防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年6月1日号
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防府南が「優勝」に輝く
空自剣修会剣道大会
初めて団体戦を実施
武道の重要性、再認識図る
《熊谷》
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 航空自衛隊剣修会剣道大会が2月26日、埼玉県・熊谷基地で、北は千歳基地(北海道)から南は新田原基地(宮崎)まで、航空自衛隊各基地等20部隊から約170名が参加し、実施された。
 大会は、空自武道大会が、平成14年度以来実施されていない中、近年、空自においても武道の重要性が再認識され、一部の部隊で武道大会が復活している中、空自レベルの大会が未実施の状況であることから、剣道6段以上の空自隊員で構成する剣修会(会長・村上和彦1空佐以下会員約70名)が開催を呼びかけて、平成19年から実施し、熊谷基地の第4術科学校及び航空教育隊の支援を受けて実施されているもので、今回で4回目。
 大会は、全自剣道大会(2月27日、28日、朝霞駐屯地)参加のため、空自参加チームの殆どが熊谷基地に宿泊する機会を捉え、同大会に向けての前哨戦、事前訓練及び指導者養成を目的としている。過去3回、試合は、個人戦(初段〜5段各段、6段以上、女子)のみを行っていたが、今回から個人戦(6段以上、5段以下、女子)のほかに、団体戦も実施、団体戦優勝チームには、熊谷基地司令杯が贈られた。
 大会では詫摩浩士中空副司令官や國分雅宏熊谷基地司令らが視察する中、各部門で、熱戦が繰り広げられた。閉会式終了後は審判役員も含め全員で稽古会を行い、相互の技量向上と親睦を深めつつ、全自大会における上位入賞と今後の精進を誓い大会を終えた。
 試合結果は、〈団体戦〉優勝・防府南、第2位・築城、第3位・管制群及び百里、〈個人戦6段以上の部〉優勝・松尾技官(奈良)、第2位・杉本1曹(奈良)、第3位・関本3佐(岐阜)、高本曹長(芦屋)、〈5段以下の部〉優勝・松本士長(春日)、第2位・中村3曹(芦屋)、第3位・袴田3曹(百里)、廣幡士長(千歳)、〈個人戦女子の部〉優勝・園田2曹(浜松)、第2位・上遠野1士(岐阜)、第3位・牛島3曹(築城)、伊藤士長(小牧)。
 なお、団体戦優勝の防府南は、全自大会団体戦においても、5回戦(ベスト16)まで勝ち上がり、3位入賞した北熊本Cに接戦を展開した上に惜敗したのをはじめ、空自参加チームの多くが、陸自や海自チームとの対戦となる緒戦を突破し活躍、それ以降の対戦でも善戦、個人戦についても、6段以上の部で優勝した松尾技官(幹候校)が、全自大会でも6段以上の部で3位に入賞するなど、この大会の成果が随所にみられた。
 航空自衛隊剣修会としては、将来、空自武道大会が復活することを願いつつ、この大会を継続していきたいとしている。


日米の絆深める
米国人講師に謝恩行事
《2術校》
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 第2術科学校(校長・金久保和司海将補)は3月27日、同校グラウンドで米国人講師とその家族に対する謝恩行事を催した。なお、今年は、日米安保改定50周年の節目に当ることから、横須賀市、元陸上自衛隊東部方面隊オピニオンリーダー副会長ほか自衛隊関係者を来賓として招き、日米、そして地域との交流を深めた。
 当日は花冷えが残るものの天気に恵まれ、また、約140人の参加者の熱気に刺激され、それまでの寒気に震えていた一分咲きの桜も、行事の進行とともに花を開かせていた。
 行事の開始にあたり、金久保校長から、来賓の紹介と関係者への記念品贈呈後、講師に対する感謝に加え、伝統ある2術校での英会話教育での協力と参加した日米の家族、関係者が良き隣人としての絆を深めることが、日米同盟同様に、両国の更なる発展につながると挨拶があった。
 続いて、米国人講師代表のグッドウィン大佐夫人から、桜は日本の象徴として広く知られていること、また日米両国の友好関係が、これからも続く「親愛の情ときざし」であるように願望していると挨拶があった。
 謝恩行事恒例となっている英語課程学生による英語劇は、「赤頭巾ちゃん」が披露され、ぬいぐるみ姿の学生が時折見せる英語のジョーク、コミカルな演技に観客からの笑い声が止まず、惜しみない拍手が送られた。
 また、少林寺拳法の演武では、厳粛、機敏な動きに感嘆の声があがった。
 総員参加の「○×クイズ」では、正解が発表されるたびにハラハラ、ドキドキする無邪気な子供たちの反応や応援する家族の微笑ましい姿があった。


