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   2007年10月15日号
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寄せ書き

「元気の源」
第38普通科連隊=八戸 2陸曹 大澤 貢
 海の近くに駐屯地と自宅がある、申し分のない環境に置かれる私の趣味は釣りであり、これこそが私の「元気の源」です。
 一言で釣りと言っても幅広く、魚種によって釣り方、仕掛け、磯か船か夜釣りかと、いろいろです。8月に駐屯地から東へ15分の所に位置する、太平洋沿岸の防波堤において中隊釣り大会を実施しました。悪天候の中での大会となり悪戦苦闘、しかし家族同伴ということもあって子供たちの活躍が目立ち、無我夢中で竿を振っていました。大会終了12時、いよいよ計量。結果は隊員であるお父さんよりも、お子さんの大活躍によってそれぞれ上位入賞家族に賞品を、そしてその夜は家族団らん盛り上がったそうです。
 さて自分が最近一番ハマッている釣りは、陸奥湾の真鯛釣りです。道具はライトタックルで仕掛けはいたってシンプル、市販のルアーにえさをつけるだけです。何が魅力かというと「コツコツ」とあたりがでた時のドキドキ感と「グイッ」と竿が海中に絞り込まれ、魚が水面まで上がってくる途中の、真鯛特有の強烈な「3段引き」。大物を釣り足の震えが止まらなくなることも…。さらに前日の夜興奮して眠れない時もあるほど魅力満点な釣りです。
 自分は趣味であるこの釣りで充実感を味わい仕事場、家庭での「元気の源」にしています。

「下を向くな!」
多田弾薬支処=上富良野 3陸曹 山下賢太郎
 私の好きな言葉は「下を向くな」という言葉です。落ち込んでしまった時や苦しい時に、励みになる言葉を誰もが持っていると思います。その時に私はこの言葉を思い出します。
 この言葉は、私の父が怒る時に「済んだことを後悔しても仕様がない。下を向くな。その後の行動が大切だ」とよく口にしていた言葉です。
 私も自衛隊に入隊し、陸曹となり責任を持って職務に励んでおりますが、失敗も多々あります。落ち込んでしまうこともあります。しかし「下を向くな」と自分を勇気づけ、職務に励んでいるところです。
 失敗をおそれずに積極的に行動するためには、日頃からの地道な努力の積み重ねが大切だと思います。それにより信頼される自衛官になれると思います。そのためにも私は「下を向くな」と自分に言い聞かせ、信頼される自衛官として一歩ずつ前に進みたいです。

米国実射訓練に参加して
第8特科連隊 第2大隊 2陸尉 金丸亮平
 私は連絡幹部として8月21日からアメリカに入国し、各部隊はもとよりヤキマトレーニングセンター職員、米軍の支援部隊およびヤキマの現地ボランティア等、色々な人たちと調整しています。ヤキマに来て約2週間が経ちましたが、この間非常に内容の濃い日々でした。
 日本での事前準備の期間を含めても、普段の業務では経験のできないことばかりで、手探りでやっている状態です。米側との調整、つたない英語を駆使し、相互に齟齬が無いよう気を遣っていますが、自分の解釈が曖昧のまま部隊に連絡した苦い経験もあります。中隊にいる時は客観的に上級部隊の動きを見ることができていたと思いますが、実際に自分が全般を統制する立場になると、如何に周りの業務を見ずに自分のことだけをやっていたか、今更ながら反省しています。
 また時には目的やねらいを考えもせず、業務をこなしていた自分がいました。ここでの全ての経験が、自分にとって自衛隊生活の糧になることと思います。自分の計画不手際や人前で恥をかくこともありましたが、貴重な経験をさせてもらっているので、残りの業務も失敗を恐れず果敢に挑戦していきます。

