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自衛隊ニュース   2010年12月15日号
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米空軍 千歳市民と交流
駅前清掃や保育園訪問など行う
《2空団》
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 第2航空団(司令・武藤茂樹空将補)は11月8日から19日までの間、訓練移転のために千歳基地を訪れた米空軍第18航空団第44戦闘飛行隊(沖縄嘉手納基地)とともに千歳市内における地域交流活動を行った。2週間の滞在期間中に「千歳市民と交流の場を持ちたい」という米軍側の希望により、休養日等を利用して3日間の地域交流が行われた。
〈1日目〉駅前で清掃活動
 活動1日目は、米軍人、千歳基地准曹会の約30名でJR千歳駅周辺における清掃活動を行った。いつもはゴミの少ない駅周辺も、強風で舞い落ちた葉で覆われ、軍手と竹ぼうきを手にした参加者は、慣れない手つきでゴミ袋約50袋の落ち葉を回収し、約1時間半の清掃活動を終えた。
〈2日目〉スポーツ交歓も
 2日目は、市内のミニバレーチーム「マックス」と米空軍チーム「バンパイヤ」各3チームで日米親善交流ミニバレーボール大会を行った。ミニバレーボールとは、ビーチボールを使用し、バトミントンとほぼ同じ大きさのコートで、4名1チームで行うスポーツである。毎週練習を重ねているチーム「マックス」と今回がミニバレーボール初体験となるチーム「バンパイヤ」では実力差があり、まともな試合となるのかと心配された。しかし、チーム「マックス」が若い米軍人たちを片言の英語や身振り手振りで盛り上げると、硬かった米空軍チームの顔に笑顔とゲームを楽しむ明るい声が出てきて各試合とも大いに盛り上がった。試合終了後には、日米全員で集合写真を撮影。その後、隊員食堂で会食し、その場で表彰式とギフト交換を行った。試合結果は、チーム「マックス」3チームの圧勝で終わったが、チーム「バンパイヤ」はギフト交換で受け取ったミニバレーのボールを持ち、次回対戦時でのリベンジを誓った。
〈3日目〉園児とのふれあい
 3日目は、市内の保育園を訪問。園児たちは、人見知りすることなく積極的に米軍人たちに近寄り、握手をしながら「My name is 〜」と園で勉強した習いたての英語で自己紹介をしていた。その後、庭で一緒にかけっこをしたり、室内で英語のお遊戯や歌で楽しんだ子供たちは大人よりも積極的に米軍人と触れ合い交流を深めていた。最後には、園の先生たちが折り紙で作ったストラップを米軍人一人ひとりに渡し、保育園での交流を終えた。この地域交流の3日間には多くの報道関係者も訪れ、訓練以外での米軍人の素顔を取材した。
 19日、雪混じりで寒い2週間の訓練移転が終了し、第44戦闘飛行隊は、暖かい沖縄嘉手納基地へと帰投した。


業務隊等への陸幕長表彰
初開催
共済・福利厚生業務などで功績
宇都宮・出雲の2部隊が受賞
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 「業務隊等(共済・福利厚生業務等)に対する陸上幕僚長表彰」が12月6日、防衛省陸幕会議室で行われた。この表彰は共済組合業務、福利厚生業務、宿舎業務を担当する陸自部隊等を陸幕長が表彰するもので、今年度が初開催。
 今年度は、各業務で優れた功績を収めた宇都宮駐屯地業務隊(隊長・飯盛謙一1陸佐)と出雲駐屯地業務隊(隊長・西村充雄2陸佐)の2部隊が受賞し、火箱芳文陸幕長より表彰状と副賞が贈られた。
 表彰された2部隊は、共済組合業務で高い評価を受けたほか、福利厚生業務等では「ライフプランセミナー」「厚生図書の整備」「公務員宿舎」「家族支援施策」「独自施策」などの項目についての功績が評価され、今回の受賞となった。本表彰に際し、担当者は「本表彰は今後も継続する予定ですが、陸幕・各部隊等が一丸となり、より一層奮起して、できるだけ多くの部隊等が表彰されるよう祈念いたします」と話している。


雪月花
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 北朝鮮が韓国の延坪島に砲弾を撃ち込んだのが11月23日だった、新聞やテレビを見ていると今にも第2次朝鮮戦争がはじまるのではと感じた。ちょうど25日に韓国の友人とソウルで会う約束をしていたので心配になり旅行社に相談するが、この事件でキャンセルする人はだれもいません返金もできませんとのこと、覚悟をきめた。なるほど機内は若い女性やアラフォーの仲間連れで満席、いまから向かう国の情勢にはまるで無関心、自己責任まで考えたことがあるのだろうか。仁川空港は延坪島から10キロそこそこに位置するが平穏、着陸の時見た海上には護衛艦らしきものが2隻の随伴艦を従えて航行していたがいつもと変わりない。再会した友人には「命がけで来たのに拍手ぬけでしょう」とからかわれた。「哨戒艦事件で46人が死亡した時も報復はしなかったので今回もしないだろう、南北とも単独での戦争はできない、北には中国の南には米国の意向が重要だから」「もし戦争になってもどこに逃げるのか、いまさらじたばたしても仕方がない」。市民の床屋談議ではあるが分かりやすい論理だし国境まで数キロのソウル、地勢的には開き直りも必要というわけだ。自衛隊では当然にして重警戒態勢に入ったようが今回は大事にいたらなかった(十二月七日)。朝鮮半島、日本海を飛び越す武器も手にする国に対して緊張を緩めるわけには行かない。「自衛隊」の認識を新たにした国民は多かったはずだ。


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