小学生と携帯電話のことが賑やかな話題になっている。携帯を使った犯罪が多くなっていることは事実だし何らかの対策は必要のようだ。小学生の携帯保有率は今や35%を超えるという、使い易い・安いの呼び込みで電話会社の作戦があったのではないかといわれているが多くのこどもは親からの指示で持たされているようだ、学校や塾に通うための安心グッズらしい。しかし最近起きた幾つかの事件ではこの携帯が悲しい役割を担っていた、携帯メールが事件に導いていたのだ。北陸のある町では「こどもに携帯を持たさない」運動も起きているが何か時代に逆行しているような気もする、一度便利さを味わったものを取り上げる難しさは自由民権運動の弾圧に似ているというと少しオーバーだが到底無理な話し。明治時代に自転車が初めて走ったときにもあんな危険な物は排除せよとの声もあった。携帯と子供の安全を同居させることはそんなに難しいことではあるまい、むしろ携帯があったために難を逃れた事のほうが多いはずだ。何年か前にはランドセルにGPSとブザーを組み合わせたのもあったし、地域のお母さんたちも「こどもの安全パトロール隊」を作ってがんばっている。有害サイトや使い過ぎの心配も含む「小学生と携帯」の問題は親子でルールを作りよく話し合うという誰もが言う家庭評論になってしまう。(所谷)
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