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   2007年4月15日号
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幹部自衛官目指す
防大入校式
本科483名、合言葉は「夏まで頑張れ」
 防衛大学校(神奈川県横須賀市)の本科第55期学生、理工学研究科前期課程第46期、理工学研究科後期課程第7期及び総合安全保障研究科第11期学生の入校式が桜花爛漫の4月5日、同校記念講堂で行われた。今期入校者数は、本科497名(理工学専攻395、人文・社会科学専攻88、留学生14、うち女子43)、理工学研究科前期課程63名(自衛官54、事務官等4、民間1、留学生4、うち女子7)、理工学研究科後期課程8名(自衛官5、他省庁等1、民間1、留学生1)、総合安全保障研究科20名(自衛官15、事務官等1、他省庁等2、留学生2、うち女子3)の計588名。
 午前10時、防衛省・自衛隊の高級幹部、各国駐在武官、来賓ら多数が陪席する中、木村髀G防衛副大臣が臨場、同校儀仗隊の栄誉礼を受けた。全員で国歌を斉唱したあと、五百籏頭眞(いおきべ・まこと)校長が登壇、各科・課程の学生をそれぞれ任命した。これに対して、各代表学生がそれぞれ力強く宣誓、申告した。
 五百籏頭校長は式辞の中で、防大の指導教育のすばらしさについて触れ「ここ小原台で困難を越えていく体験が生涯にわたる資産となること」を強調、「国と国民の安全のため、国防・災害救援・国際平和協力活動と拡がりのある自衛隊の任務を達成すべく、それぞれの場において幹部自衛官として健闘するよう」要望した。次いで、木村副大臣が防衛省・自衛隊を取り巻く国内外の情勢について触れながら「国民の負託に応え得る幹部自衛官を目指し、高い志を持って、勉学に、訓練に、精進するよう」訓示した。最後に、宗像久男陸幕副長が、37年前に入校した当時の自身のエピソードを披露しながら「夏まで頑張れ氏vと激励、「諸君が次の世代の『国家防衛の崇高な使命の担い手』として、我々の『後に続いてくれる』ことを確信して待っています」と心温まる祝辞を述べ、式を終了した。
 引き続き、場所を陸上競技場に移して、木村副大臣を観閲官に迎え、観閲式が行われた。国旗入場・国旗に対し敬礼、巡閲に続いて、晴れ渡った上空にF―15が3機編隊で祝賀飛行。轟音とともに機体がグラウンド上空で急旋回していった。次いで、航空中央音楽隊を先頭に在校生が来賓や新入生の前を威風堂々と観閲パレード。観客席から大きな拍手が送られた。最後に、防大儀仗隊が華麗なるドリル演技を披露し、観閲式を終了した。桜のじゅうたんを踏みしめながら、新入生一同はこの日、小原台で、新たな生活の第一歩を印した。

自衛隊医官の道へ
防医大卒業式
医師国家試験合格率 100%
2年連続全国一に輝く
 防衛医科大学校医学科第28期学生の卒業式が3月24日、埼玉県所沢市の同校体育館で行われた。式には、久間章生防衛大臣をはじめ守屋武昌事務次官、齋藤體摶拠キ、森勉陸、吉川榮治海、吉田正空の各幕僚長、各機関・部隊の長、国会議員、各国駐在武官、父兄ら関係者多数が出席した。
 午前10時半すぎ、久間防衛大臣が臨場、同校儀仗隊による栄誉礼を受けたあと、全員で国歌を斉唱。次いで、鳥潟親雄校長が登壇、58名(うち女子11)の卒業生一人ひとりに卒業証書を授与し、固く握手を交わした。引き続き、大学評価・学位授与機構長代理から学生代表に学位記の伝達が行われた。
 鳥潟校長が式辞の中で「国際テロなどのグローバルな脅威には国際社会が一致して対処することが必要であり、自衛隊衛生部門の活躍の場も一層広がっていく。これまで以上に幅広い医学的知識と即応性のある診療能力が求められる」と述べた。また、久間防衛大臣は省移行後、初の卒業生となった学生に対して「大規模な災害や事故などの緊急事態への対応、感染症への対応等防災、救急医療など、防衛医科大学校の卒業生であるからこそできる医療分野でのエキスパートとして活躍することを期待する」と訓示した。
 来賓を代表して唐澤祥人日本医師会会長が祝辞の中で「国外での人道支援など、医官の活動の場が広がっており、国際社会からも高い評価を得ている。一層のご活躍を」と激励した。
 次いで、在校生代表が「卒業生の意志を引き継ぎ、母校の発展のために努力していく」と送辞。これに応えて卒業生代表が6年間にわたる関係者の指導に感謝しながら「国民や国際社会からの期待に応えるよう、防医大で培った全てを活かして苦難に立ち向かっていく」と答辞した。最後に、全員で校歌を斉唱し、卒業式を終えた。
 引き続き、幹部候補生任命・宣誓が行われ、森陸幕長が陸上要員37名、吉川海幕長が海上要員12名、吉田空幕長が航空要員9名をそれぞれ曹長・幹部候補生に任命したあと、陸海空各代表者が力強く宣誓した。
 なお、同29日に医師国家試験の受験結果が発表され、防衛医大卒業生58名全員が合格、2年連続で 100%の合格率、全国1位に輝いた。

中病職能補導所で52期8名、入所式
 自衛隊中央病院職能補導所(森山宣明所長)の第52期生入所式が4月4日、三宿駐屯地内の同所講堂で行われた。今期入所生は陸自6、海自1、空自1の計8名。
 午前10時、開式の辞に続いて全員で国歌を斉唱。次いで、渡邉千之中央病院長代理の小林秀紀副院長(陸将)が登壇、今期入所生8名を任命したあと、入所生代表が小林副院長に対して力強く申告した。
 小林副院長が渡邉病院長の式辞を代読し、「希望を持ち、努力を継続するよう」「仲間意識をもつよう」の2点を要望するとともに「今の思いを忘れず、立派な成果を挙げて欲しい」と激励した。また、来賓を代表して土本英樹内局人事制度課長が、職能補導所創設52周年を迎え、この間714名の修了生が各種技能をそれぞれの職場で発揮、全国的に活躍している状況について触れ、「職能訓練に励み、公的資格なども取得し、1年後には立派に職務に復帰できるよう祈念します」と祝辞を述べた。
 最後に、各方面からの祝電が披露され、式を終えた。
 今期入所生8名は、▽パソコン・電子▽建築設計▽木工▽一般事務の履修科目を一人ひとりが選択、それぞれの科目を約1年間にわたって履修していくことになる。

満開の桜の中で“市ヶ谷祭"開催
 4月1日、市ヶ谷駐屯地・基地(陸海空司令等=松川陸将補、森1海佐、早田1空佐)は市ヶ谷自衛隊友の会の共催と港区防衛親交会の協賛を得て市ヶ谷祭を開催した。
 この日は、好天に恵まれ暖かい日差しと満開の桜の中、招待者約430名、駐屯地・基地の隊員家族等約1700名の多数が参加した。
 最初に共催者の挨拶のあと、来賓を代表し市ヶ谷自衛隊友の会顧問、衆議院議員・与謝野馨氏が祝辞を述べた後、港区防衛親交会副会長・宝珠山昇氏の音頭により乾杯し歓談となった。
 高砂ジャズオーケストラによるテンポのいい生バンド演奏を聴きながら参加者は花見弁当に焼きたての肉や野菜、焼きそばなどの料理に舌鼓を打ちながら楽しく歓談し、会場は大いに盛り上がり市ヶ谷祭を終了した。

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