防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年8月1日号
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新隊員が母校訪問
《長野地本》
恩師らに成長した姿見せる
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 長野地本(本部長・田上健吾1陸佐)は6月23日、13普連の協力を得て新隊員教育隊に入隊中の長野県出身者による出身高校訪問を実施した。
 13普連新隊員教育隊前期課程には、今年4月に52名の長野県出身者が入隊し、これまでの約3ヶ月間、陸上自衛官として基礎的な訓練に日々汗を流してきた。今回、各広報官が入隊まで担当した隊員32名を同行し、彼らの出身高校22校を訪問した。
 前期教育修了前に新隊員が広報官に同行し、まとまってそれぞれの出身高校を訪問するのは今回初めて。新隊員は母校を制服姿で訪問した際、担任だった教師だけでなく、廊下ですれ違う教職員から「立派になったね」「誰だかわからなかったよ」などの言葉をかけられ、わずか3ヶ月足らずで心身ともに成長し、社会人として立派にたくましく成長しつつある姿を見せていた。
 新隊員は、学校側に自衛隊の訓練や生活環境に関する近況を報告するとともに、「自衛隊に入隊し、これまで貴重な経験ができ、今後の生活にも目標ができた」と語り、新たな自信と今後の自衛官としての勤務に対する抱負を述べた。
 長野地本では、新隊員のありのままの姿を学校側に見てもらうことで、改めて自衛隊教育訓練のすばらしさを感じるとともに、自衛隊を「魅力ある職業としての選択肢」として認識してもらうことができたとしている。


横音演奏会で海自PR
《栃木地本》
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 海自横須賀音楽隊による演奏会「ふれあいコンサート」が6月21日、宇都宮市文化会館において開催された。
 梅雨時期ということもあり、来場者の出足が心配されたが、開場1時間前にはロビーに長蛇の列ができるほど、栃木県内における横音人気は、天候にも左右されない不動の地位を築いている。場内は、開演を待ち焦がれる約1700人の来場者で埋め尽くされ、ステージに音楽隊員が登場すると同時に大きな拍手が起こった。第1部では、全日本吹奏楽コンクールの課題曲「セリオーソ」を含む5曲が演奏され、第2部では、映画「インディ・ジョーンズ」セレクションや、NHK大河ドラマ「篤姫」のメインテーマなど、6曲が演奏された。最後の曲「コーラスラインメドレー」の演奏後、前日に演奏指導を受けた文星女子高校吹奏楽部員の阿部海里さんから音楽隊長の河邊一彦3海佐へ花束が贈呈され、会場からも割れんばかりの大きな拍手が贈られた。鳴り止まぬ拍手に応じアンコール曲「旅立ちの日に」と行進曲「軍艦」が披露されコンサートは盛況のうちに終了した。演奏指導を受けた女子生徒達の中には熱烈なファンも多く、花束を抱えて音楽隊員を裏口で待ち構える微笑ましい「追っかけ姿」も見られた。
 栃木地本では、「栃木県には海がなく、海上自衛隊のPRは難しい面も多い。しかし、このような演奏会や海自募集支援班による広報展などを重ねるたびに、県民から激励の声を掛けられる回数も増え、着実に海自ファン増加の傾向を実感している。今後も、県民の理解を更に深めたい」としている。

予備自衛官補採用者に辞令書を交付
《沖縄地本》
 
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 沖縄地本(本部長・末永典良陸将補)は7月1日、本部長室において採用者4名中3名の予備自衛官補採用者(一般)に対し辞令書を交付した。
 予備自衛官補制度は、平成13年に開始、沖縄地本でも平成17年以降に28名の予備自衛官補を誕生させている。予備自衛官補(一般)は、3年以内に50日の教育訓練を修了することで予備自衛官に任用されるものだが、現在その制度を利用して沖縄県から予備自衛官に任用された数は、わずか6名。
 今回予備自衛官補の辞令を交付された3名は、「本心は、自衛官になりたいが、まずは予備自衛官補からスタートし、今後自衛隊採用試験にも挑戦していきたい」と話した。
 厳しい現状をふまえた上で沖縄地本では、これからも1名でも多くの予備自衛官が育つよう企業と連携を密にし、業務に邁進していくとしている。

南極の氷を贈呈
《宮城地本》
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 宮城地本(本部長・冨井稔1陸佐)は7月11日、岩手・宮城内陸地震で被害のあった栗原市立宝来小学校に南極の氷を贈呈した。
 広報室長が地震で被害を受けた児童達に、「この氷は2万年前のもの。太古のロマンに触れ元気を出して頂き、一日も早く元の生活に戻れる様に願っています」と挨拶した後、代表児童に南極の氷を手渡した。
児童達は氷に触れたり、耳を近づけて氷が溶ける際に発する「プチプチ」とはじける音を聞いたりと大喜びで楽しんでいた。
 最後に、児童代表が「南極の氷を触ることができて幸せです。余震が心配ですが、みんなで協力して頑張っていきます」とお礼を述べた。
 南極の氷の贈呈は、本年度から公募による抽選としており、県内69の小中学校、高等学校から応募があり、宝来小学校へ優先的に贈られた他、5校に贈呈された。

