乳を捨てる毎日がつづいた。これでは仕事をする気力もなくなる、牛舎のベニヤの壁には「原発さえなければと思います」との遺書がチョークで書かれていた(各紙)。子どものころ牛の水浴びは筆者が学校から帰っての日課だった、川原に連れて行きたわしでゴシゴシこすった、病気になったときは祖父が牛に添い寝をしていた。昔からわが国の農家は家畜と同居だったが今でも続いている所が多いのではないか。そのベコ(牛)が見る見る元気を失う、殺処分のためにどこかに連れて行かれる、家族にとっては胸が張り裂けんばかりだ。(所谷)

Home
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc