防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年8月1日号
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近代五種全日本選手権大会
三口陸士長が初優勝
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 7月2〜4日、自衛隊体育学校(埼玉県朝霞市)及び新座市及びJRA馬事公苑(東京都世田谷区)で第50回近代五種全日本選手権大会・第1回女子近代五種選手権大会が開催され、男子は三口智也士長が初優勝。女子は昔ひとみ海士長が準優勝の成績を収めた。
 〈男子〉
 自衛隊体育学校所属の三口智也陸士長がコンバインドで逆転し、第50回という記念すべき大会での念願の初優勝を飾った。2位には藤森勇希3曹(自衛隊体育学校)、3位には野口隼人3曹(自衛隊体育学校)、4位藤井真也3曹、5位富井慎一3曹、7位岩元勝平士長、8位佐々木弘樹3海曹、9位花里直也3海曹、10位に井元貴規海士長と10人中9人を自衛隊体育学校が独占し、団体でも自衛隊体育学校Bチームが優勝した。
 試合後、三口3曹は「W杯でファイナル(決勝進出)することができ、その勢いのまま全日本選手権に持って来れました。今後は9月の世界選手権では決勝進出を、そしてアジア大会ではメダル獲得を目標に頑張って行きたいと思います」と語った。
 〈女子〉
 昨年12月に今大会のプレ大会として行われたジャパン・オープンで優勝した昔ひとみ海士長は今大会では黒須成美選手(JSM)に及ばず初代近代五種全日本女王の座を逃したが、この競技をはじめて3年目でありながら、馬術ではミス1の1180点(2位)、フェンシングでは20勝10敗の972点(1位)、水泳では2分22秒83得点1088点(1位)という成績で、著しく成長したことが認められ大会終了後に理事長杯が贈られた。ロンドンオリンピックでは女子2人を出場させたいという思いから昔士長に対する期待は少なくない。試合後、昔は「負けたことを糧にもっと強くなれるように頑張ります。今後はオリンピック選考がかかる来年のアジア選手権に向けて精進していきたいと思っています」と語り悔しさを噛み締めていた。
〈ボクシング国際大会〉須佐3陸尉V
 6月27日〜7月3日の間実施されたアマチュア・ボクシング・カザフスタンプレジデントカップ国際トーナメントで自衛隊体育学校の須佐勝明3等陸尉がバンタム級(54kg級)で優勝した。アマチュアボクシングの国際大会で日本人が優勝するのは久しぶりの快挙となる。須佐3尉は平成20年に一時引退したが昨年の7月に復帰し、その4ヶ月後の11月に行われた全日本選手権で見事優勝。日本のアマ・ボクシング界では珍しいノックアウトできるハードパンチャーで、ファンも多い選手だ。(以上、体校広報)

防衛省チーム大活躍!!
《第54回官庁ソフトテニス選手権大会》
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 防衛省ソフトテニス部は7月10日、電気通信大学多摩川グランドコートで実施された、平成22年度『第54回官庁ソフトテニス選手権大会』(主催:官庁庭球連盟)に参加した。
 梅雨時期心配された雨は未明に止み、強い日差しと蒸し風呂の様な暑さの中で、防衛省をはじめ文科省、経産省、総務省、公正取引委員会、そのほか郵政GPや東京電力の官庁連盟加入団体が参加して実施された。
 今年からの試みで、大会参加規模を拡大し連盟技術向上を図るため、ダブルスの1名は官庁連盟以外からでも参加可能となったため、例年以上に質の高い熱戦が繰り広げられた。防衛省からも省OB・協力者4名を含めた12名6ペアが、一般と、壮年(45才以上)の部に参加した。
 午前中それぞれ予選リーグが実施され、一般の部には4ペアが参加した。
 井上3佐(陸三宿、衛生学校)、平久江3佐(陸相馬原、12旅団司令部)は大いに健闘したが、惜しくもトーナメント進出を逃した。しかし、鴇田(ときた)士長(空入間、1高群)と福山1曹(陸市ヶ谷、通信団)は、各ブロックを全勝で勝ち抜けた。
 壮年の部には2ペアが参加し、小山元3佐(埼玉地本OB)・千川2佐(空目黒、幹校)ペアは苦しみながらも、磯口1佐(陸朝霞、中央即応集団司令部)・新沼(浦和)ペアとともに、各ブロックを勝ち上がった。
 昼過ぎの決勝トーナメントは、一段と暑さ厳しい条件下で実施された。一般の部準決勝は、体力に優れる防衛省ペアが経済産業省、郵政GPをそれぞれ破り、ともに決勝に進出した。壮年の部準決勝は、防衛省同士となり、小山・千川ペアは3位決定戦に回ることになった。3位決定戦では、当初は一方的に攻められ劣勢の0―2からの3ゲーム目、小山が粘りを出すと防衛省の応援にも熱が入り、千川が要所で勝負強さを発揮すると相手のミスを誘い、大逆転で3位入賞を果たした。
 決勝は、3位決定戦大逆転の余韻が残るなかで実施され、一般の部は、鴇田・森(大宮)ペアが福山・太田(所沢)ペアを若さとスピードで押し切って初優勝。壮年の部は、磯口・新沼ペアが東京電力をストレートで圧倒して、一般・壮年のW優勝と4ペア入賞という快挙を達成した。
 また、6月に実施された全日本スポーツマスターズ埼玉県予選で、福山1曹が県代表に選出され、9月に三重県での健闘が期待されている。
 外薗顧問は「部員の活性化と目黒・朝霞での月2回の練習会の成果である。10月の団体戦連覇に向けて、大いに鍛えるとともに、部の交流を図りたい」とコメントしている。
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 ※防衛省ソフトテニス部は団体戦に向け、毎月2回、第2土曜日は目黒、第4土曜日は朝霞で午後から練習している。問い合わせは、通信団福山1曹(8―6―42048)まで。

