防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年6月15日号
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海上自衛隊ホームページ
充実のコンテンツに注目!
"身近に感じる"と高評価
ファン同士の交流も活発に

 活動内容の紹介をはじめ、装備品の説明、動画の配信、部隊で作られている料理のレシピ公開など多彩なコンテンツが揃う海上自衛隊の公式ホームページ。ツイッターやフェイスブックなど新しいコミュニケーションツールを積極的に取り入れ、情報発信と同時にファン同士の交流の場を提供している。双方向メディアを活用し、利用者の意見を取り入れながら進化を続ける海上自衛隊のホームページに注目した。(田中宏範)
高いクオリティ
 「アイデアとクオリティで勝負」とインターネット担当者は力強く話す。
 ホームページを見てみると海自ならではのコーナーや目を引く写真が並ぶ。安定して高いアクセス数を記録している「レシピ」コーナーは、和洋中の料理とともに海自ならではのカレーの作り方を公開。部隊ごとの個性があるため、カレーだけで42のレシピを見ることができる。動画配信のコーナーも活動内容の紹介だけでなく、隊員をフィーチャーしてその素顔を紹介するなど親しみやすい内容だ。最近では東日本大震災の被災地で活動する隊員に向けての応援メッセージを募集する「CHEER FOR MOVE」プロジェクトも始まった。海自ファンだけでなく、あまり自衛隊を知らないという人にも楽しめるコンテンツが揃っている。
新ツールの活用
 そのほか外部コンテンツとしてフェイスブック、ツイッター、ユーチューブを開設しており、それぞれの特性に応じて使い分けられている。特に、4月28日から始まった海上自衛隊のフェイスブックは、情報発信とともにファン同士の交流の場として大きな期待が集まっている。
 東日本大震災における活動や遠洋練習航海の出港などの最新ニュースが更新されると、それを見たユーザーからすぐに反応が返ってくる。コメントの中には「今までに見ることができなかったみなさんの活動がすごく近くに感じられる」「海上自衛隊がグッ!と身近に感じられるようになった」などの感想があり、利用者からは高評価だ。
 また、"ディスカッションボード"の機能を利用して、海自に関する話し合いの場も提供している。ここでは隊員だけでなく参加者もトピックスを立てることができ、感じたことや思ったことを話しあうことができる。意見交換することでユーザー間の連帯感も強まるという。
 一方的な情報発信にとどまらないところが魅力のフェイスブック。担当者は「親しみやすい海上自衛隊と思ってもらえるように、一層充実させていきたい」と話しており、今後は情報発信の手段として主要な役割を占めていくことが期待される。


中学生が館山航空基地見学

 第21航空群(群司令・山本敏弘陸将補)では、5月21日に千葉県・南房総市立三芳中学校の生徒6人、館山市立第二中学校の生徒6人の基地見学支援を実施した。これは中学生が「調べ学習」を行う授業の一環で、生徒が館山航空基地の歴史に興味を持ち、自ら同基地の見学を依頼してきたもの。
 今回の基地見学は史料館を中心に行われた。見学コースははじめに群庁舎前の記念碑を見て回り、史料館、第21航空隊の航空機SH—60K見学、最後に第21整備補給隊の航空機整備隊の見学をした。生徒たちは史料館に新設された東日本大震災における第21航空群の活動状況のコーナーで、自衛隊の災害救助活動に対し強い興味を示していた。また、海軍時代の写真や資料を参考に、館山航空基地の歴史について熱心に調べていた。
 航空機見学では、迫力あるヘリコプターを前に目を輝かせながら隊員の説明に耳を傾けていた。ヘリコプターの操縦席に座る機会も設けられ、無邪気に笑う姿が見られた。
 生徒からは「基地の活動や歴史について、とても勉強になった。館山航空基地で学習ができて良かった」との声が聞かれた。
 第21航空群では「今後とも学生・生徒に対する基地見学支援を積極的に行うなど、地域住民の海上自衛隊に対する理解を深めるような広報活動を展開していく」と話している。


