防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2010年3月1日号
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寄せ書き

広報研修に参加して
第12普通科連隊(国分) 3陸曹 濱田美保
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 12月15日、広報担当者研修として民放テレビ局へ行きました。まず社内の見学と説明を受け、設備の精密さ、24時間にわたる即応態勢の確保、番組構成にいたるまでの細かい技術作業等、その内容に関心を持ちました。
 その後、生放送のスタジオを見学しました。収録前は和やかな雰囲気も「本番10秒前」から「5・4・3・2…」とカウントに入ると一瞬でぴたりとモードが変わり緊張感が漂いました。そして番組が始まると、楽しそうな会話のやりとりが続き、いつもテレビ画面で観ている番組そのままでした。「すごい!」の一言です。
 この研修で報道の世界も常に『即応』を求められ、どのような状況にも瞬時に適切な対応・処置をしなければならない『戦場』で戦っているということ、一人一人の任務がとても重要であるということに共感するとともに、広報担当者として報道機関の仕組みを理解した上で今後も更に自衛隊のPRに努力しようと思います。
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TJNO
第20普通科連隊(神町) 2陸尉 齋藤 宏
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 重迫撃砲中隊は昨年10月1日から今年の3月31日まで、「TJNO」(在外邦人等輸送任務)に上番・待機中です。中隊の多くの志願者から選考し、34名が要員に指定されました。上番する約1年前から駐屯地内や第6飛行隊の飛行場地域での訓練、千葉県の木更津駐屯地にて第1ヘリコプター団との連携訓練、9月には北海道の千歳基地において航空自衛隊との協同訓練等を積み重ね練度を向上・維持しています。これまでの訓練を通じて、救急法、射撃術、無線機等の通話要領、武器使用に関する規則の理解等、隊員の知識・能力、特に状況判断能力が向上したと確信しています。
 我々が派遣されることがない平和な日々を願いつつも、派遣命令が下達された時にはいつでも出国できるよう準備を万全にして、下番する日を迎えたいと思います。
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新成人として
第32普通科連隊(大宮) 陸士長 田沢広樹
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 まず始めに、無事成人式を迎えることが出来たのは、育ててくれた両親、入隊から今まで支えあってきた同期、部隊の先輩方、そして生まれてから今まで関わってくださった全ての方々のおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。
 思えば、自衛隊に入隊し成人を迎えるまでの月日は、今までの人生において短いものでありましたが、一人前の大人になるためのかけがえのない期間でもありました。人と人との繋がりが希薄な現代社会において、共に笑い、共に泣き、全てを分かち合ってきた同期の存在や、部隊の先輩方の厳しくも温かいご指導は、私にとって成長の糧となりました。
 成人という一つの節目を迎え、私はどうなりたいのか、何をすべきなのかを考えました。それは、社会人として自分の決断に責任を持つ事です。自分の決めたことに責任を果たせないようでは、社会人としての責任も果たせないのです。
 私は志願して自衛隊に入隊しました。自衛官となり、国を守ると誓いましたが、嫌いな訓練では愚痴をこぼし、弱音を吐いたりもしました。しかし、この道を歩むことを決断した以上、その使命、職責を深く自覚し、国民の負託に応えるため、もう一度誓いをたてたいと思いました。自衛官としての自覚を持ち、社会の一員として責任を全うし、そして信頼される自衛官を目指し、努力を惜しまず日々精進していきます。
 最後に、これからを担う若者として、部隊を、そして同じ世代を引っ張っていくという覚悟で、士気旺盛に訓練に励みます。 (大宮駐屯地成人式代表挨拶)
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僕のお父さん
第36普通科連隊(伊丹) 中越英幸2陸曹の長男 中越祥太
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 僕は野球をやっています。お父さんは僕の野球にかなり手伝ってくれます。仕事が終わった後でもグランドへ行き、キャッチボールやノックなどなんでもしてくれます。その後でバッティングセンターに行き色々アドバイスしてくれます。僕は、とても感謝しています。
 休日には、練習を見に来てくれ、試合のある日は早朝から応援にきてくれます。時には、クラブチームのマイクロバスの運転手もします。試合の結果が悪かった時は、帰宅後に素振りを見てもらったり、良かった時には「ここが良かったよ」と、ほめてくれます。仕事が終わって疲れているときでも練習に付き合ってくれます。野球の練習がない時には、釣りに行ったりどこかへ遊びに連れて行ってくれたりもします。本当に僕のお父さんは、なんでもしてくれます。今まで、野球が続けてこれたのもお父さんのおかげだと思います。そんなお父さんに僕は感謝の気持ちで一杯です。「いつもお父さんありがとう」
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思いやりの心
第36普通科連隊(伊丹) 平田智宏3陸曹の夫人 平田順子
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 昨年9月に第2子を出産し、4人家族で新しい年を迎えました。今年の抱負は「いつでも相手に対して思いやりの心を忘れない」です。主人と結婚して今年で4年を迎えますが、それは一緒に生活している主人から学んだことです。
 仕事のある日も笑顔で帰宅し、子育てや家事をする私を労い、心を和ませてくれます。また、子供に対してもとても優しく面倒を見てくれます。特に2人目が生まれ私が下の娘の世話をしている時も上の娘が寂しい思いをしないようにと積極的に声をかけ、心遣いをしてくれることで妹のお世話のできる優しい子に育ってくれています。
 私の両親にも友人に対してもそういった姿勢は変わらず、本当に見習うところが多い人です。そんな主人を見習いながら、これからも思いやりのある温かい家庭を家族みんなで築いていければと思います。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
福島綜合警備保障(株)  吉田 剛
吉田氏は平成20年3月、第3特科連隊(郡山)を3陸曹で任期満了で退職28歳
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 縁というものは、ありがたいものです。
 私は今年5月の郡山第1次予備自衛官招集訓練で元中隊長と会うことができ、いろいろと話をしました。その話の中で今の仕事に不安を感じており、福島綜合警備保障(株)に再就職している元中隊長に「仕事があったら是非お願いします」と言って別れました。
 3ヶ月ほどたった8月のある日突然、元中隊長から携帯に連絡が入り「どうだ。中隊長と一緒に仕事をしてみないか」と話を受けました。私は悩むことなく「よろしくお願いします」と返事をしました。
 その後、援護センターから「2日後に郡山駅前にあるビッグアイ(商業施設・事務所施設等で構成される複合ビル)で勤務している元中隊長に会いに行って実際に現場を見てから決めよう」と連絡があり、援護幹部と元中隊長の勤務場所である防災センターへ行き、現場にて各種機器や警備員の動き等について説明を受けました。
 その結果、「自衛隊で培ってきた経験や知識がここでなら生かすことが出来る」と思いました。そして、会社の面接も無事に終わり9月からの入社が決まりました。
 入社後の3日間は福島にある支社で新任教育を受け、その後、9月5日より勤務場所(ビッグアイ)での約1ヶ月のインターン教育が始まり、10月7日に独り立ちし、勤務をしています。
 勤務はチームで編成されており、それぞれが勤務基準表に基づき、与えられた任務を遂行しております。自衛隊と同様に各人の任務区分が明確に示されています。我が警備隊は、会社の中でも一番優秀な隊とのことで規律も保持され警備員の質も高く、仕事もやり甲斐を感じます。これからは「さすが自衛隊出身者は違う。吉田を採用して良かった」と言われるよう己れに厳しく、仕事に対しては前向きに研究心を旺盛にしてやっていきたいと思います。これから就職される皆さんも頑張って下さい。

武装走競技会で士気高揚
《第305施設隊》
白熱のレースを展開
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 第305施設隊は1月18日、隊員個々の戦技能力の向上及び小隊等の団結の強化、規律の維持、士気の高揚を図るとともに、団戦技競技会優勝のための練成隊編成の資を得る事を目的として武装走競技会を実施した。この競技会では、初めて体重別組区分形式を採用した。これは、各隊員に入賞できるチャンスを与え、地道に努力する隊員に光を当てる狙いがあった。
 昨年度優勝小隊の山崎候補生が力強く選手宣誓し、統裁官(隊長・武藤2佐)から「競技会を通じての団結・規律・士気の更なる向上」「現時点における限界への挑戦」「万全の安全管理」の3点が要望され競技会は始まった。 
 出走点呼でも、2連覇を狙う機動支援小隊は気合十分。それに続けとばかりに他小隊も円陣を組み気合を入れる。スタートの合図と同時に、隊内1?の起伏あるコースを3周、各人は小隊の名誉と誇りを懸け疾走、息を切らせる走者を見て応援にも熱が入った。走者がゴールし、タイムが掲示板に書き込まれるにつれ、僅差で競り合う小隊は「俺がこの差を挽回する」と意気込む。最終グループの走者がゴールし、機動支援小隊は見事優勝を果たし、2連覇を手にした。 閉会式後、個人入賞したある隊員は「俺なんか一度も賞貰ったことなかったよ」と笑いながら語っていた。
 3月には団戦技競技会が待ち構えている。本競技会で火がついた隊員達は、優勝というゴールを目指して更に練成していく。


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