防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年1月15日号
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寄せ書き
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新成人として
第25普通科連隊(遠軽) 1陸士 中川勝揮
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 私は新しく成人になるにあたり、抱負を述べたいと思います。成人になるといっても、正直なところ特にこれといった実感はありません。しかし、これを機に今までの自分を見直し、少しでも良い方向に変えていく努力をしていきたいと思います。
 生活面では、整理整頓が苦手です。自分でも気がついてはいるのですが、なかなか片付ける≠ニいった動作を実行することが出来ませんでした。これからは、面倒くさがらずに使ったら整頓を心掛けていきます。
 全体的に自分を見てみると、何をするにも要領が悪い所が全ての原因に繋がっていると感じています。改善するには、どのような事をしたらいいのか実際よく分かりません。しかし、先輩の行動を見本にしてテキパキとした動作に習熟できるよう努力し、新成人そして自衛官として恥ずかしくないようこれからの仕事や私生活を見直していきたいと思います。
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年男の抱負
宮崎地方協力本部 2陸曹 小松英樹
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 明けましておめでとうございます。人生3度目の年男を迎えることになりました。あっという間の36年、色々なことがありました。
 私の年男の抱負として、今年は募集目標をクリア出来るように「全身全霊を尽くすこと」であります。
 私は現在、小林地域事務所に勤務しておりますが、なかなか自衛隊受験者が増えず、その為に日頃から父兄会、協力会等の方から情報が無いか確認したり、一人でも多くの方々に見てもらうことで、自衛隊に関心を抱いてくれればと思い、ポスター・看板等の設置を行っています。今後も地道に努力して行くつもりです。日頃より協力団体の皆様方には大変お世話になり、感謝しております。
 今年もどうぞご指導・ご協力をお願い致します。
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新成人の抱負
東北方面後方支援隊(八戸) 3陸曹 平野雅之
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 私は、この度新成人になるにあたり1つの目標を立てました。それは長所を伸ばすということです。
 今までの20年間を、私は自分の持つ可能性に気づくための期間、そして、これからの人生は、その可能性を開花させるための期間と私は考えています。自分の長所を見つけて伸ばす、それを信じて「挑戦」することが、これからの人生においても必ずプラスになっていくことと信じています。そして、挑戦し続けることは、私のもう一つの目標であり一生の課題であると思います。新成人という機会を捉え「成人」を深く自覚し、これからの長い人生を充実したものにするためにも「挑戦」を忘れることのないよう深く心に刻み、惰性に流されることなく素直な気持ちを持ち続け日々鍛錬していきたいと思います。
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エイシン競技会に参加して
第34普通科連隊 3陸曹 池上秀明
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 エイシン競技会とは、第34普通科連隊において、若手陸曹及び陸士を対象として実施している競技会の名称です。「エイシン」とは、『新進気鋭』の4文字から2文字「新鋭」を採って、それをひっくり返して「鋭新」→「エイシン」と呼んだものです。若手陸曹の範囲は、基本的には3等陸曹昇任後4年未満の陸曹ですが、種目によってはそうでない場合もあります。監督会議で協議して決定するこのエイシン競技会は、平成19年度から実施され今年で3年目になります。種目については、年度によって変わりますが、野外炊事、車両、野外衛生、機関銃掩体構築、低鉄条網構築、迫撃砲掩体構築、ATM操法など年度で6種目、各中隊が1種目を担任し今年度から統裁官(最先任上級曹長)の指揮の下、競技会の計画から運営を実施しています。