自衛隊サポーターズ
「駐屯地での運動会が思い出」平良清治さん
故郷の自衛隊に協力し30年

 那覇市で(株)ブラザーランドリー代表取締役を務める平良清治氏は60歳。30年以上前、那覇駐屯地の毛布洗濯の入札をきっかけに自衛隊との関わりが生まれた。地域の中学校PTA会長時代には地域と自衛隊を結ぶ橋渡しを担う小禄地区自衛隊親睦会の結成に尽力している。
 —自衛隊サポーターとして、30数年の長い年月を重ねられています。
 平良 振り返るとあっという間だったと感じます。弊社から10分とかからない場所に那覇駐屯地があります。駐屯地地域は私たちの祖先が暮らしてきた土地なので、「これは絶対に協力しなければ」と思い、毛布洗濯の入札案件に臨みました。現在は、陸海空自衛隊の補給隊の毛布、シーツ類の洗濯の役務提供や、基地内売店等に於けるクリーニング委託店、各分屯基地の洗濯業務を低料金で設定し、サービスに努めています。本社屋上のタンクには「自衛官募集」の看板を掲げ、微力ながら募集活動の一役を担っています。
 —地区の自衛隊親睦会結成にも努められました。
 平良 もう16、17年前の事になりますが、中学校のPTAを務めていた時代に、業務で関わりがあり、同じ学校にお子さんが通っていた自衛官のS氏と意気投合しました。お互い働き盛りで家庭や仕事、学校での子供の悩みなど、様々な話題を相談し合う間柄でした。「地域や自治体と自衛隊との橋渡しを」と提案してくれたのがS氏でした。そうした経緯で地域の親睦会が生まれ、バーベキューや駐屯地内での運動会など様々な催しを企画しました。地域と自衛隊との交流が深まることでお互いを理解し、それ以前よりも更に協力関係が強まりました。現在も親睦会は続いていますが、結成した当初は、軍用地(駐屯地の前身は米軍、旧軍の用地)以前、県内でも有数の大根産地として名を馳せていた時代を覚えている地域住民も未だ健在でした。「我らが故郷」で心温まる交流が実現したことを大変嬉しく思います。30数年の中で一番の想い出です。
 —最後に、今後の抱負を一言お願いします。
 平良 ヘリの体験搭乗で地域を上空から眺める機会がありました。駐屯地をはじめ美しき故郷を眼下に臨み、深い感慨が胸に湧き上がりました。沖縄県民は歴史的経緯から安全保障への関心が高く、故郷を護る自衛隊に対する期待、感謝、応援の気持ちが強い方も大勢います。3月の大震災を契機に自衛隊への信頼は更に高まっています。今後とも微力ながら自衛隊へ協力や支援を続けていきたいと決意しています。〈シリーズ21〉


カレーイベントで復興願う演奏支援
横須賀音楽隊

 横須賀音楽隊(隊長・手塚裕之3海佐)は5月7日、神奈川県・横須賀市稲岡町の三笠公園で開催された「よこすかカレーフェスティバル」で演奏支援を行った。「日本最大級のカレーイベント」と銘打ったこのイベントは今年で13回目。会場内では市内のカレー店がカレーパン、カレーコロッケなど各店自慢のカレー商品を販売するコーナーや、北は秋田県、南は沖縄県まで18市町村がご当地カレーを提供するコーナーなどが設けられ、多くの来場者で賑わった。
 今回は、東日本大震災復興支援としてチャリティーステージプログラムが野外ステージで開催され、横須賀音楽隊の演奏が行われた。演奏は手塚隊長の指揮で、行進曲「後甲板にて」の堂々とした演奏で始まり、川崎和成1海曹の歌で横須賀市政100周年記念ソング「風を感じる街ヨコスカ」、「Tomorrow」では、村上渚3海曹と早川文子3海曹の歌声で会場を和ませた。粟津芳紀海士長のユーフォニアム独奏による「ユー・レイズ・ミー・アップ」では美しい音色で聴衆を魅了した。続いて、「キャンディーズ・メドレー」「アニメヒロイン・メドレー」などを演奏し、最後は未来の幸せを信じて歌う「ビリーブ」で締めくくった。
 この日のプログラムは、被災者へのお見舞いと復興に携わっている人への気持ちを込めた演奏で、希望に満ちたメッセージが多くの聴衆の心に届いた。


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