防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年7月1日号
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寄せ書き

企業研修生を指導
普通科教導連隊(滝ヶ原)1陸曹 本田佳章
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 4月上旬から5月中旬までの間、県内外の5企業約137名の隊内生活体験を教官として担当しました。
 教育開始にあたり、教官として担当する企業がどのような教育を要望しているか事前に細かく聞き、企業の要望に応えることを追求する事、教官、助教の意思の疎通を図り一貫性のある教育をする事を着眼事項として教育を実施しようと考えました。そして、自衛隊という組織のことを何も知らず不安を抱きながら駐屯地を訪れた各企業の研修生達に対し、「なぜ、企業側は君達に貴重な時間を割いてまで自衛隊の隊内生活を体験させるのか」「君達にここで何を学び取ってもらい、今後社員及び社会人としてどのように実践してもらいたいのか」を各人毎よく考察して、その修養の場としてとらえ、強い目的意識をもって今回の隊内生活体験に臨むよう要望しました。
 研修生達は、慣れない生活環境の中で戸惑いながらも、体験を重ね、指導を受けるに従い、団体生活における時間観念を認識し始めました。この間、雪が降る中での規律訓練(分隊教練)や連隊責任で実施する体力練成等、団結力(チームワーク)を養う機会を多く与えることにより、お互いを思いやり、協調性を持って行動するようになり、自己中心的な考え方では物事に対して通用しないことを認識し、その中で規律心を養い責任感と積極性の涵養を図ることが出来るようになりました。これも、休む時間もなくして、研修生に直接指導してくれた助教の指導の成果だと思います。
 今回参加した研修生の皆さんにはこの隊内生活体験の中で得た貴重な経験を業務及び日常生活に活かし、立派な社員また社会人として自信と誇りをもって社会に貢献出来るよう、成長して頂きたいと思う次第です。
 最後に、教官として各中隊からの助教等の協力のもと、無事に隊内生活体験が終了することが出来たことを深く感謝するとともに、この経験を今後の職務に活かし日々精進していこうと思います。

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我が家の長男坊
第12普通科連隊(国分)2陸曹 内田勝栄
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 平成20年に香川から4年ぶりに帰ってきて、やっぱり地元国分はいいなと感じました。香川では勤務内容には多少の違いや不便なところがありましたが、快適な生活をしていました。それでは、我が家の長男の事を題材にして書きたいと思います。
 善通寺に小学校1年生の夏に編入し4年生から軟式野球を始めました。私の成しえなかった野球を楽しんでもらおうと入部させました。まったくの基本からで投げ方からバッティングまで、夕方遅くまでやっていました。もちろんレギュラーを取るなんて早いし、たまに練習試合に出る程度でした。
 国分に帰ってきて国分南小学校の軟式野球部に入部しました。地道な練習とそれまでの経験を生かし何とかレギュラーを取ることができました。セカンド・サード・外野手もこなしてたくましい存在にまで成長してくれました。
 宿題はいつも学校の授業が終わり、練習までの間に済ませていました。「野球のせいで学力が下がったらやめさせるぞ」との約束をしていたからです。野球がやりたいがために宿題は早く済ませていたようです。友達にしても球友を沢山つくって有意義な生活が送れたのではなかろうかと思います。
 今春小学校を卒業して中学校へ入学しました。中学では部活動としての野球はしていませんが、弟と毎日キャッチボールをやつています。
 最近中間テストがあったらしいですが、小学校のテストと大分違うことに戸惑っていたようです。将来どの様な職につくかわからないですけれども、野球魂を思い出して悔いのない中学校生活を送ってもらいたいです。
 親父としては、自衛官を目指してもらいたいと期待しています。

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夫婦二人三脚で
三瓶未来(第25普通科連隊=遠軽 三瓶健太3陸曹夫人)
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 今回このような機会をいただいたので、普段言えない私から見る夫について書きたいと思います。
 私達夫婦はまだ結婚して一年にも満たない新米夫婦です。
 自衛隊の家庭ならどこも同じだと思いますが、旦那が家を空けることが多く、夏なら1ヶ月以上いない時もあります。1ヶ月の間に1回は家を空けられると、私自身も不満になり、わかっていながらつい文句が口から出る時があります。
 そんな時夫は、「本当にごめんな。いつもお前には迷惑ばかりかけているな」と、決まって口にするのです。辛くて本当は行きたくないはずなのに、それを責める私を叱りもせず、慰めてくれます。
 仕事から帰ってきて疲れているはずなのに、ご飯支度をする私の近くに来ては何かと手伝ってくれたり、率先して家事にも協力してくれます。そんな夫だからこそ、仕事に集中できる環境にしてあげたいと思えるのです。
 これからまだまだ色々な壁があるだろうけど、仕事熱心で優しい夫と、これからもずっと二人で乗り越えていければ良いと思います。

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娘の将来
川口鮎美(第20普通科連隊=神町、川口成樹1陸曹夫人)
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 うちの娘(長女・愛美)、只今8歳。小学2年生になります。ある日、授業で将来の夢を話し合うことがあったらしいのですが、娘は「今、すごく楽しいので、将来のことは大きくなってから考えます」と答えたらしい。
 どんなに自衛官の父親の一生懸命に仕事をしている姿を見せたところで、それは、それ。でも己の今の状況を楽しいと感じ、更に自分の意見を臆することなく伝えられる娘を、私は誇りに思います。

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ギターの魅力
第12普通科連隊(国分)陸士長 留野将司
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 私がギターを始めたきっかけは長渕剛のコンサートを見てからだ。
 5万人もの観客をギターと声だけで沸かせている姿を見て自分もやってみたいと思った。貯めたお金でギターを買ったのはいいが周りには教えてくれる人、ギターを弾ける人はおらず、独学で譜面の読み方や弦の押さえ方を勉強し、今では路上ライブや結婚式の余興等で披露できるまで上達しました。
 演奏を終えた後、お客さんの拍手が会場に鳴り響くあの瞬間はとても気持ちがいいです。皆さんも憧れのミュージシャンがいたら是非ギターを弾いてみてはいかがでしょうか。


活躍するOB シリーズ
「頑張っています」新しい職場
弘済企業〈株〉松本出張所 松宮孝男
松宮氏は平成21年1月、松本駐屯地業務隊を3陸佐で定年退職。55歳
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 私は、松本駐屯地業務隊の勤務を最後に、平成21年1月に陸上自衛隊を定年退職いたしました。
 再就職は、長野地本援護センターのご尽力により、「弘済企業株式会社」に退職の翌日に入社することが出来ました。お陰様で、慣れ親しんだ駐屯地で、もう一度勤務することができ、自衛隊援護関係者の方には大変感謝しております。再就職による勤務環境の変化が一番精神的に辛いと思っておりましたので、この点の苦労が無く本当に助かっております。
 さて、ご存知のとおり弊社は、隊員皆様の福利厚生のひとつであります団体傷害保険を中心に営業活動しております。昨日までとは違い、今では営業マンとして、180度立場が逆転しまして毎日が緊張と勉強の繰り返しでした。気が付けば、あっという間に1年が過ぎていましたが、幸いにも、本社と各出張所との意思の疎通は非常に良く、離れていることを感じさせない会社で、新米の私でも駐屯地の皆様にご迷惑をかけずに業務ができ、助かっております。これも、弊社の諸先輩方が築かれた財産であると深い畏敬の念をもって勤務しております。
 また、弊社の営業活動基本原則に「隊員のための」と謳われており、常に隊員皆様の力になれるよう、それぞれの駐屯地等において、精進・努力を続けております。私も諸先輩方の気概とやる気を一日も早く吸収して、隊員皆様のお役にたてるよう努力をしていきたいと思っております。そのためには、適正な業務の推進、確実な規則の理解と処理が必要となります。つまり、人生いつまでも勉強が必要だということです。
 最後になりますが、社会に出て思うことは、第二の人生は、新たな出発であり、全てが新しいということを意識することが重要で、だからこそ、新たなことを探求する旺盛な向学心と目の当たりに出現する問題や課題に向かってゆくバイタリティーを持たなければならないということです。そのためには、やはり体力も必要であると痛感しております。定年を目前としている皆さんは、心と身体の若さを保つように心がけてください。


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