防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年5月1日号
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
エス・シーエム・アカシゼネラルサービス(株) 山下 進
山下氏は平成17年5月、第8高射特科群(青野原)を3陸尉で定年退職。56歳
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 私は、明石海峡大橋が間近に見え環境に恵まれた、兵庫県明石市所在の新キャタピラー三菱明石事業所内で総合サービス業を営むエス・シー・エム・アカシゼネラルサービス(株)に勤務をしています。
 事業所内では、最新のテクノロジーを駆使した国内及び海外向けの重量11トンから45トンまでの大型ショベル等の設計・開発・製造をしており、多数の社員が目標生産台数達成を目指し、懸命に働く姿が印象的です。
 私が勤務している工場サービス部施設管理課では、事業所内にある7棟のビル群を「建築物衛生法」に基づき、空気環境測定、空調機等の点検・調整・維持管理、ドアセキュリティーの管理、給・排水及び照明関係、水質検査、消防関係、軽易な営繕工事及び、月間業務予定表の作成等広範多岐にわたるビルメンテナンス業務を受け持ち、7名の専門スタッフと協力し業務を遂行しています。
 入社後は戸惑いと不安の毎日でしたが、2年を過ぎた今、日常の業務にも慣れ、迅速で親切なサービス精神と、常に問題意識を持って、更なるスキルの向上を目指し努力しているところです。
 これから定年・任期満了で退職される方々は、再就職に向け準備されていることと思いますが、自分がどんな仕事をしたいか具体的に目標を定め、早い時期に援護担当者と意思の疎通を図ることが大事です。在職中は毎日の仕事に追われ、担当者と接触したのが退官のつい数ヶ月前でした。「援護が何とかしてくれるだろう」という甘い考えでいたため、当時の担当者には大変ご迷惑をおかけしました。
 自衛隊在職中の皆様は、常に厳しさに立ち向かい、積極進取の気持ちで職務に専念されている事と思います。その貴重な経験を生かし『前向きな姿勢』を持っていれば、新しい職場において困難な状況に直面しても、必ず乗り越えることができると思います。皆様のご健康とご活躍を願っています。

読書
國見昌宏(元情報本部長)
誰も書けなかった防衛省の真実
元防衛庁長官・衆議院議員 中谷 元著
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 イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故、守屋前事務次官による贈収賄事件。とかく問題を起こし、このような状態で本当に日本の国を守れるのかと、国民から信頼性に大きな疑問を持たれている防衛省・自衛隊。その実態、そしてそれを踏まえた不祥事防止や防衛省改革の方向性について、中谷元・元防衛庁長官がやむにやまれぬ思いから書き下ろした「真実」の書。
 防衛省をどう改革するのかという点について著者は、(1)単純に内局と幕僚監部が混在する組織を作れば素晴らしい結果が生まれると期待するのは容易、(2)現在の防衛省は内局が力を持ちすぎている、(3)統合幕僚監部に運用の権限を集中させ、内局防衛政策局に政府全体の運用の支援を対応させるべき、制服組及び背広組がそれぞれのよいところを活かして、しっかりとサポートし合えるような組織とすべきと提案している。
 「自衛隊について、国を守るということについて、私自身、悩みと迷いの連続であった」との告白とともに、防衛大学校及び陸上自衛隊出身であり、防衛庁長官を務めた著者ならではの経験と知見に基づき、防衛省・自衛隊の真実を分かりやすく紹介している。「国防の任を担うものを守り育て、しっかりとしたものにしていく、その結果の利益を得るのは国民自身である」─自衛官や防衛省の背広組はもとより、広く一般の国民や家族にとっても国家の安全保障を考える上で必読の書である。(幻冬舎より刊行)

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