防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年2月1日号
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米国人講師と交歓
2術校
英会話教育支援に感謝
餅つきや獅子舞で友情深める
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 海自第2術科学校(校長・安齊勉海将補)は12月2日、同校で英会話教育を支援する米国人講師らに対する謝恩行事の一環として、極東通信隊(NCTS)司令グッドウィン大佐、米海軍西太平洋艦隊訓練指導隊(ATG)司令ギルバート大佐、米海軍横須賀艦隊基地(CFAY)司令オーウェン大佐、横須賀艦船修理廠(SRF)司令スタンシー大佐をはじめとする米海軍関係者及び米国人講師家族を招き、昭和37年以降継続されている恒例の餅つきを実施した。羽子板や独楽といった日本独特の玩具やお正月飾りの展示に加え、歴代米国人講師の教務風景写真やATG教官達との交歓行事の写真、また日米安全保障条約締結50周年を記念した横断幕等の日米の歴史を象徴する掲示物は、ゲストとの会話に華を添えた。
 安齊校長は、「日米の緊密な関係維持に英語教育は重要である」とし、通算533名の米国人講師による51年間に及ぶ本校に対する英会話教務及びATG教官による47年間の英語教育支援等、米海軍関係者から得ている協力に対し謝辞を述べた。その後オーウェン大佐の挨拶に続きこの12月で帰国する米国人講師代表グッドウィン大佐夫人から挨拶があり、「日本滞在中の印象深い思い出の多くは2術校での教務経験を通して得られたものであり、今後も2術校と米国人講師との暖かい友情が長く続きますように」との言葉でスピーチを結んだ。
 ゲストにより鏡割りの後、グッドウィン大佐夫人及び同様に2術校を去るギボンズ中佐夫人、ジュグナ少佐夫人の3名の米国人講師に対し、安齊校長から感謝状が贈呈された。
 2術校職員による餅つきのデモンストレーションに引き続き、米海軍参加者も慣れない手つきで初めての餅つき体験を楽しんだ。特に、小さな体に大きな法被をまとった子供達が重たい杵に奮闘する姿には、多数の参加者がカメラを手にシャッターチャンスを狙って集まった。初めての食感に少し戸惑いを見せる米海軍参加者もあったが、皆、つきたての餅に舌鼓を打っていた。
 また、アトラクションとして英語学生による獅子舞が展示された。元気よく踊り、次々と観客にかぶりつく獅子は、拍手喝采を浴び、多くの観客と共に記念撮影に収まった。


消防と合同訓練
大湊警備隊
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 大湊警備隊(隊司令・高田治彦1海佐)は11月24日、大湊消防署との合同訓練を基地内の防火防水訓練場で実施した。
 防火防水訓練場を使用した今回の訓練は、大湊消防署として初めての試みであった。基礎的な訓練から開始した合同訓練は今回で3回目になったこともあり、レベルアップした内容として、密閉された区画での油火災対処法及び化学消火剤を使用した消火法を訓練に取り入れた。
 訓練の現場においては、お互いの装備や消火要領の違いを真近で見学したことによって、それぞれ資を得ることができた。
 自衛隊側にとっては、化学消火剤を使用した訓練は実施する機会が非常に少ないこともあり、消防隊員の手際の良さを学ぶ良い機会となった。また、消防署側にとっても密閉した狭隘な区画で、実際に油に点火して訓練を行なう機会は非常に少ないことから、若い消防隊員が基礎を確認しつつ、室内消火を実施できる貴重な訓練となった。
 訓練終了に際して「このような施設を利用した訓練は、なかなか実施する機会がないため非常に有効でした」との所見を消防署員から得た。


"空から"手紙届く
三重県の小学生が風船飛ばす
館山
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 海上自衛隊館山航空基地に、空から手紙が舞い降りた。手紙の差出人は、三重県四日市市立水沢小学校に通う小学2年生の女子児童で、12月5日に水沢小学校で小学2年生の児童と保護者により手紙を風船に付けて飛ばすイベントを行ったところ、手紙は1日かけて空を漂い、翌日の12月6日に千葉県館山市の海上自衛隊館山航空基地に到達したものとみられる。
 手紙は、第21飛行隊操縦士の肥後3佐が、飛行作業終了後に見つけ、同ヘリコプター搭乗員の瀬戸山3曹が拾った。内容を確認すると、ウサギと花の絵とともに可愛らしい字で「お手紙ください」という文面で、裏面には三重県四日市市立水沢小学校の連絡先があった。水沢小学校に連絡し、手紙を風船に付けて飛ばしたことを聞いた館山航空基地では、拾得した瀬戸山3曹に小学2年生のお子さんがいることから、差出人の女の子宛に手紙を書いてもらい、基地からも記念品を送ることにした。
 瀬戸山3曹は、「娘に話をしたら大変驚いていたが、喜んで手紙を書いていた。館山から遠く離れた三重県からの手紙をうれしく思う」と述べた。
 空から小さな夢を乗せ、はるばる届いた手紙に、館山航空基地隊員一同、驚きとともに心が和む出来事であった。


持久走競技を実施
佐世保教育隊
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 佐世保教育隊(司令・小梅三津男1海佐)では、第113期初任海曹課程(第1分隊61名、第2分隊60名)の持久走競技を12月9日に実施した。
 競技は、学生を予備測定タイム別に3組に分けて行った。天候晴れ、気温9・5度、北風の吹きつける気象条件の下、教育部長によるスタートの号砲で熱戦の火蓋が切られた。
 学生は、これまでの厳しい訓練の成果を遺憾なく発揮し、自己の持つ記録を1秒でも縮めることを目標に、総員が分隊の名誉を懸け、気力、体力の限界に挑戦し5000メートルを力走した。
 結果、分隊対抗では、第1分隊が平均タイム20分51秒と第2分隊に8秒差をつけ、優勝の栄冠を手中に収めた。個人の部では、スタート直後から飛び出た第1分隊の新川田学生が、最後までリードを守りきり、17分50秒の好記録で第1位の座を手中に収めた。
 この持久走競技において自己の気力、体力の限界に挑戦し、海の男として任務達成に必要な持久力を身につけた。


航海安全を祈願
住吉神社を清掃
輸送艦「のと」
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 舞鶴地方隊所属の輸送艦「のと」(艦長・渡邉孝司3海佐)は12月16日、京都府宮津市栗田地区にある住吉神社の清掃奉仕を実施した。
 輸送艦「のと」は、例年、同神社の海岸に面した鳥居を目標として離着岸訓練を実施しており感謝の意を込めるとともに、地域住民との更なる深い交流を図るため、8年前から毎年実施している。今年は、雪の心配もなく、作業員は総出で竹箒、熊手を手にして、境内の落葉拾いや草刈り作業に取り掛かった。手際よく作業も進み、約1時間半の作業で概ね100?の枯葉等を集積した。
 この住吉神社の歴史は古く、建立時期も不明で、最も古い史記に明応4年(1495年)に一度社殿を修復したと伝えられ、以来歴代宮津藩主により信仰を受継がれ、先祖代々海難事故防止の守り神として現代に至り、地域住民から敬愛されている。
 作業員一同は、清掃作業終了後、当神社総代から神社の歴史と旧海軍との交流など貴重な史事を拝聴し、今後の更なる航海安全を祈願しつつ、帰艦した。


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