防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年1月1日号
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新年明けましておめでとうございます
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陸上幕僚長 折木良一陸将
しなやかで逞しい陸上自衛隊の創造
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 「防衛ホーム」読者の皆様、日本全国また世界各地の隊員各位、新年あけましておめでとうございます。ご家族共々佳き新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 昨年、陸上自衛隊は、岩手・宮城内陸地震等の災害派遣をはじめとする様々な活動を通して国民の期待に応えるとともに、国際平和協力活動においては新たにスーダンへの隊員の派遣等により国際社会の一員としての責任をより一層果たして参りました。このため、平素は武力集団としての足腰の強化を重視した訓練をはじめ各種の施策を実施し、精強な部隊の練成に努めて参りました。この間、私もできる限り部隊等を訪れ、職務に取り組む部隊・隊員を自らの目で確認してきたところです。
 さて、近年の陸上自衛隊を取り巻く環境を見ますと、国際平和協力活動や大規模震災等において、より厳しい任務を付与される可能性が高まっております。このような中、如何なる状況にも即応し、任務を全うできる部隊・隊員を育成することこそが、現下の最重要課題と認識しています。このため各級指揮官及び隊員一人一人が、自らの使命を自覚し「団結・規律・士気」を高め、互いに信頼し「創意と工夫」をもって部隊等の「強靱性」を更に高めることが必須と思っています。
 さらに、今年は、「防衛省改革」の具体化等を控えており、まさに新たな陸上自衛隊を創造するための時代の転換点であります。この中においても陸上自衛隊は、将来のあるべき姿をしっかり見据え、「真に戦える、しなやかで逞しい陸上自衛隊の創造」に邁進していく所存であります。
 「防衛ホーム」読者各位にとり本年が、健やかで幸多き年となりますよう、謹んでお祈り申し上げます。

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海上幕僚長 赤星慶治海将
全隊員の力を結集して「改革」を断行
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 謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、旧年中、海上自衛隊に賜りましたご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。
 今も国内外の各地において任務についている隊員諸官がおり、その留守を預かっておられるご家族の皆様に心から敬意と感謝の意を表します。
 さて、インド洋での活動等、海上自衛隊は国内外から高い評価を得る一方で、一昨年来様々な事故・不祥事を踏まえ、「抜本的改革委員会」を設置し、検討してまいりました。その結果、組織の根幹は「人」であることを基本方針に、次の3点を主軸とする「抜本的改革」に着手してまいります。
 その第一は、「装備と人のバランスのとれた防衛力整備への転換」です。業務量の削減、女性自衛官の職域拡大等、装備と人的資源のバランスのとれた防衛力整備を推進してまいります。
 その第二は、「プロフェッショナル養成態勢の再構築」です。入隊教育の充実を図るとともに、中堅隊員に対し初心に返るべくリフレッシュ教育を行い、厳しい中にも暖かい血の通う部隊教育を推進してまいります。
 その第三は、「活気みなぎる組織の再生」です。信賞必罰を厳格に行うことや勤務と休養のバランス、処遇の改善等を通じて、隊員が誇りを抱き職務に専念できる諸施策を遂行してまいります。
 海上自衛隊未曾有の危機ともいうべき現在の状況を、改革の好機と受け止め、海上防衛の重責を担う武人としての「誇り」と「抜本的改革」の意義を全隊員で共有し、その力を結集して、この「改革」を断行してまいります。
 最後になりましたが、本年が隊員諸官並びにご家族の皆様にとっても幸多き素晴らしい年となることを祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。
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航空幕僚長 外薗健一朗空将
任務を真摯に、元気に遂行していく
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 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、平成21年の新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、昨年は、航空自衛隊が約5年間にわたって整斉と遂行してきたイラク復興支援のための空輸任務を完遂し、派遣輸送航空隊が無事帰国しました。また、インド洋では海上自衛隊が洋上給油活動を継続しているほか、ゴラン高原、ネパール及びスーダンでも陸・海・空自衛隊が引き続き活躍しています。そして、岩手・宮城内陸地震では、多くの自衛官が災害派遣任務に全力を尽くしました。このように多くの隊員が真摯に任務遂行にまい進している中で、自衛隊に対する国民の皆様の信頼を損なうような事案が続いたことは、まことに遺憾に感じています。
 今年は、このような状況を一日も早く改善し、国民の皆様の信頼回復に努める年だと思っております。そのための手段は、言葉ではなく、陸海空自衛隊が一丸となって粛々と任務遂行や訓練にまい進し、精強にして健全、そして明朗闊達な自衛隊の姿を国民の皆様にお示しすることであると考えています。また、今年は、防衛計画の大綱について必要な検討を行い、平成22年度から26年度までを対象とする中期防衛力整備計画を策定する年です。防衛省改革や統合運用の強化も重要な課題です。我が国を取り巻く国際安全保障環境が目まぐるしく変化する中で、将来の防衛省・自衛隊の進むべき方向をしっかりと見定める重要な一年となると認識しています。
 これからも航空自衛隊は与えられた任務を真摯にそして元気に遂行してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

第12回MLST開催 11カ国が兵站施策を討議
《陸幕》
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 陸上幕僚監部装備部は12月1日から6日までの間、「第12回陸軍兵站実務者交流(MLST・Multira
teral Logistics Staff Talks)」を開催した。今年度は「国際緊急援助活動における兵站協力」をテーマとして、アジア・太平洋地域11カ国の陸軍等から大佐・中佐級の兵站実務者12名を招へいし、統合幕僚監部、中央即応集団司令部、中央輸送業務隊、研究本部、補給統制本部、幹部学校等の参加者を含め総勢約60名が参加した。
 この会議はアジア・太平洋地域の重層的な国際枠組み及び会議の中で、陸上自衛隊が主催する陸軍の兵站会議としての重要な位置付けとなっている。今年度は国際緊急援助活動における各国の災害派遣態勢の情報を共有するとともに、兵站協力の実効性を向上させる施策について討議した。陸幕装備部では今後も各国と密接に連携し、次回の会議で具体的取り組みについて議論していくとしている。
 ※参加11カ国は、オーストラリア、カナダ、インド、インドネシア、大韓民国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、タイ、アメリカ(陸軍、海兵隊)で、カナダ、パキスタンは初参加。

陸那覇が準優勝
《実業団空手道大会》
ベスト8に体育学校、健軍入る!
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 第27回全日本実業団空手道選手権大会が11月30日、日本武道館で開催され、空手道の精鋭約200人が日頃から修錬を積んだ高度な技を競った。自衛隊チームは、組手試合団体戦で体育学校と健軍がベスト8に入るとともに、陸那覇が形団体戦で準優勝に輝いた。

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