防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2007年3月15日号
1面 2面 3面 5面 6面 8面 9面 10面 12面

「自衛官はかっこいい!!
防衛省「女性のための自衛隊1日見学」実施
公募当選の女性39人、入間基地を研修
体験飛行、喫食、Gスーツ装着など大感激
 春らしい陽気の3月1日、防衛省内局主催の「女性のための自衛隊1日見学」が航空自衛隊入間基地で行われた。この企画も今年で海陸空と巡回し3回目。約3倍という倍率の抽選で当選した39人が午前10時に稲荷山門に集合。「昨日眠れなかったの」「ヘリコプターって揺れるのかな」など、期待に胸をふくらませてバスに乗り込んだ。
 空輸ターミナルでの概要説明の後は早速メインイベントが始まった。2班に別れてのCH―47J体験搭乗。エプロンの強い風に髪も乱れ足もとられる程。直ちに離陸、中野サンプラザから吉祥寺などを箱庭のように見ながら都心上空を約30分かけて飛行。あっちの窓からこっちの窓からと下を覗き、身ぶり手ぶりで大はしゃぎ。その間も写真撮影に余念がない。一方、地上待機組は今から搭乗するCH―47Jの説明を聞きながら、あちらこちらで写真撮影。いつもの男性見学者は、下方向からの撮影が多いのに対し、今日の女性は真横や真正面からの撮影が多いようだ。初めての体験飛行を終えて降りてきた見学者の感想は「思ったより揺れなかったけど、あと5分は乗っていられないかもしれない」「風が強くなくてよかった」この2つが大多数の意見だった。
 その後、隊員食堂で昼食。バスで移動中に献立を教えてもらうが、その際にはカロリーの説明まであり、見学者によって説明を変える気配りと細やかさに広報活動の大変さを垣間見た気がした。会食時には女性自衛官と気兼ねなしに懇談。自衛官同志の結婚生活や子育ての話しなど、まさに女性ならではの会話に花が咲いていた。会食後、「お化粧直しの時間ほしいね」などと言いながら移動のバスに乗り込む。するとバスのわきから一斉に約10人の女性自衛官の敬礼を受け、一同大感激。その感激の醒めぬ間にT―4練習機のある格納庫へ。女性整備員による救命装備の説明に耳を傾け、Gスーツ等を装着体験。「整備員に女性っているんだね、かっこいい」などの声もあがった。
 「他基地で自衛官を見てかっこいいと思ったから」「ヘリに乗れるというから」「よく分からないけど応募してみた」「自宅近くに駐屯地はあるけど入った事がないから来てみた」「他で装備品を見てもっとよく見てみたかったから」等の理由で一人で応募し参加した彼女たち。自衛隊のことにとても詳しい人もそうでない人もいたが、みな難しく考えず、感覚的な疑問をそのまま自衛官に問う姿が素直でほほえましかった。彼女たちにとって、「防衛省・自衛隊の間口は広く垣根は低い」と1日一緒に行動しての感想だった。

小西2尉に感謝状
火災現場で老人救出
船橋消防局
 第1空挺団(団長・岡部俊哉陸将補)の本部第3科で勤務する小西勇藏2陸尉(39)は3月5日、火災現場での人員救出・避難誘導などの功績で船橋市消防局長から感謝状の表彰を受けた(写真)。
 小西2尉は、2月1日午後0時13分頃、千葉県船橋市前原西県道沿いに設置されている自動販売機でたばこを購入しようとしたところ、道路を挟んだ後ろ側で人が騒いでいるのに気づいた。見上げると薬局の2階から火の手が上がっていた。この段階で消防車等が到着していなかったため、消防署への通報確認を行っていると、火元建物の玄関から一人の老人が出てきたため、その老人を安全な場所に避難させ、逃げ遅れた人がいないかを確認をしていると、隣接するマンション3階でこの火災による火炎と煙を見た老人がショック状態で「助けてください」と救助を求めていたため、隣のマンションの階段を駆け上がり、その老人を3階の部屋から背負って救出し避難させた。
 更に災害現場と道路を隔てた西側の住居住民へ玄関のチャイムを鳴らし、火災発生を走って知らせ避難・誘導の処置を行った。
 小西2尉は救出の際、熱煙を吸い込んでしまったため、消防隊が到着後のどの痛みと気分の悪さを申し出て気道熱傷のため10日間入院した。
 今回の行動に関し「後で考えれば危険だったと思うが、考える前に行動していた」「水をかぶってからと思ったが近傍に水がなかった」「訓練等で今回の経験を紹介できる機会があれば」と語った。

陸自第3施設団が4次集中野営訓練
 2月21日から23日までの間、第3施設団(団長・浅見憲司1佐)は、北海道大演習場(島松・恵庭・千歳地区)、孫別演習場及び来馬演習場で第4次団集中野営訓練を実施した。
 今回の訓練の目的は、積雪寒冷地における部隊の基本的行動及び隊員の基礎動作について演練して、部隊訓練の基礎を確立することで、各部隊はスキー行進、集結地の占領及び冬季における戦闘基礎動作等を主要演練項目として実施した。
 この間、21日に団本部付隊(曳行スキー、積雪地における射撃要領)を皮切りに、第303ダンプ車両中隊(スキー行進)及び第13施設群(集結地の占領)が、また22日に第12施設群(スキー行進及び警戒部隊の行動)及び第105施設器材隊(パネル橋MGBの架設、障害の構成及び処理)がそれぞれ団長の訓練視察を受けた。
 第3施設団は、この訓練を通じて各部隊の積雪寒冷地における部隊訓練の基礎を確立したとしている。

小学生スキー大会に協力
《5普連》
 青森駐屯地、第5普通科連隊(連隊長・小松和典1佐)は2月3日、4日の両日、第37回青森県小学生スキー大会の協力を実施した。
 青森県野辺地町教育委員会の要請に基づき、毎年協力を行っており、会場である野辺地町国設まかど温泉スキー場で、今年は少雪のため、例年より2日早い1月30日からコース整備が始まった。
 30日、協力隊長(重迫撃砲中隊・大平千秋3尉)以下30名は、競技関係者らと協力要領等について綿密な調整後、早速、会場の設営及びコース整備、並びに必要な通信器材等の設置に着手した。
 今年は暖冬少雪で、スキー場の雪不足が心配されたが無事大会が開催され、当日は県内62校から390人が参加した。この間、協力隊は通信連絡、コース整備、関門員等を担当し、隊員らの整斉とした行動は、大会の円滑な運営に大きく寄与した。

3面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc