防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2010年10月15日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 6面 11面 12面

活躍するOB シリーズ
「頑張っています」新しい職場
レキオ・セキュリティー・サービス 森山政信
警備業務ニーズ高まる
森山氏は今年5月、海自第1航空群司令部庶務班を准海尉で定年退職。54歳
-

 私は、第1航空群先任伍長勤務を最後に、平成22年5月に海上自衛隊を定年退職し、本年9月28日株式会社レキオ・セキュリティーサービスに入社しました。
 株式会社レキオ・セキュリティーサービスは、沖縄に所在し官公庁を始め、大規模施設の保安警備全般を受託する、保安・警備のエキスパートです。
 搭乗員として慣れ親しんだ那覇基地に隣接する那覇空港の国土交通省大阪航空局のレーダー棟に対する不法侵入防止の警備業務に従事し、通算二十有余年の那覇勤務で決意してきた、家族と共に沖縄在住を実現することができ、第5航空群就職援護室長以下のスタッフには大変感謝しております。
 さて、私が勤務する那覇空港内の各種施設は、航空機の安全運航には極めて重要な施設で、テロの水際防止という点においても、「毎日が実戦」との気持ちで、現役の頃とは、違った緊張感を持って勤務する毎日ですが、私がこうした新鮮な毎日を送るまでには、自分自身に対する「甘え」があったと反省しております。
 定年付きに入った頃、熱望していた企業の入社試験を受けましたが、あえなく不合格となり、自分が信じられなくなるとともに、不況の続く民間企業の厳しさ、ライバルの多さを身を持って思い知りました。
 なぜ自分は落ちたのか?先任伍長勤務を振り返り、相手の立場になって冷静に自分を分析して、面接の中で知らず知らずのうちに「お願いします」ではなく、公務員特有の「仕事は与えられるもの」という態度が見え隠れしていたのではないか?と反省して、株式会社レキオ・セキュリティーサービスを受験する際には、援護室長、室員にアドバイスしていただき面接・受験に臨み、今こうして研修を終え空港レーダー棟に勤務しています。
 最後になりますが、後輩の皆様にぜひお伝えしたいことがあります。本土の求人倍率0・53に対し、沖縄の求人倍率は0・31つまり、本土において1つの会社に10人応募すれば、5人採用のところ沖縄では3人しか採用されないという厳しい現実があります。
 こうした状況を踏まえ、退職自衛官が社会に貢献するには、自らのアドバンテージを理解した上で次の3つを念頭におき、決定しておくことが重要です。
 まず第1に「勤務地・勤務場所」を、第2に「収入」を重視するのか、第3にボランティアや趣味を重視する余暇時間を最優先したいのか、絞り込んでおく必要があります。
 この絞り込みを核に皆さまも、自衛官ならではのアドバンテージを最大限に生かし、私のように新鮮さをもって日々生活されることを祈ってやみません。


12面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc