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自衛隊ニュース   2010年5月1日号
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危険業務従事者叙勲8〜11面
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初の南極観測支援を終え2代目「しらせ」が帰国
しらせ
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 第51次南極地域観測協力を行った砕氷艦「しらせ」(艦長・小梅三津男1海佐以下約180名)が4月9日、約5ヶ月間にわたる南極往復の初航海を終え、東京・晴海埠頭に到着した。「しらせ」艦上で行われた帰国行事には赤星慶治海幕長、高嶋博視統幕副長、松岡貞義横須賀総監らが出席。士官室で帰国報告と統幕長訓示(高嶋副長代読)が行なわれたほか、飛行甲板で高嶋副長から小梅艦長に2級賞状が授与されるとともに、赤星海幕長が乗員に対して慰労の辞を述べた。
 昨年5月に就役した新「しらせ」は、11月10日に晴海を出港し、人員や物資の輸送のほか、艦上・野外観測及び基地の建設作業などを支援。例年に比べて艦の進行に厳しい氷状況で、ラミングと呼ばれる砕氷行動は過去2番目に多い3414回を数えた。

准曹士先任連合曹友会
更なる精強部隊へ
空幕長連名表彰や初の隊員教育実施
《入間基地》
表彰
空幕長と連合准曹会長の連名で表彰された3人(右から上治曹長、中田曹長、渡久地准尉)。左端は柿本会長
講演会
初の隊員教育の一環として講演会を開催した
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 4月20日、航空自衛隊入間基地において連合准曹会の活動に功績があった隊員に対し連合准曹会表彰式が行われた。渡久地朝夫准空尉(中警団)、中田博史空曹長(2輸空)、上治忠善空曹長(中警団)の3人は、連合准曹会会長柿本正樹准空尉より、連合准曹会最高顧問である航空幕僚長と連合准曹会会長連名の表彰状を受け取った。
 表彰式に先立ち、NPO法人埼玉ダルクから辻本俊之講師を招き、講演会「薬物依存の現状」を行った。健全な隊員育成を目標に服務教育として行ったもので、30歳以下の若い隊員約670名が参加し真剣に耳を傾けていた。薬物依存症だったという講師の話は、薬物依存症の症状等と内容はとても恐ろしいものだが、解り易い口調で、身を乗り出して聞いている隊員も多数見受けられた。講演後「市販薬の飲み方を間違えたらいけない理由がよくわかった」「子供が出来たらほめて育てようと思う」等と口々に語っていた。
  今回のこの一連行事は、入間基地所在准曹士先任と連合准曹会が協力し行ったもの。今迄も多くの行事を協力して行って来たが、隊員教育は初の取り組みであり、また、これだけの規模の行事も初めてということで、入間基地所在准曹士先任と連合准曹会はとても丁寧に企画し実行していた。入間基地所在准曹士先任らは「准曹士先任と連合曹友会が更に協力し合い、精強な部隊作りと隊員育成に邁進したい」と今後の抱負を述べてくれた。

航空保安管制の技量競う
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 航空保安管制群(司令・木村達人1空佐)は、平成21年度航空保安管制競技会を2月15日(飛行情報部門:府中基地)及び2月17日から19日(航空管制部門:小牧基地)に開催し、16個部隊が航空保安管制の技量を競いあった。競技に先立ち開会式で木村管制群司令は、今まで培った知識及び技能を遺憾なく発揮し、各部隊頂点を目指し一意奮闘せよ」と訓示した。飛行情報部門は、府中基地の飛行情報隊において、ノータム業務と飛行情報出版物の編集業務の競技を実施した。ノータム業務は個人競技として、5名が参加し、ノータムの審査、起案及びキーボードの打鍵能力など迅速で正確な業務処理を、編集業務では、2人1組、2チームにより飛行情報の分析及び編集を行い、正確な作業指示表の作成を競った。
 また、航空管制部門は、小牧基地に所在する第5術科学校の協力を得て、同校の飛行場管制実習装置を使用し、1チーム4人からなる15個部隊が参加して飛行場管制業務の競技を行った。多数の自衛隊機の離着陸管制に加え、管制圏無許可通過や無許可離陸等の不測事態が次々と現示されるなか、各管制官による安全かつ整斉とした管制業務実施状況を評価することにより、飛行安全の確保にかかわる意識及び航空管制官としての更なる能力向上を図った。成績は次のとおり。
〈飛行情報部門〉▽ノータム業務優勝:長澤政之2曹▽編集業務優勝:宮内利彰2曹、早田貴美2曹〈航空管制部門〉優勝:千歳管制隊(土田哲3尉、中村善洋曹長、谷原浩和2曹、竹内孝2曹)▽準優勝:三沢管制隊(佐藤隆広2尉、稲冨稔曹長、國松章彦2曹、緒方哲也2曹)▽第3位:築城管制隊(尼田奨剛3尉、久保勝史1曹、末松洋一1曹、下田俊彦1曹)

作間1曹、平田士長に防衛協会が感謝状
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 第2航空団(司令・尾上定正空将補)所属の作間均1空曹と平田晃子空士長の2人は3月16日、千歳地方防衛協会(会長・山口幸太郎千歳市長)から感謝状を贈呈された。
 この感謝状は、市内で自衛隊広報部門に2年以上携わり、自衛隊行事の広報や地域イベントの支援調整などに寄与した担当者に贈られるもので、市民と自衛隊の架け橋として活躍した千歳市内の基地及び駐屯地などに所属する自衛隊の広報担当者9人に贈られた。山口会長は、「市民と自衛隊の良好な関係には皆さんの力が不可欠でした。本当にお世話になりました」と謝辞を述べ、その後、感謝状を受けた隊員達と所属期間中の思い出話などについて懇談した。

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