空手を通して学ぶ
第303特科直接支援中隊=八戸 3陸曹 高橋正敏
 私が空手を始めたのは5歳の時です。社会人になり多少のブランクはありますが、今でも続けています。ここまで続けることができたのは、今まで教えて頂いた先生、練習相手になってくれた仲間がいたからだと思います。
 今までの競技人生を振り返ってみると、けして平坦な道のりではなかったと思います。復帰して数年は、これまでにはないくらいの成績を残し、競技人生での栄華を誇っていましたが、たて続く怪我に泣き、ここ数年は思うような成績が残せず落ち込んでいました。
 悩み苦しんで導き出した答えは「決してあきらめない」。簡単なことですが、苦しい時はいつもこの言葉を口ずさみ、練習に励んでいます。空手だけではなく、いかなることにも通ずるものだと思います。この経験を訓練等にも活かしていきたいと思います。

試合を楽しんで
第25普通科連隊=遠軽 1陸士 藤村惇司
 遠軽駐屯地サッカーチームは、千歳市で行われた全国自衛隊サッカー大会北海道予選に参加しました。その中で私は幸いにもフル出場することができ、チームメイトにも恵まれ、キツイ場面や苦しい状況でも周りに助けられました。
 全員で声を掛け合ってゴールを決めた時は、チーム全員で喜び、あらためてサッカーを楽しく感じられました。しかも今回優勝という結果が残せたのも、全員が試合を楽しみながら、そして勝ちたいと思ってプレーしたことが優勝に繋がったと思います。
 次は全国大会に向け更にチームワークを高めて、まだ果てしない全国大会初勝利を目標に、練度を上げていきたいと思います。

儀仗隊要員として
第25普通科連隊 1陸士 森廣将人
 ある時、隊付准尉に「師団創立記念行事の儀仗隊要員に決まった」と連絡を受けました。私は不安と好奇心を持ちつつ早速先輩に確認をして、儀仗隊がどういうものか理解しました。
 そして儀仗隊の訓練が始まりましたが、単調な基本教練の繰り返しで、思ったより大変きつい訓練でした。 そしていよいよ師団創立記念行事の当日、緊張感と一抹の不安を覚えながら臨んだ儀仗でしたが、完璧に近い出来映えで終了することができました。
 今回儀仗隊の訓練を受けたのは短期間でしたが、多くのことを学びました。今後も日々の訓練において習得したものを、大きな場面で少しでも発揮できるよう頑張りたいと思います。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
中電環境テクノス(株)岡山玉島事業所 平野 稔
平野氏は平成19年5月、就職援護室勤務を最後に准海尉で定年退職
 私は平成19年5月4日に定年退職し、5月5日から中電環境テクノス株式会社に勤務しています。私の就職先選択基準は、16年間の単身赴任生活中夢見ていた自宅通勤ができることを第一とし、企業規模や賃金とかは二の次としました。
 そんな折、自衛隊就職援護協会から得た求人票の勤務地が岡山県倉敷市(自宅通勤可能!)、なおかつ希望職種の警備業務ということもあり喜んで応募、現在に至っています。
 当社は中国4県11ヶ所の中国電力(株)火力発電所から発生するフライアッシュ(石炭灰)の有効活用を主としており、私は岡山県の玉島事業所において施設担当ということで、発電所の受付業務から施設警備業務まで、ビル管理にかかわるトータルサービスを行っています。その中でも気を遣うのは受付業務です。自衛隊在職中の後期は地本勤務、定年前3年間は就職援護室勤務でしたので、接客には多少の自信を持っておりましたが、お客様への接し方や対応は想像以上に大変であり日々勉強の毎日です。
 また施設警備業務は人の生命、身体、財産等を守るという国民生活の安全に極めて関係の深い業務です。警備現場における事故の発生を警戒し防止するという責務を果たすためには、専門的な知識、技術が必要になりますが、これまでの経験を生かし、さすが自衛隊OBと言われるような警備員をめざす覚悟で日々勤務しています。
 おかげさまで、私は幸いにも最終配置の関係から、再就職について考える時間を多く持つことができました。私の経験から言いますと、定年間際になって何も考えず就職援護室に飛び込んでくる方が多いのですが、それは自分の将来に関して大きな損失です。就職するのも就職先を決めるのも「貴方自身」です。早い段階から何度も何度も援護室に足を運び、自分に適した職種や労働条件等を相談し、納得のいく就職先を決めることが長く勤務できる方策であり、豊かな人生を送るための秘訣となります。自分の人生を素晴らしいものにするために遠慮はいりません。就職援護室にどんどん顔を出されることをお勧めします。

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