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自衛隊ニュース   2011年4月1日号
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入隊入校予定者激励会
各地で盛大に開催

 2月から3月にかけて、全国各地で入隊・入校予定者激励会が実施され、地本が支援した。北澤防衛大臣のビデオメッセージ紹介や音楽演奏会などが催され、自衛隊の将来を担う若者たちの門出を祝った。

東京地本
 東京地本は3月5日、日比谷公会堂で「自衛隊東京音楽まつり」を支援した。当日は、春の訪れを感じさせる暖かい陽気の中、入隊・入校予定者約200人と来賓等約1200人が来場し、盛大に開催された。
 2部構成で行われ、第1部では入隊・入校予定者全員が舞台に上がり、種目ごとに紹介したほか、各種目代表者による決意表明を行った。その中で、幹部候補生入隊予定者は、「自衛隊の任務を考えると身の引き締まる思いであり、早く国民の期待に応えられる立派な自衛官になりたい」と心強く決意を述べた。
 続いて、陸海空の先輩隊員4名が舞台に立った。登場したのは、陸自第1普通科連隊の渡邉武蔵1陸士、同じく畠山よし美1陸士、海自横須賀潜水艦基地隊の須賀井叶子海士長、空自指揮所運用隊の川村康之空士長の4名。司会者とのインタビュー形式で、仕事内容や自らの体験談などを披露し、入隊・入校予定者からの質問にも答えた。その後は北澤防衛大臣と石原東京都知事からのビデオメッセージが披露されたほか、中央観閲式等でも活躍している1普連らっぱ手8名によるらっぱ吹奏、ゲストバンドの駒澤大学吹奏楽部のドリル演奏で会場は沸いた。
 第2部では海自東京音楽隊が「龍馬伝」のテーマ曲など計7曲を披露、来場者を大いに沸かせ、最後は盛大なアンコールを受けていきものがたりの「ありがとう」をヴォーカル隊員の三宅由佳莉海士長が美しく澄んだ声で歌いあげた。
 入隊予定者は、「すばらしい演奏等で勇気をもらった。入隊後は一生懸命がんばりたい」と力強く語っていた。東京地本では、「こうして多くの方々に喜んでいただき、ここまで支援に携わってきた東京地本隊員たちの苦労も最高の形でむくわれた」と話している。

神奈川地本
 神奈川地本(本部長・杉山義和1海佐)は2月11日、神奈川県民ホールで「神奈川自衛隊音楽まつり2011」を支援した。
 このイベントは、自衛隊神奈川地方協力本部支援団体協議会が主催し、自衛隊入隊及び入校予定者に対する激励を目的に、式典と音楽演奏等を実施するもの。神奈川地本は部外行事協力の一環として受付・誘導・案内などの当日支援を隊員らしい節度ある態度で整斉と行った。
 この行事は第1部「入隊予定者激励会」と第2部「音楽まつり」で構成されている。入隊予定者激励会では松沢県知事をはじめとする来賓から祝辞が送られ、続いて入隊予定者代表が謝辞を述べた。続く第2部では、出演団体がそれぞれ持ち味を生かした演奏や演技で来場者を沸かせた。この日、神奈川県民ホールに2200人もの観客が来場し、松沢県知事、大場横浜副市長が音楽演奏を鑑賞するなど例年にも増してイベントは盛況した。

札幌地本
 札幌地本(本部長・阿部知己1陸佐)は2月8日、夕張郡栗山町で父兄会主催による1市4町合同入隊予定者激励会に参加し、入隊者にエールを送った。札幌地本管内17ヶ所で予定されている激励会の先陣を切って行われたもので、各種試験の難関を突破した入隊予定者11名の他、首長、自治体関係者、教諭、父兄会員、募集相談員、隊区部隊長等(第72戦車連隊長、長沼分屯基地司令)及び札幌地本から本部長、恵庭地域事務所(所長・若山力也3陸佐)の計62名が参加し、盛況に行われた。
 緊張の面持ちの入隊予定者に対し、札幌地本長は「緊張していますか?」とにこやかに問いかけ、「緊張するということは、次に行うことを真剣に考えている証拠。緊張していることを不安がらないように自信をもって新たな世界で頑張って下さい」と述べ、入隊予定者に力強い一歩を踏みだす激励の言葉を贈った。これらの祝辞を受けて、入隊予定者を代表して栗山町の横山勝治さん(陸上一般曹侯補生)が「皆さんに頂いた励ましの言葉を心の糧とし、訓練と勉学に励み皆さんに信頼される自衛官を目指したい」と力強く述べた。
 激励会後半では、北海道日本ハムファイターズの3選手(田中賢介選手、植村祐介選手、渡部龍一選手)からの激励メッセージが披露され、昨年入隊した新人3名を含む第7音楽隊(隊長・阿部亮1陸尉)が勇ましく勢いのある曲の演奏を行った。また、空自長沼分屯基地の道政士長が同郷の先輩として激励し、入隊予定者を送り出した。


雪月花
 何から書いていいか分からない今度の大震災。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。切ない気持ちになるのが救助に携わっている人が被害者でもあることだ、家族の消息が不明の状況で災害派遣に出ている自衛官は数え切れない。自治体職員、警察官、消防隊、原発関係者も同じ境遇にある。こんどの出動は放射線被曝等との二次災害と隣り合わせになっている。安全管理と任務遂行は両立させなければならないが、正確な状況判断に基づいて行動してほしい。中国から来ている友人はこんどの被災者をびっくりした眼で見ている、被災者があまりにも冷静だという。他の国では災害があれば、まず銃を持った保安部隊が出動し略奪に備え、その後に救助隊が来る。日本ではこんな時でも整然と並んでいることに感心していた。全世界の人たちがこんな見方をしている。たしかに被災現場の人自身が1日おにぎり1個状態で「私は恵まれています、隣の施設は気の毒だ」と言っていた。日本人の誇りはどんな状況下でも維持されている。筆者自身が震災に遭って一番感じたことは、携帯電話がいかにも無力だったことだ。救助信号用にも役立たなかった。通話がいっせいに集中して不能になったというが、この問題は以前から提起されていたことだ、アンテナの倒壊も想定の範囲内。遊び道具として携帯を存在させているような事業会社の姿勢が問題にならないか。

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