防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年11月1日号
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エア・フェスタ開催
《浜松基地》
昨年を上回る11万人が来場
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滑走路から飛び立つAWACSを見つめる観客たち
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 10月5日、浜松基地ではエア・フェスタ浜松2008が浜松防衛団体連合会との共催により盛大に行われた。地元浜松市民はもとより全国から多くの航空ファンが訪れ様々な催しを楽しんだ。
 エア・フェスタ会場となった北地区では、基地所属機の展示飛行のほか、第6航空団所属のF―15・2機編隊、飛行開発実験団所属F―2・1機などが大空でダイナミックな飛行を披露し、来場者は感嘆の声を上げた。
 ベースオペレーション前では、はなのこ保育園の園児で編成された鼓笛隊がパレードし、そのキュートな演技に観客からあたたかい拍手が送られた。昨年に続き、浜松基地カラーガード隊「フラッガール☆」の旗の演技を先頭に中部航空音楽隊がパレードし、来場者の注目の的となった。
 正午から第1格納庫で行われた祝賀会には、塩谷立文部科学大臣を始め片山さつき衆議院議員、牧野たかお参議院議員、鈴木康友浜松市長、池谷薫大井川町長のほか多数の来賓が出席し、エア・フェスタの開催を祝った。
 午後には、エア・フェスタの締めを飾るブルーインパルスの曲技飛行が行われ、同4番機には地元浜松市出身で磐田南高校卒業の浅岡浩和1尉が搭乗し、同級生らの声援を受けた。大空のキャンパスに「スター&クロス」や「キューピッド」が描かれると、観客から大歓声が上がった。
 総来場者数は昨年を大きく上回り、主催者発表で約11万人を数え、今年試行で成功の如何に関心が集まった「ゴミ持ち帰り運動」も来場者の協力で成功を収め、盛況の内にエア・フェスタは終了した。


ペトリ機動展開訓練
《第2高射群》
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キャニスターの積み替え作業
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 秋の匂いが漂う爽やかな天候に恵まれた10月3日、空自第3術科学校の協力のもと、第2高射群(群司令・森田公治1空佐)はペトリオット器材による機動展開訓練を公開した。訓練公開には、芦屋基地周辺自治体関係者、基地モニター、報道関係者などが多数訪れ、航空自衛隊の高射部隊に対する関心の高さが伺えた。
 今回の訓練の公開は、米・ニューメキシコ州マクレガー射場で実施する高射部隊の年次射撃訓練に先駆けて行われたもので、芦屋基地では初めての開催となる。訓練に参加した部隊は、若手隊員を中心とした第5高射隊(=芦屋)と第7高射隊(=築城)で、半年に及ぶ厳しい訓練を真夏の猛暑の中でも連日、早朝から真夜中まで実施してきた。
 この日の訓練は、ペトリオットミサイルを発射した後の想定から始まり、射撃場所を変更するためペトリオット器材を訓練場から撤去し、基地内を移動したあと、再び訓練場に進入、器材を布置するもの。また、射耗したペトリオットミサイルを平行して積み替えるなど射撃態勢に至る一連の訓練状況を展示した。隊員が機敏に動く姿、ペトリオット車両が砂ぼこりをあげ移動する様子を見るたびに、見学者の中に歓声があがった。訓練状況の説明には、群司令をはじめ、小嶋誠2佐(5高隊長)、鶴薗享二3佐(6高隊長)などの各部隊長が先頭に立って行い、質問の多さに驚きながらも終始笑顔で対応していた。中には「このレーダーはどうして回らないの?」といった質問や、「どうやって飛行機に当てるのか」などの初歩的な質問まであった。
 最後に第2高射群司令は、「多くの方々に、訓練展示を見ていただき、高射部隊の活動に対して理解を深めていただけたことを嬉しく思います」とコメントした。

楽器体験コーナーで市民と交流図る
《航空中央音楽隊》
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 航空中央音楽隊(隊長・松山洋伸2空佐)による「ファミリーコンサート」がこのほど、立川市市民会館(アミュー立川)で開催され、約1200人の家族連れで賑わった。ファミリーコンサートは、毎年この時期に行われ、3年前からは音楽隊の所在する立川市と立川市教育委員会の後援で開催、さらに今年は立川市地域文化振興財団の共催により開催された。
 また、今回初の試みとして、開演前にロビーにおいて「音楽隊員による楽器体験コーナー」が開催された。実際に楽器に触れ、吹いてみることによって楽器への興味を持ち、音楽の楽しさを実感してもらおうという主旨によって行われた。今回はクラリネット、トランペット、トロンボーンの3つの楽器が登場。それぞれのコーナーの前には、子供から大人までが順番待ちの列を作り、音楽隊員の指導のもと、初めて手にする楽器に苦労しながらも、なんとか“音"を出そうと奮闘していた。ある60代の男性は「ホラは吹けるが、トロンボーンの音は出なかった。しかし孫は音が出たようだ」と感想を述べていた。
 コンサートは子供から大人まで楽しめる内容で、「崖の上のポニョ」や、交響詩「禿山の一夜」などが演奏され、音楽を通じて地域に密着した自衛隊、親しみのある音楽隊を国民により広くアピールした。
 コンサート最後のアンコール曲「セプテンバー」では、客席は総立ち、ステージには子供達も上がり、音楽隊員と一緒に踊り、大変な盛り上がりを見せて幕を閉じた。

雪月花
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 水戸黄門の印籠ではないが、日本人がハハッーとひれ伏すのが、オリンピックとノーベル賞と国連だとひと昔前にはよく言われた。ことしはこの三種の神器が目立った。オリンピックはちょっと消化不良の感をまぬがれなかった、開会式から偽装ではテレビでの応援にも力が入らないのも仕方あるまい。期待した種目の惨敗は情けなかった。2012年の東京開催決定のニュースを待つことにしよう。ノーベル賞は日本の圧勝だった。二日続きの号外にびっくりしたが受賞の感想もお三方ともおもしろかった。過去には平和賞を狙って世界中に寄付を続けたレース事業の人もいたし、今でも日本人二人目の同賞を目指し「円」を伴って世界を回っている団体のトップもいるそうだ。そんな憧れの賞を「それほど嬉しくもない、感動もない」と切って捨てるのだからお人柄を感じて一人で笑ってしまった。50年の間観察を続けてもらったクラゲは喜んでいるかもしれない。10月の総会で国連非常任理事国になった、10回目である。国連での経費は米国に次いで2位の17%を分担していながらまだ「非」がついている。常任理事国への弾みがついたと関係の役所は言っているが2・7%しか分担していない中国など理事国にいつも拒否しつづけられている、お金で常任理事国の椅子を買おうとの作戦は考え直すべきだろう。色あせたとはいえまだまだ三種の神器には御利益がありそうだ。(所谷)

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