防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年3月1日号
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メディア広報で積極PR
《徳島地本》
ラジオ紹介ペーパーの表紙飾る
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 徳島地本(本部長・柴田有三1海佐)は、徳島市のFMラジオ局「FMびざん」が発行するラジオ紹介ペーパー「ビー・フェイス」の表紙を飾った。同局で放送する自衛隊広報番組「自衛隊ラジオ広報室」の認知につながるものと期待されている。
 このラジオ紹介ペーパーは毎月発行され、同局で放送しているオリジナル番組の各パーソナリティがその表紙を飾る。徳島市内のショップ等に配布・設置されており、今回その2月号の表紙を自衛官が飾った。表紙には番組パーソナリティの自己紹介が載せられ、番組を「自衛隊の普段は聞くことが出来ないウラ話やコアな情報をわかりやすく放送しています」と紹介。「自衛隊ラジオ広報室」は、地本部員4名がパーソナリティを務め、多彩なゲストと楽しいトークを繰り広げる30分番組として、毎週火曜日の午後7時30分から徳島市を中心にした4市2郡に放送されている。自衛隊ラジオ広報室長の明口浩章3空佐は「この親しみのある表紙から堅苦しくない放送内容をイメージしていただき、多くのリスナーに聞いていただきたい」と話す。
 徳島地本では、メディアを活用した広報をこれからも積極的に実施するとしている。

ふれあいコンサート支援
入隊予定者による花束贈呈も
《長野地本》
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 長野地本(本部長・高橋行雄1陸佐)は2月6、7の両日、長野市及び上田市で長野市防衛協会、上田市防衛協会それぞれが主催し、陸自東部方面隊が演奏する「自衛隊ふれあいコンサート」を支援した。
 2月6日、長野冬季オリンピックを記念して開催されて12回、すっかり恒例となったこの自衛隊音楽隊による演奏会を鑑賞しようと開場2時間前から入場待ちの列ができた。翌日の上田演奏会と合わせた入場者数は2600人、多くの長野県民が自衛隊音楽隊の演奏を楽しんだ。今年、音楽隊は趣向を少し変え、開演前の15分間、ロビーでミニコンサートを行った。本番とは違った手軽で軽快な曲を演奏して開演待ちの来場者を楽しませた。また、本番プログラムでもポピュラー曲をふんだんに盛り込んだほか、途中行われた指揮者コーナーでは、来場者の中から希望者がステージに立ち、音楽隊を前にして堂々と指揮を執るとともに、司会者との絶妙のやりとりで会場を沸かせた。
 演奏会が最高潮に達した2部の後半、指揮者への花束贈呈では、長野市内の高校3年生で、この春に航空自衛隊に入隊予定の塚田佳子さんが音楽隊長へ花束を手渡した。市民を前に入隊予定の塚田さんが登場したことで、普段目にすることの少ない自衛隊に、志願し、まさに就職していく高校生が身近にいることを市民に強くアピールしていた。

神奈川音楽まつり2010
入隊・入校予定者を激励
入隊予定者
"国民の期待に応える自衛官に"
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 「神奈川自衛隊音楽まつり2010」が2月11日、神奈川県民ホールで開催され、入隊・入校予定者とその家族、はがき等で公募した一般市民など約2400人が訪れた。このイベントは、神奈川地本(本部長・五島浩司1海佐)の協力団体が主催、今春入隊を予定している約260人を激励するとともに、音楽を通じて県民との交流を図る目的で行われている。
 音楽まつりは2部構成で行われ、第1部「入隊予定者激励会」では、はじめに主催団体代表者、神奈川県知事、横須賀総監らが入隊・入校予定者に対して激励の言葉を述べて門出を祝った。続いて入隊予定者を代表して小西正人さんが「国を守ることに対する責任の大きさを感じ、一日でも早く自衛隊の生活に慣れ多くの知識・技能を身につけて我が国の平和と国民の安全を守る自衛官になり、国民の期待に応えられるようにそれぞれの入隊・入校先で頑張っていく」と入隊の決意を語り、来場者から盛大な拍手を受けた。第2部では、海自横須賀音楽隊をはじめ、在日米陸軍軍楽隊、少年工科学校ドリル部などがそれぞれ音楽演奏などのステージを披露した。途中、陸海空自衛隊それぞれの隊員が舞台に上がり、入隊予定者らに先輩としてのアドバイスを語った。最後に「入隊してからも嬉しいことや困難があると思いますが、一緒にいる同期と力を合わせれば、きっと困難を乗り越えられると思うので、皆さんも力を合わせて頑張ってください」とエールを送った。
 音楽まつりのフィナーレは、海自横須賀音楽隊が演奏する中、「Believe」を出演者・来場者が一体となって合唱、盛大な歓声と拍手とともに幕を下ろした。

