防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年9月1日号
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ピクルス王子とパセリちゃんの
市ヶ谷台探検ツアー
目玉は“事務次官とのお話"
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 防衛省は8月18、19の両日に「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」を実施した(関連記事9面)。子供たちを対象としたこのツアーでは、防衛省・自衛隊について知ってもらおうと毎年催されおり、今年は2日間で保護者を含め209人が参加した。ビデオを使用しての防衛講座、手旗信号体験、儀仗隊の訓練見学などが企画され、子供たちは楽しみながら隊員の仕事について学んだ。
 また、今回は中江公人事務次官との懇談が設けられた。事務次官室に入った子供たちは、はじめに「こんにちは」と元気に挨拶。中江事務次官は「ようこそ来てくれました。皆さんに会えて嬉しいです」と笑顔で迎えた。ソファとテーブルに座った子供たちに「防衛省・自衛隊ってどんな仕事をしているか知っていますか?」と優しく語りかけた中江次官は、自衛隊の仕事内容や役割について分かりやすい言葉で説明した。災害派遣活動については、平成7年の阪神・淡路大震災で被災した少年を例に挙げ、「彼は災害現場での自衛隊の活動を見て非常に感動して、自分も自衛隊に入ろうと思った。そして実際に入隊して、今はハイチに行って現地の人達のために一生懸命に働いています」との話に、子供たちは真剣に耳を傾けた。そして、「今日は珍しいものを見せましょう」と前置きして、砕氷艦「しらせ」が持ち帰った数万年前の“南極の氷"を子供たちに見せるサプライズも。水が入ったコップに南極の氷を入れ、パチパチと音を立てて溶ける様子を子供たちは興味深く観察した。
 あっという間に終了時間となった懇談は最後に記念撮影をして終えた。約15分間の懇談は子供たちにとってとても貴重な時間となったようだ。

シェピー氏に感謝状
《空自幹候校》
空自英検に36年間貢献
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 6月28日、航空自衛隊幹部候補生学校長兼ねて英語技能検定試験委員長の古賀久夫空将補から、リチャード・H・シェピー氏に感謝状が贈呈された。贈呈式に家族で出席したシェピー氏は、「これは、ぼくの卒業証書」と笑顔で感謝状を受けとった。
 シェピー氏は、航空自衛隊の英語技能検定試験発足間もない昭和48年から36年間、空自英語技能検定試験問題の作成に尽力した。この間、延べ60万人以上の隊員が空自英検を受験しており、多数の空自隊員がシェピー氏の溌剌とした声を耳にしている。
 本年度から、TOEIC Bridgeが導入されたことにより、基礎試験もその任務を終了し、空自英検は一つの節目を迎えた。これまでの空自英語検定において貢献したシェピー氏は、空自英検の歴史そのもの。リスニング問題のナレーションだけでなく、試験官が練り上げた試験問題に、英語の実用文法及び軍事英語の観点から、見識豊かなアドバイスをシェピー氏から多数受けていた。

体験搭乗抽選会開く
自衛隊記念日行事
10月11日、入間基地で開催
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 平成22年度自衛隊記念日記念行事の一環で開催される体験飛行の抽選会が8月24日に防衛省で行われ、岩成真一空幕総務部長と渡●●博史空幕広報室長が厳正に抽選した。7月14日から8月16日までの約1ヶ月間にわたって往復はがきによる公募を行い、YS-11及びCH-47Jの搭乗者560人の定員に対して合計1061枚(1257人)の応募があった。当選倍率は計4.1倍に上った。今年度の体験飛行は10月11日、空自入間基地で実施される。

35普連守山
レンジャー帰還式
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 守山駐屯地第35普通科連隊(連隊長・宍戸勇1陸佐)は7月6日、部隊集合教育レンジャーの任務終了に伴う帰還式が挙行された。
 午前10時、学生15名は最終想定を終え無事守山駐屯地に帰還した。多くの隊員や隊員家族の見守る中、学生長・辰田3曹(対戦車中隊)が連隊長に帰還報告を行った。
 帰還式では宍戸連隊長が学生一人一人に対し慰労の言葉をかけるとともに、レンジャーの証であるレンジャーき章を授与した。全学生は達成した感激のあまり、目に涙していた。
 帰還式終了後、原隊や家族との懇親の場が設けられ、学生達が感謝とお礼の言葉を伝えた。原隊の隊員や学生家族からは「よく頑張ったぞ」という温かい言葉や、ペットボトルに入った水やジュースを頭の上からかける荒っぽいねぎらいがあった。いつの間にかレンジャー学生の涙顔が最高の笑顔に変わり、首に掛けられたレンジャーき章(ダイヤモンド)が、眩しく光り輝いて微笑んでいるかのようだった。

雪月花
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 60数年前に中国やアメリカ、イギリス等を相手に日本が戦争をしたことを知らない若者が多くなったと最近よく耳にする。まさかとは思うが自由と豊かさにどっぷり浸かっている彼らを見ると、それも本当かなと思いなおす。一方この若者たちと対極に位置する若者たちが多いのも嬉しいことに事実である。この人たちは、日本が体験してきた戦争を風化させてはいけないとの思いで「戦史検定」を立ち上げた。メンバーは学生や若い社会人が中心だが、防衛省始め官庁OBとともに著名ジャーナリスト、学者、大手企業経営者など有識者も協力してくれている。戦史検定実行委員のひとり、立正大学の山中翔太君は「少しでも多くの若者が戦争について、日本について考えるきっかけになってくれれば」との思いで立ち上げに参加したという。検定問題はノモンハン事件、シナ事変、大東亜戦争を通じた昭和の戦争を主題にし、帝国陸海軍建軍以降の近代戦史と当時の社会情勢、世相、常識などから出す。これらを学習することによって「日本」をもう一度考えるきっかけになって欲しいというのがねらい。検定料は3800円、剰余金は先の大戦で犠牲になった人々の慰霊、顕彰に充てる。第一回のことしは11月21日に四谷の上智大学で行う、3段階ありただ今受け付中。合格者にはNPO法人や財団法人からのマスターの称号が与えられる。前日には受験対策セミナーもあるので勉強しながら試してみるのも面白そうだ。http://www.senshikentei.org

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