防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年8月1日号
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寄せ書き

初級陸曹になって
第36普通科連隊(伊丹)  3陸曹 庄賀 光
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 第4陸曹教育隊における半年間の教育入校を経て、今年から3等陸曹の階級章をつけることになり、見えない何かがずっしりと自分にかかるのを感じます。
 初級陸曹として最初の1年目である今年は、いま自分ができること、やるべきことをよく見つめて考え、自分のため、部隊のためにはどうあるべきかを確立することを目標とします。
 今、世界恐慌など、様々な情勢により暗雲が立ち込めており、日本もそれに取り巻かれています。日本と同じく自衛隊も時代の流れとともに変わりつつある時期であり、この現在の状況下において負けないように強くならなくてはいけません。
 第5中隊要望事項でもある「強くなる」を良く噛み締めて、自分がなにをできるかを考え、ひいては部隊の精強化につながるよう、日々精進していきたいと思います。
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部下を率いる決意
第13普通科連隊(松本)  3陸尉 井出拡作
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 「井出3尉」と、いつの間にかそう呼ばれる時が来ました。去年12月に幹部候補生学校を卒業し、第13普通科連隊で隊付教育を受けた4カ月は本当にあっという間でした。3尉に任官して少々時は経ちましたが、任官したばかりの時は「井出3尉」と呼ばれても「ん?誰それ?」と自分でも思ってしまうぐらいでしたが、やっとそう呼ばれても少し照れくさいぐらいに慣れることができました。
 私は以前、他部隊で勤務していましたが、より大きな仕事がしたい、部隊を動かしてみたいという漠然とした思いで幹部自衛官を目指しました。幹部候補生学校を卒業してもまだまだ漠然としていましたが、初めて隊員たちの前に立った時に一人一人の顔を見たことで、この目の前にいる隊員たちを率いていかなければならないのだという決意が自分の中に生まれ、人を率いるものとしての覚悟ができ、今までの漠然とした気持ちを一気に吹き飛ばしました。
 隊付教育中、隊員達は本当に親切で、幹部自衛官になる者として扱ってくれました。このような良い雰囲気の部隊で教育を受けることができ、とても感謝しています。
 隊員たちと良く接することができたこと、また幹部としての見方から捉えた部隊の実情を理解できたこと、部隊の諸先輩方から教えて頂いたことは全てが今後の糧になると確信しています。今後、幹部自衛官として勤務していきますが、今も将来も大きく期待されている自衛隊の核心にして革新となるべく、職務に邁進していきます。
 後ろを振り向けば私に続く24人の部下がいます。部下たちに追い越され、見放されて部下たちの背中を見るのではなく、部下たちが辛い時、苦しい時に私の背中を見て安心してついて来ることができるよう全力で突き進んでいきたいと思います。
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鳥もいいですよ! 
遠軽駐屯地業務隊(遠軽)  3陸曹 田中穣二
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 昨年の5月頃、下宿で借りているアパートでインコを飼い始めました。
 きっかけは、アパートを一緒に借りている友人と話をしていて、「暇なのでペットを飼おう」という話から始まり、犬は大変だという話もあり、私が昔インコを飼っていた経験から、「それじゃあインコで」という経緯で、インコを飼うことになりました。
 飼ってみると鳥も意外に大変です。
 エサを食べなかったり、全然懐かなかったりと、苦労しましたが、インコの育成本を買って色々と勉強したので、今年に入って漸く懐くようになってくれました。
 今では自分の子どものように可愛がっていて、部屋には欠かせない存在になっています。
 鳥を飼っている方は少ないと思いますが、なかなか鳥もイイですよ!もし、これから鳥を飼う方がいるなら、飼育法・楽しみ方等をアドバイスできたらうれしいです。
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消防訓練を見学して 
石井安紀子 (東部方面航空隊=立川、石井伸明2陸曹夫人)
