防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年8月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
頑張れ!! 引間選手(元阪神内野手)
「マスターズ甲子園」目指す
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 正しき瞳 眉上げて
 仰ぐは秩父・武甲山
 ここに掲げしわが旗に
 風新しく 光あれ
 秩父農工高等学校

 引間克幸さん(53)の脳裏に、汗と泥にまみれて「グラウンドにぶっ倒れた」高校時代の思い出がよみがえってきた。はいつくばりながら見上げた郷土のシンボル・武甲山(埼玉・秩父)の霊峰。「勝って歌いたかった…」。なつかしい歌詩が、ふつふつとよみがえってきた。
 引間克幸選手、古い“トラ・ファン"なら覚えている人がいるかもしれない。1981年から88年まで阪神タイガースに在籍した内野手だった。埼玉県立秩父農工高から社会人野球の電々関東を経て阪神入り。ときには外野も守る俊足巧打のオールラウンド・プレーヤーとして、監督には調法がられていた。
 その引間選手にお逢いしたのが6月中旬のこと。母校・秩父農工高のOB戦に駆り出された同選手に、知り合いで野球部同期というM君(小生の草野球仲間)の仲介で正式にお目にかかった。そのとき、引間選手は二塁を守っていた。
 実は、3年ほど前から「マスターズ甲子園」という催し(朝日新聞社などが後援)が行われている。現役時代、夢の舞台・甲子園に出場できなかったかつての高校球児達が、甲子園頭で改めて1戦交えようという大会だ。世代を越えたOB達が、いま各地で熱戦を展開している。
 秩父農工高は創立100有余年の伝統校だが、まだ1度も甲子園出場機会に恵まれていない。それだけにOBとしては「何としても…」の執念がある。過去2回、OB戦では県大会で優勝していながら、全国大会への出場がなかったため「幻の甲子園だけにはしたくない」と「3度目の正直」を誓って、先ごろ県立川越高との決勝戦にのぞんだのだが延長11回、大逆転を喫し(12対13)てしまい、またしても甲子園は、“幻"に終わってしまった。
 「現役組も先日、3回戦で負けてしまい残念でした。でも、来年こそは…。いえ、来年ダメなら、元気で体が動くうちに、何としても…」と、改めてやる気を見せる引間選手。阪神時代の85年に、吉田義男監督で23年ぶりのリーグV、日本一奪回を達成した経験もある。OBとしてぜひ「六甲おろし」でなく母校・秩父農工高の校歌を、甲子園頭で高らかに歌い上げてもらいたいものだ。
 ちなみに、引間さんはいま、スポーツ用品の販売スタッフとして東京・池袋のデパートで終日、お客様の対応に追われている。頑張れ!引間選手、そして秩父農工高野球部OB選手たち。「甲子園」は“幻"ではないぞ。


防衛ホーム俳句コーナー
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猛禽の貌つきをして羽抜鶏   大谷弥栄
夢寐にだに忘れぬ兄の魂送る   井出かへい
船発ちし漁港俄かに蜻蛉群れ   渋谷乃里子
雑穀米炊き終戦の日の近し   ジョンズ美加子
帰省子の良く寝て食べて良くしゃべる   大平光枝
亡き母の針目確かな紺浴衣   佐藤汀舟
日蝕の終るけはいに蝉の声   山口寛子
弁慶の引きずりしてふ鐘涼し   小田知佳
作務僧の掌に二つ三つ茗荷の子   早坂洋子
山道に揺らぐ火は皆霊送   井戸田盛男
検診を終へし安堵の夏休   守家政子
今朝秋や補聴器で聴く風の声   栗原 勝
コンビニの玻璃戸に写る青田波   立川美佳
屋上に星空仰ぐ端居かな   關 由紀夫
水入らず法事のあとの鮓を食ぶ   佐藤智美
盆踊唄の自慢の母恋し   平山 梢
一掬ひ黙して足しぬ氷菓売   東 秀文
   選 者 吟
容赦なき風に晒され稲は穂に   成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)
  「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏 TEL042・796・0961〉へご連絡下さい。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
She doesn't mix words
シー ミックス ダズント ワーズ
彼女は率直にものを言うんだ
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 Hi!皆さん。いかがお過ごしですか。8月ですね。暑中お見舞い申し上げます。各地では記録を塗りかえるような猛暑が続いています。水分と睡眠を十分にとって健康管理に気をつけたいものです。集中豪雨やゲリラ豪雨で被害にあった地域の方々にもお見舞い申し上げます。

 今回のフレーズは、“She doesn't mix words"、「彼女は率直にものを言うんだ。」です。mixは異種なものを混ぜるという意味があります。一直線なものの見方、言い方を表現できます。他の表現では、“She speaks frankly."ですね。英語は、結論を先にいいます。その後に必ず理由をつけていきます。結論+理由が必須の要素になりますが、日本語は、はっきりとものを言う代わりに、いろいろな表現を使って相手に真意を伝えようとします。文化の違いですね。ただ、英米人と話すときには、結論+理由の「理由の部分」をしっかり説かなければ、始まりません。そこから会話が始まるからです。「簡潔」、「短切」をもとに、会話をすることになれると、社会ではかなり個性的にとられます(笑)。わかりやすく、ゆっくりと会話をする技術も必要だと、最近は感じております。

 率直な物言いは、そろそろ卒業して、何事も受け入れていく心が必要なのかもしれません。猛暑が続きます。ご自愛ください。この猛暑の中で、すくすくと育っていく植物も目にします。真っ青な空とみずみずしい緑に一時の涼を探すのも、夏の風物ですね。毎日を楽しくストレスをためない、陽気な生活を心がけていきましょう。See ya!

〈スワタケル〉


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