第12期生殉職生徒顕彰行事
「学校安全の日」
安全意識を再確認
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 高等工科学校(学校長・市野保己陸将補)は7月2日、平成22年度「安全の日」として、第12期生殉職生徒顕彰行事を実施した。
 この行事は、昭和43年7月2日、第12期生13名が殉職する訓練事故が発生したことを教訓に、その翌年から「殉職生徒追悼式」を行うようになり、その後、平成13年からは第12期生顕彰行事として、殉職生徒の追悼及び生徒・職員の安全意識の高揚を狙いに実施している。
 当日は、梅雨の合間の晴天の中、1分間の黙祷の後、学校長が殉職生徒に対し追悼の辞を捧げ、「再びこのような事故が起こらぬよう、自らを戒め、安全管理に最善を尽くします」と御柱の前で誓った。
 そして第12期生代表者(同期生会会長)の稲村孝司氏からは「任務に殉じた13人(とも)よ、諸君の志は我等の胸に生き、諸君の掛け声は武山の学舎(まなびや)に響き続けている」と顕彰の辞が捧げられ、最後に参列来賓、職員・生徒代表者による献花がしめやかに行われた。
 学校では、富士野営訓練(第3学年)、水泳訓練(第2学年)と訓練のピークを迎える中、安全意識の高揚を図りつつ、訓練成果の向上を図っていくとしている。

自衛隊サポーターズ
「市民の興味を惹きたい」
榎本 隆氏
「自衛官募集・援護」
東松山プラザに託す夢
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 埼玉県東松山市在住の榎本隆氏は61歳。中央電子工業株式会社会長の職務の傍ら、埼玉地本後援会会長を務めている。3年前には自社事務所を兼ねた賃貸ビルを新築。1階の一部を埼玉地本のPR施設「東松山プラザ」として、採用説明会の会場等に役立てている。人も知る自衛隊サポーター。
 ―東松山駅から徒歩数分、踏み切りのすぐそば。抜群の立地ですね。
 榎本氏 全面ガラス張りで開放感があるでしょう?仕事柄細かい作業が大好きなので、自分で組み立てた物も含め、大スケールの艦船、航空機の模型等を展示して人目を引く工夫をしています。目の前の道は通勤・通学路で、夜間は、ガラス張りのため部屋の照明が目立ちます。「一体何の施設?」と、間近に近づき眺めて行く方が大勢いらっしゃいます。自衛隊のPRは元より、地域の防犯にも役立っているのではないでしょうか。
 ―埼玉地本後援会に長年に渡り貢献していらっしゃいますが、その経緯は。
 榎本氏 30代で会社を起こして10数年が経過した頃、当時の埼玉地本後援会会長の青木正男氏(現名誉会長)と知り合いました。会社も軌道に乗り先々の目途も付いていました。「これから先の人生で自分に何が出来るのか」と悩んでいたタイミングでもあり、青木氏の勧誘で防衛懇話会やJAGUARに参加するうち、「自衛隊のために力を尽くそう」と考えるようになりました。知れば知るほど、「自衛隊は必要不可欠な存在なのだ」という思いが深まっていきました。
 私は長い間スレ違いの半生を送ってきましたが、もっと若い頃に自衛隊と出会っていたらと、悔やまれてなりません。市民の皆さまに自衛隊に親近感を抱き興味を持って頂ければ、その中から自衛官を志望する若者が現れることはもちろん、私のように自衛隊と縁深いお付き合いをされる方が増えていくのではないかと期待して、道行く人の目に止まる当施設の運営を始めました。スタートしてから3年になりますが、大いに手応えを感じています。
 ―今後の目標は。
 榎本氏 私が採用に携わった自衛官の皆さんは短期間で立派に成長されます。若くして退官される方も多く、優れた能力を持つ早期退職者の皆さんの再就職支援を今以上に手厚くするためのサポートを、当地区だけでなく各地と連携して行えたらと考えています。〈シリーズ3〉

 自衛隊には全国津々浦
々で応援して下さる民間の方が沢山おられます。そんな皆様方の「自衛隊に対する愛情」を紙面でご紹介するのが当欄の趣旨です。企画趣旨に合致した市民サポーターにお心当たりがございましたら自薦・他薦頂きたくお願い申し上げます。koho@boueinews.com


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