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 陸上自衛隊(訓練当日は、東部方面航空隊のほか、第1師団飛行隊も参加)と消防署が協同して行う訓練という、普段なかなか見ることが出来ない訓練を、家族の部隊見学として見せていただきました。
 特に消防訓練を間近に見て、皆さんのきびきびとした動きやヘリコプターによる空中消火の迫力に大変感動し、常日頃の訓練の賜物と感じました。
 また、部隊の方から様々なお話を伺う事も出来ました。
 隊員の皆様のお仕事を垣間見られた非常によい機会となりました。
 お仕事中訓練の邪魔ではないかと心配でしたが、皆さん親切にしていただき感謝しています。
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私の父
高橋 麻衣(第34普通科連隊=板妻、高橋勝陸曹長長女)
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 私の父は中卒です。だけど自衛隊で学生に教育をしているという話を聞きました。私は父が3曹教で区隊長をしていた時に学生さんから貰った色紙を見ました。それには父に対しての感謝の言葉であったり、尊敬の言葉が書いてありました。
 中卒の父でも人に物を教えてこれだけたくさんの人に感謝されていて、すごいなと思いました。父はよく、「何事もやれば出来る」と言います。実際こういう父を見ていると、その言葉は決して嘘では無いと思います。私もそんな父を見習って苦手な勉強でも、「何事もやれば出来る」精神で頑張ります。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
医療法人社団五稜会病院  菅野 弘
菅野氏は平成18年7月、札幌地域援護センターを2空尉で定年退職。57歳
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 平成18年、初夏の香り漂う頃、雄大な豊平川の川沿いに隣接する札幌駐屯地、札幌地連(現札幌地本)札幌地域援護センターを最後につつがなく自衛隊を退職し、優秀な援護マンのお陰で医療法人社団五稜会病院に再就職することができました。病院の総務課員として、毎日が職員・外来患者さんの送迎業務と、屋内外の営繕及び患者さんの対応等で、入職当初は不安と戸惑いと緊張の日々でした。
 しかし、当病院は新任者教育が充実し、職場の雰囲気も非常に良く、何の障害等もなく現在まで元気にはつらつと職務に励んでいます。
 当病院は、昭和48年田中病院として札幌市北区篠路に創立した、伏古川やタマネギ畑など緑が多い医療環境に恵まれた病院です。平成2年法人化し五稜会田中病院となり、平成9年現在の医療法人社団五稜会病院に名称を変更しました。
 平成14年には、病院利用者のニーズに応じたより良い医療環境にするため、思春期・ストレス病棟や療養病棟を増設し、平成16年「病院機能評価機構認定取得」をしました。これは患者さんが安心して質の高い医療を受けられる病院であるか審査する医療機能評価で、昨年バージョンアップ審査を受審しましたので更新認定の予定です。
 職員は「情熱と個々への配慮」を理念として地域医療と連携をし、精神科・心療内科の基幹病院としての役割を担い、医療等の情報開示を行い患者さんとの信頼関係を大切にした診療を行っております。
 総務課員は管理業務のスペシャリストとして、「安心」「安全」をモットーとして質の高いサービス向上に努めるとともに、光と緑を基調とした心を癒す優しい空間作りに心掛けています。
 また、道内病院対抗ソフトボール大会に参加したり、院内対抗ボーリング大会に参加したりと、体力の維持とストレスを発散できる充実した余暇を過ごしています。私は平成20年から防火管理者の命を受け、毎日の業務の中でその重責を痛感しながら、病院という特殊な環境が求める防火管理について日々勉強させていただいております。
 当病院は病床数193床、1日平均約300名の入院及び外来患者様が出入りし、170名以上の職員がそこで働くため、きめ細かい指導や実践的な防火訓練等が求められ、「火災は絶対に起こさない」「起こさせない」という大原則のもと日々緊張しながらも探求心を持ちながら、防火管理業務を行っています。
 定年を迎える隊員の皆さん、「仕事がおもしろくない」「辛い」と思うまえに、その仕事のことを学び、理解し、仕事の辛さと喜びを味わいながら「仕事に面白味を感じる」ように前向きに考え、「面白味」を引き出すことができれば達成感や充実感を得ることができます。楽しく仕事をするため、自分の仕事について考え「面白味」を探し出してはいかがですか。


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