 今回私は、平成21年度第2回エイシン競技会(種目:野外炊事)に炊事分隊長として参加しました。参加のきっかけは、私が需品学校(松戸)で給養の課程教育を受け、履修し、そしてこの炊事競技会が今の実力を試す絶好の機会だと思ったからです。分隊員についても自ら炊事をやりたいと立候補してくれました。目標はもちろん優勝することでした。そして私は分隊員に「普通にやって勝ちにいこう」と言いました。その普通とは、基本・基礎を確行することです。そして私は、給養課程で学んだことを基本に、全般指揮・指導を行い、事前の現品炊事を3回実施しました。本番前には分隊員の士気も高くなっていき、みんな優勝に向けて一致団結しました。そして競技会当日、天候は大雨で最悪な条件でしたが、練成でやってきた事、基本・基礎を確行して、雨が降っている事も忘れてしまいそうなほど、炊事に集中して臨みました。結果は目標に掲げたとおりに「優勝」することができました。
 私が今回エイシン競技会の野外炊事を実施して思った事は、まず分隊員への任務付与をしっかりと行い不明な点をなくし、次に分隊長の企図を徹底、基本・基礎を確行、器材の点検等、普段やっている事、又は言われている事の集約だと思います。私は、競技会に先立ち、特別に美味しい物を作ろうとは思わずに、普通に調理して、普通に指揮して、普通に美味しい物ができれば良いと思っていました。それでも、優勝できなければ、それが今の実力だと思っていましたが、優勝という結果が出せた事で、自分の考えが間違いではなかった事、そして連隊の炊事のトップになれた事をとても嬉しく思いました。今までは他人事のように考えていましたが、いざ、自分がエイシン競技会に参加してみて思った事は、若手陸曹が主役で競技会ができる事、実員指揮能力が発揮できる事です。このエイシン競技会は34連隊はもちろん、他部隊も実施すれば良いとおもいます。

活躍するOB シリーズ
「頑張っています」新しい職場
(株)喜代村  山口康彦
寿司の魅力に魅せられて、OB大変身
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 日本の食文化の代表である寿司は、近年、健康ブームを反映して世界的な拡がりを見せ、今や世界各地に約4万店が展開しているようです。特に、鰯、鯵、鯖、鮪等の青魚は心筋梗塞、動脈硬化、ボケの予防に効果があるEPAやDHAを多く含み、カロリーの低い高栄養食品であることから、寿司ブームに拍車が掛かっています。こんな寿司業界に飛び込んだきっかけは、面接時の木村社長の笑顔が印象的だったことと、立ち寿司日本一でありながら自慢話一つせず、会社の問題点や不具合事項を熱く語りかけられ意表を衝かれたこと。加えて、現役時代に私は「自衛隊の良さは素晴らしい教育制度と人事制度であり、その中で育った退職自衛官は貴社の戦力に必ずなりますよ」と再就職先の社長等に説明した手前、自分もその力を試すとともに甘えてはいけないと思い第一線のラインへと進みました。
 会社は30年前に水産部門で起業、8年前に寿司部門に参入してから急成長を遂げ都内に約30店舗を展開しています。仕事の内容は総務人事部に籍を置きながら、評価・給与体系の見直しのみならず、諸制度・諸規程の整備や店舗支援など多岐にわたり、先般は今年度の事業計画・予算計画の取りまとめと海外進出に係わる契約書をチェックしました。日々新鮮さと感動を味わえる反面、努力と勉強は不可欠です。
 現役の皆様へのアドバイスですが、再就職は不安と心配の渦中に身を置くことは間違いありませんが、諺曰く「案ずるより産むが易し」。自衛隊で培った知識、技能、経験そして実力は、結構捨てたものではありませんよ。
意外と何でもできると思って下さい。強いて足りないものと言えば、前に踏み出す勇気かもしれません。それから、入社当初の社員の冷ややかな視線。それが信頼と優しさに変わるのは、誠実さと奉仕の精神ではないでしょうか。
 最後に、私にとって再就職とは、ボケ防止や仕事をやり遂げた達成感を味わうだけでなく、今までできなかった趣味やライフワークにも力を入れる一方、家族との絆を深め人生の生き甲斐を再確認する絶好の機会として捉えております。本拙文が現役の皆様にとって少しでも参考になれば幸甚の極みであります。お寿司と言えばすしざんまい、是非本物の味をご堪能下さい!

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