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自衛隊ニュース   2008年6月1日号
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中央即応集団創立1周年を祝う
《朝霞駐屯地》
隊旗を掲げ、壇上の山口司令官に敬礼する精強中央即応集団隷下隊員(5月1「世界最強の集団」目指す8日、体育学校体育館で)
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 中央即応集団(司令官・山口淨秀陸将)は5月18日、朝霞駐屯地で、在日米陸軍司令官パーキンス少将や15カ国の在日外国武官団を含む部内外からの招待者等約500名を迎え、『中央即応集団創立1周年記念行事』を行った。
 この日、式典に先立ち、優秀隊員褒賞及び感謝状贈呈が駐屯地研修棟で行われ、中央即応集団歌を作詞した第1ヘリコプター団所属の松林1曹ら優秀隊員8名が褒賞された。感謝状贈呈では、中央即応集団協力会の発足・発展に携わってきた中央即応集団協力会会長の山下信道氏ら6名に感謝状が贈呈された。
 引き続き体育学校体育館で行われた式典は、2部構成で実施され、第1部では司令官が「我々の求められている使命は集団一丸となって厳しい訓練に精励し、小粒ながらピリッと辛みの利いた『世界最強の集団』を目指し日々挑戦し続けることである」(要旨)と式辞を述べ、また、来賓の佐藤正久参議院議員が「隊員の皆さんが国内外で誇りを持って働ける、隊員家族の皆さんが安心して送り出せる環境を作れるよう頑張ります」と祝辞を述べた。
 第2部では、集団の全隊員からの多数の応募作品の中から厳正に選考され、中央音楽隊の支援を受けて完成した『中央即応集団歌』を、中央音楽隊の演奏で参列部隊全隊員による合唱で披露した。その後、中央即応集団の隷下・隷属部隊の紹介と創立から1年間の任務・訓練等を振り返るスライドショー及び中央音楽隊による音楽演奏が行われ多くの招待者を魅了した。
その後、祝賀会食が行われ、一連の記念行事を終了した。

コブラ・ゴールド08実施
タイ王国
日本など5カ国参加、多国間で共同訓練
医療活動や在外邦人輸送も
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 自衛隊医官が現地の人々を対象に医療に関する実動訓練を行った。隊員は「多国間の枠組みの中で、より実相に近い環境で訓練することができ、大変有意義だった」と語った エトキ2=今回初めて参加した在外邦人等輸送訓練 エトキ3=WACらが厳重にセキュリティー・チェックを演練>
 多国間共同訓練コブラ・ゴールド08が5月8日から21日までの14日間にわたって日本、米国、タイ王国、インドネシア共和国、シンガポール共和国の5カ国1万2千名が訓練に参加、タイ王国で実施された。
 自衛隊の要員は、平成17年からコブラ・ゴールドに参加しており、今回で4回目。国連平和維持活動に関する指揮所演習や在外邦人等輸送、人道・民生支援活動(医療)に関する実動訓練に参加して、自衛隊の国際平和協力活動や在外邦人等輸送に係る統合運用能力の向上を図ることを目的に、統合幕僚監部、陸海空の各自衛隊、情報本部、内部部局要員の計約70名(うちWAC4)が参加した。
 今回の訓練では、昨年に引き続き、国連平和維持活動と平和執行活動の指揮所演習を実施し、日本はタイ、シンガポール、インドネシアとともに国連平和維持活動部門に参加した。また、米国、タイ、シンガポールとともに共同医療チームとして医療部門の人道・民生支援活動に参加、カンタブリ県、コラット県、スラタニ県、スリン県、ブリラム県など10カ所を巡回診察した。自衛隊医官、看護官、衛生陸曹の中には、タイ語に堪能な隊員もおり、現地の人々との意思疎通がスムーズにはかられていた。
 なお、自衛隊は今回初めて非戦闘員退避活動に参加、外務省職員と家族の協力を得て、日本、米国、タイの3カ国で在外邦人等輸送の実動訓練を行った。この訓練中、インドネシア、シンガポールは格納庫の安全確保にあたった。
 一方、国連平和維持活動と人道・民生支援活動(建設)に関する実動訓練にはオブザーバーを派遣し、諸外国の活動要領を研修した。

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