「ミニストップ」オープン
盛大にセレモニー開催
《守山駐屯地》
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 4月1日、守山駐屯地厚生センターに駐屯地売店がミニストップとしてリニューアルオープンした。
 当日は、共済組合の公募による金鯱会(食堂等)及び国の公募によるミニストップとの合同セレモニーが開催された。
 守山駐屯地司令・深津孔陸将補による挨拶から始まり、関係者7名によるテープカットが行われ、盛大にオープンされた。


安全祈願祭、観桜会を開催
《玖珠駐屯地》
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 自衛隊協力会なぐさ会主催の玖珠駐屯地安全祈願祭が行われた。4月2日午前8時30分より「安全の塔」の前で大関雅宏駐屯地司令以下各大隊長及び隊員約900名となぐさ会員とで厳粛ななかにもしめやかに本年度の隊員の無病息災と安全無事故を祈願した。
 この「安全の塔」は平成2年4月10日、戦車の事故により殉職した隊員の部隊葬が盛大に行われた後、慰霊碑の話があり、平成3年度のなぐさ会の総会で建立を決議し、平成6年7月20日「安全の誓いの塔」の除幕式が行われた。以来毎年7月に玖珠駐屯地の安全祈願祭が執り行われていたが、平成21年度より年度初めの4月に行われるようになり、今年は4月2日に行った。
 また、自衛隊関係者約300人が集って観桜会も開かれた。


市来3陸尉、重留2陸曹が巡察中に重症の男性を救助
《滝ヶ原》
感謝の礼状届く
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 評価支援隊戦車中隊に所属する市来衛3尉と重留義弘2曹の2名が昨年10月17日、演習場巡察の際にバイクで転倒事故を起こした男性を救助していたことが、この男性からのお礼状が富士学校長宛に届き善行が確認された。
 その日、市来3尉と重留2曹は県道23号(御殿場登山道)馬返し付近を御殿場方向に走行中、道路上にオートバイが転倒しているのを発見し、付近を捜索したところ、道路脇深さ1・5mの側溝に男性が倒れているのを発見した。二人は直ちに救急車を要請するとともに男性の身体保護及び2次被害を防ぐため道路上のオートバイを移動させた。男性は直ぐに駆けつけた救急車で富士虎ノ門病院に搬送、右手首粉砕骨折、左足大腿部骨折などの重傷だった。
 男性は日本ランドスキー場「イエティ」からの帰り道、タイヤが滑りカーブを曲がり切れず転倒、ガードレールに衝突しそのまま側溝に投げ出された。意識はあったものの、骨折等で身動きが出来ず困り果てていたところ、頭上から「大丈夫ですか」の声がかかったという。男性は手紙の中で「もし事故のタイミングが悪く二人に発見されなければ、見つけにくい場所で、しかも冬季。最悪の事態も考えられた。処置の的確さから、第一発見者が自衛隊員であった事の幸運を決して忘れません」と喜びを綴っている。
 男性は約4ヶ月半に及ぶ入院生活とリハビリにより4月から無事職場へ復帰。現在は軽いジョギングが出来るまで回復したという。救助した二人は災害派遣を除き一般人の事故救助は初めての経験だった。手紙を読んだ二人は「元気になられたようで本当によかった。我々がした事は当然のことです。無事に職場にも復帰された様子で嬉しい限りです」と謙虚に語った。
 後日、二人の善行に対し駐屯地司令から褒章状が授与され、また重留2曹には、4月27日、人命救助による功績に対し陸上自衛隊最先任上級曹長顕彰が評価支援隊会議室において陸上自衛隊最先任上級曹長(下浅勝雄准尉)から授与された。


交通安全意識高める
《大宮駐屯地》
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 大宮駐屯地(司令・山澤將人陸将補)は、4月6日から15日の間、春の全国交通安全運動に合わせて様々な交通安全活動を行った。
 期間中、駐屯地最先任上級曹長や駐屯地曹友会長をはじめとする隊員が登・退庁時の交通安全指導や各種交通安全パンフレット等を配布したほか、交通安全関連ポスター及び交通事故写真を掲示、隊員の交通安全意識を高めるため様々な関連行事が実施された。
 また、9日に埼玉県トラック協会インストラクターによる安全運転体験車「サイト君」の展示・体験が行われ約100人が参加、ドライビングシミュレータをはじめシートベルト効果や夜間の視認性体験など12項目の装置を体感した。
 14日午前中には埼玉県警交通機動隊白バイ隊による自動二輪車等の安全講習並びに実技指導が実施され、二輪保有隊員13名が参加した。参加した隊員からは「パイロンスラローム、40?/時の急制動及び加速・回転・制動走行など、普段実施できない操作を体験でき、各種道路状況に対応できる運転技術を身につけることができた」などの声があがっていた。
 午後からは埼玉県警本部交通部交通企画課の佐藤警部による交通安全講話が行われ、「高齢運転者等専用駐車区間制度」「飲酒運転」「安全な車間距離の保持」の重点項目について説明があった。
 講話を聞いた約200名の隊員は、より交通安全に対する意識を深めることが必要と認識していた。


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