中方総監が初度視察
《滋賀地本》
 滋賀地本(本部長・相良雅司1陸佐)は7月3日、中部方面総監・火箱芳文陸将の初度視察を受察した。
 相良本部長をはじめ、副本部長、各課長、各所長による総監出迎えに続き、幹部挨拶、状況報告、本部庁舎巡視、指揮官懇談が行われた。
 その後、火箱総監は訓示で、「中部方面隊の隊員として募集、援護、予備自、国民保護等それぞれの自己の職責に熱意と誇りと謙虚さを持って、自己の置かれた環境・立場をよく分析し、旺盛な企図心と目標達成の執念を堅持し、溌剌颯爽、所命任務の必遂に努めよ」と部員を激励した。記念撮影も和やかな雰囲気の中で行われ、視察を終えた。

パソコン教育を実施
募集HP強化に取り組む
《東京地本》
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 東京地本(本部長・田邉揮司良陸将補)は6月24日から26日の間、地本本部会議室で各出張所長と担当者を集めパソコン教育を実施した。
 この教育は、陸上幕僚監部人事部募集・援護課が推進する「自衛官募集ホームページ」のテンプレートを活用した全自衛隊地方協力本部のホームページの統制に対応するために実施したもので、平成21年度任用の募集が解禁となる、陸幕の開設希望日の7月1日に間に合わせるため、参加者は真剣に取り組んだ。操作手に技量の差があり、完成を心配する声もあったが四苦八苦しながらも見事に工夫を凝らしたホームページを完成させた。
 教育最終日には、本部長自ら各出張所等が作成したホームページの画面を点検・確認し、苦労した所員を労った。作成した力作は、東京地方協力本部ホームページ(アドレスhttp://www.mod.go.jp/pco/tokyo/)から閲覧できる。

所感文
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熱望して入った地本
茨城地本募集課 3陸曹 福島正樹
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 私は地本の仕事に興味を持ち、熱望して茨城地本に転入してきました。なぜ興味を持ったかというと、地本に勤務したことのある陸曹の方から、部隊では絶対に経験できない仕事についてたくさん聞いたからです。そして「いつか地本で勤務したい」と思うようになり、茨城地本に転属が決まったときには本当に嬉しかったです。
 しかし、人生はそんなに甘くありませんでした。電話の対応一つにしても、うまく言葉を使えなかったり、募集要項についての質問にも答えられず勉強不足が露呈してしまった結果になり、いまだに周りの方々に迷惑をかけっぱなしの毎日です。部隊では絶対にできない仕事とは、何もわからない一からのスタートなのだ、ということを痛感しました。
 今後、投げ出してしまいたくなることもあるかもしれませんが、「いつか地本で勤務したい」と思っていた自分を思い出して頑張っていきたいと思います。
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一日艦長になって
京都府防衛協会青年部会 北村佳苗
《京都地本》
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 「一日艦長に任命します」
 6月15日、護衛艦「はまゆき」の一日艦長に任命されました。今まで乗ったことのないほど大きいグレーの船、狭くて急な階段、真っ白な制服、私にとって全てが初めてで、ずっとドキドキしていました。
 任命式が終わると、待ちに待った体験航海。一日艦長ということで、艦橋の艦長席に座らせてもらい出航準備。すぐに出航できるのかと思いきや、想像以上に確認や作業の工程があるらしく、慎重に準備を整え、いざ出航!出航しても乗組員の皆さんは休む暇もなく仕事に集中されていました。艦橋にはピリッとした緊張感が常にあり、「あぁ、こうやっていつも訓練や航海をされているんだな」と感動しました。船はほとんど揺れることなく、心地よい航海の時間はあっという間に過ぎ、私のお役目も無事終了。短い時間でしたが、護衛艦に同乗させて頂き、舞鶴の海や、そして耳でしか聞いたことのなかった護衛艦や海上自衛隊の皆さんを身近に感じることのできた一日でした。海上にあって、艦内という限られた空間の中で厳しい任務に就いておられる皆さんに心から敬意を表すとともに、元気で安全な航行を続けられることを祈っています。
 他愛のない質問に快く答えてくださった艦長はじめ、お世話になった「はまゆき」のみなさん、本当にありがとうございました!とても楽しく心に残る一日でした。
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息子の修了式に参加して
小林 好子
《新潟地本》
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 6月25日に第2普通科連隊で行われた新隊員前期教育修了式に、私ども夫婦と母の3人で出席しました。
 修了式では、連隊長の訓示、ご来賓のご祝辞を聞き、短期間で濃い内容の教育を受けたことが想像できました。そんな中、息子は射撃優秀賞で連隊長から表彰され、本人以上に私どもは感激しました。修了式後の美味しい食事を頂きながら、息子から教育期間中の話を聞き、洗濯やアイロン掛け、裁縫、靴磨き、ベッドの整頓など手際よく行わなければ限られた時間では足りないことを聞き、入隊前との変貌振りに驚きました。
 引き続き、後期教育になるわけですが、自衛官らしく成長していく息子を今後も期待しながら見守っていきたいと思います。
 (2普連教育隊・小林浩平2士の母)


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