呉・江田島研修に参加して
茨城県立日立第一高等学校校長 鈴木幸男
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 今回、自衛隊茨城地本からのお誘いで、12月13日、14日の2日間で広島県江田島にある第1術科学校と幹部候補生学校、そして幕末から日清、日露戦争そして第2次世界大戦までの歴史を物語る「教育参考館」、その後海上自衛隊呉基地にある掃海艇「いずしま」の艦内を見学・研修しました。
 今回の研修を受けたのは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」がNHKで放映されていることもあり、日本海軍の象徴である江田島という歴史的遺産に触れてみたいということ。命を懸けて国を守るという行為が求められ、最前線でその任務に当たっている自衛官そして自衛隊の活動の様子を実際に自分の目で見たいと思い参加しました。
 バルチック艦隊と連合艦隊との日本海会戦は、秋山真之の編み出した戦法と兵士達のたゆまぬ訓練、日本の命運を一身に背負いながらも冷静な判断を着実にくだしていった東郷元帥の指揮によって連合艦隊が勝利をおさめました。これによって、東郷元帥はイギリスのネルソン、アメリカのジョン・ポール・ジョーンズと共に世界の三大提督といわれています。幹部候補生学校の校長室で東郷元帥の肖像画にお目にかかりましたが、史実と同時に人間性をも表しているその姿には圧倒されました。
 ところで、今は国と国の戦いはあり得ず、アメリカ同時多発テロに代表される自爆テロとその形態は大きく変わってきています。これらは、今までの戦争の概念を破った戦いであり、一般市民を巻き込むことで人々に大きな恐怖をもたらすことになっています。そのような中、日本の果たすべき役割は何か。その一つが、今回見学させて頂いた最先端技術を駆使した掃海艇の活動などのいわゆる平和活動であると思います。それでも掃海の仕事は綱渡りのように細心の注意が求められ、常に死と背中合わせの仕事です。しかしそこには日本の役割を自覚し職務を遂行する幹部自衛官の自負と、日本の科学技術の高さに自信を持ち、正確に職務を遂行し、世界の平和や安全のために命をかけて働く若い自衛官のはつらつとした姿を感じることができました。
 また、幹部候補生学校と第1術科学校の朝礼では、服装検査や点呼等が行われ、朝の冷気の中、研ぎ澄まされた号令のもと、寸分の乱れもなく行動する幹部候補生の清々しい姿に感動を覚えました。授業の一端を見学させていただきましたが、特に海上自衛隊は艦による活動も多く、当然多くの国を訪問したりすることもあるからでしょう。英語教育に力を入れているように思いました。自衛隊も着実に国際化が進んでいることを感じました。
 ところで、現在の私達特に若い人達は、自分のことしか考えられない人が多くなったと言われています。私も高校時代「国家が先か個人が先か」と問われたことがありましたが、将来が見えない今だからこそ、個人の生存権や人権を保障してくれる国家や世界の平和が求められているのだと思います。そのためには国を守る、世界平和のために行動するという意識を私達一人ひとりが持たなければならないと思います。そういう意味でも、国家や世界平和のためにこれからの日本の海上自衛隊を担っていく幹部候補生や第1術科学校生、掃海艇で任務に就かれている若い自衛官の姿に頼もしさを感じました。
 これからも、世界平和のために活躍されることを願うものであり、その姿に接することが出来たことは有意義な研修であったと感謝いたします。ありがとうございました。

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